速くてゆっくりな日

横須賀の続きをということで、今日は横須賀駅の次の衣笠駅からスタート。
次の駅といっても、線路はいったん海岸線を離れるので、自転車を組み立てた後、内陸部から海へ向かう感じだ。



馬堀海岸や走水など、若い頃によく車で走った道が懐かしい。観音崎京急ホテルにも何度か泊まった。プールサイドでブレバタのライブを観たのを潮風と共に思い出す。




灯台には違う相手と何度か上った。その度に初めてのようなふりをして（笑）。すれ違う若いカップルを見ると、何だか照れ臭くなってくる。









それにしても、クルマではあっという間に走りすぎて気づかない景色も、ポタリングだと目にとまるものが多い。若い時は、いろんなことやものを見逃していたんだなと実感する。



かつてはクルマを迂回させた浦賀湾を、今日は渡し船で横断した。わずか数分、乗客一人と自転車の船旅が、この上なく楽しい。ちょっと揺れると、歓声をあげたくなる（笑）。



僕を降ろすと、船は瞬く間に桟橋を離れ、向きを変えて行ってしまった。



最終目的地の久里浜港では『黒船食堂』に腰を下ろし、遅いお昼。昭和４年にこの名前で開店し、40年に建て替えて今に至るという。



アジフライ定食を待ちながら窓の外を見る。東京湾フェリーのしらはま丸がゆっくりと離岸し、そしてゆっくりと方向転換するところ。子供の頃から、毎夏この船に乗って父親の実家の房総半島へ行った。その頃は、しらはま丸は最大で最新型だったのだが、現在は最古参である。思い出はゆっくりよみがえって、ゆっくり遠ざかっていった。

ＧＷ恒例ＢＢＱ

「おっぱい、小さいねぇ」
３歳になる姪が、椅子に座っていた僕によじ登り胸をまさぐってこう言った。
「だって男だからさ」
と答えると、
「ウチのママはおっぱい、おっきい。ウチのパパも、おっぱいおっきいよ」
ドッと笑いが起こった。

今日は、妻の実家でＧＷ恒例ＢＢＱ大会だった。
肉５Ｋ、米１升、焼きそば15人分、野菜大量、焼き鳥、帆立、ソーセージなどなど
育ち盛りが増えたので、大量消費である。
日が落ちて冷え込んできたので、風よけにブルーシートまで張り巡らせてワイワイと楽しい夕げが続く。どんなに騒いでも大丈夫。隣の家は、ず～っと向こうの方だからね。すぐ近くに見える三日月も笑っているようだった。

でも、甲府ではツライ試合だったようで。
次節は出場停止もあって、ますますツライ。しかも、そんな状況で直接対決で首位に挑戦だ。

写真は、夕方に犬の散歩をする息子と大学生の姪。もちろん田んぼの中の道を。

ＧＷは読書習慣

明日からお休みだということで、帰りに東京駅の丸善で４冊も本を買い込んでしまった。
カバンの中が、本だらけです（笑）。まだ読んでない本が家にあるというのにね。
例によって、特にどこへ行くあてもないＧＷ。ただし、行く所がないからといって、本屋さんにだけは行かないよう気をつけないと。
また、本がたまってしまうから。

写真は、先日の横須賀で。眼を大切に、ということで（笑）。

4/28（火）の湘南ライナー

８時半です。
乗車率は100％のようです。
車内の表示温度は18.6℃でした。

明日は輪行で小瀬へと考えて時間まで調べていたのですが、夕方にはずせない用事が入ってしまいました。
くやしいです。

喫茶プリングルズにて

「ねぇ、コレ、コレ」
先日スーパーで買い物中に、プリングズのパッケージを手に妻が呼ぶ。
そこには見慣れない『喫茶プリングルズ～懐かしい洋食の味～喫茶店のナポリタン』とある。書体も、このシリーズらしくないレトロな感じ。もうそれだけで興奮してしまい、カゴに投下せよと指示を出した（笑）。
いま冷静になって考えてみると、僕が好きなのは、レトロな喫茶店の古い椅子に腰かけて、口のまわりをケチャップでベトベトにしながら食べる昔ながらのナポリタンなのだ。そう、ナポリタンそのものが大好きなのであって、ナポリタン「味」の何かでは決してない。その判断をすっかり鈍らせるネーミングとパッケージデザインの戦略に、まんまと乗せられてしまったというわけだ。
しかもコレ、価格も、カロリーも高い。
そして、食べてみると、やっぱり味がめちゃめちゃ濃いのである（もっとも、薄味じゃ『プリングルズ』とは言えないけどね）。
特に、このナポリタン味は、驚くほど酸っぱ濃い（こんな言葉はない）。えっ？と思ってしまう。確かに大量のトマトケチャップでかなり酸っぱいお店もあるけど、いくら何でもここまでは…と思いつつ何枚かを噛んでいくと、なぜか後味が妙にレトロな喫茶店のナポリタンになってくる。どういうこと？すごいなあ。感心した。
でもね、それでもわざわさこんなものを買ってまで食べる意味が、僕には到底理解できない。確かに風味だけは懐かしのナポリタンであっても、たかが成型したポテトチップスではないか。絶対に騙されてはいけない。断じて流されてはいけない…と顔をしかめつつ、こ・こ・この指がぁ、止まらない～。健康診断前だというのに。
あ～、酸っぱ濃い～

