「え~っ、ZORO行ったことないんですかー