4/27（月）の湘南ライナー

７時半です。
乗車率は98％位
車内の表示温度は20.2℃でした。

帰りにモコモコのダウンジャケットを着た30歳位の男性を見かけましたが、もうＧＷですよ、いくら何でも。

ネイビックリバーガー

というわけで、横須賀の中心部まで引き返してした。せっかくだから何か食べて帰ろうと、お店を探す。
横須賀といえば、やっぱり『海軍カレー』か…と思いながら走っていると『ヨコスカ ネイビーバーガー』のノボリを発見。『ＬＡＵＮＡ（ラウナ）』というお店の扉を迷うことなく開けた。
メニューには「直径20cm」と記されてはいたが、ちょっと大きめなだけだろうと軽く考えていた。ただ、後から入ってきた家族連れのお母さんが、しきりに「食べられるかなあ」を連発。少しだけ不安がよぎる。
はたして目の前に現れたのは、これまでに見たことのないスケールのハンバーガー。なにこれ。いくらアメリカのネイビーが食べるからといっても、こんなの手にしている映像なんて見たことないぞ。オレは大盛りは好きだけど、大食いじゃないんだ（笑）。
ま、しかし頼んじゃったんだからしょうがない。不本意ではあるが、挑戦してみよう。
あの～、バンズがデカ過ぎてうまく持てないんですけど～。
だったらナイフで分割して食べりゃいいって話だが、それじゃハンバーガー好きの名がすたる。両の掌を全開して下のバンズを支えながらガブッ！
おぉ、なんだバンズがふかふかしっとりやわらかい。パサパサだったらどうしようかと思っていたんだけど。おっ、パテも肉の味がしっかりしていてうまい。そこにたっぷりのレタスやベーコンもからんできて、いいじゃないですか。それ以上でもそれ以下でもないけど、大きいというだけで味にも不安を抱いていただけに、いい意味で予想を覆してくれたハンバーガーだった。


その大きさをケータイと比べて確認してください。

ところが、横須賀駅に戻ってみると、ロータリーの向こうに『旭野食堂』の看板を発見。いかにもの駅前大衆食堂の佇まいじゃないか！
まさか戻ってくるとは思わなかったので、行きにまったくチェックしなかった。


た・た・た…単独首位です。

横須賀ストリート

娘が試合で早起きしたので、その流れで一人どこかへ行こうと考えた。
まずは輪行で横須賀駅へ。そこから海岸線を走り観音崎、浦賀、久里浜まで。なんていきなり思いついて、家を出た。
ところが、横須賀という町、あなどれない。
商店街が大きいだけに、古い建物が点在している。そのたびに自転車を停めて写真をとっていてはラチがあかないので、結局駐輪場を利用して歩くことに。
駅周辺を一回りしてから、三崎街道を登っていくとこちらにもお宝ザクザク。困ったものだ。
で、気づいたらもう２時過ぎ。
あわてて海岸沿いに出てみると、ものすごい風だ。そこで、今日は横須賀駅へＵターンし帰路についた。観音崎方面は、次回ということで（笑）。

写真は横須賀の至宝と呼ばれている？『文化興業』ビル。昭和13年竣工で、いまだ現役。





すごいぞ！住宅情報館。看板建築の細工が！


こういうの、好きなんですね。こちらも現役のようです。


トタン板の会社。隣はＢＭＷのディーラーでした。


時計屋さんは昭和５年の建物。よく見ると真ん中の時計は絵ですよ。


東中里町内会館も昭和５年竣工。


金物屋さん。この懲りようは何でしょ。


住宅街で見つけた民家。


すてきな教会です。


すてきな病院。後ろはご自宅のようですね。


のんびりした午後。カップルの視線の先には潜水艦が。


その気になれば、めちゃくちゃフォトジェニックな横須賀。自衛隊員や外国人の姿が目立つ。僕は建物ばかり撮ってたけどね。

お見せしたい物件は数え切れませんが、このへんで。

大衆食堂を読もう

『一個人』という雑誌の連載だったらしい。
『大衆食堂へ行こう』（安西水丸著 朝日文庫600円＋税）には、都内の定食屋さん55軒が、あの独特のほのぼの系イラストと共にぎっしり詰まっている。
リアルな写真ではないところが、かえって想像を膨らませる。ただ、定食屋ビギナーがこれを読んで行くと、雑然とした、あるいは古めかしい店内とのギャップに驚くかもしれない。僕は、だいじょうぶですけどね。
毎回文章の２/３はエリアに関わる情報で、案外お店や料理についての記述は少ない。でも、ちゃんと伝わってくるんですねぇ、これが。行きたくなる。食べたくなる。普通の定食がいかに魅力的かを知っているから！
55軒中、経験済みのお店はたったの２軒！
困った。回りきれないぞ。

建物今昔

素敵な建物ばかりに目がいってしまったのだ。
自転車を停めデジカメのモニタを覗いて、ようやく背景にある高層ビルの存在に気づき驚いた。
前の建物は印刷屋さんらしい。後ろは住友不動産のオフィスビルだ。生み出すお金の差はケタ違いだろう。
でも、僕は断然印刷屋さんの建物が好きで、ここから産まれる印刷物がきっと好き。効率的で高速でシステマチックな工程でできたものより、たぶん温かいはずだ。働いている人だって、いい人たちに違いない。
そして、間違いなく彼らはこの建物をいつまでも大切に使い続けてくれる人たちなのだ。そう思いたい。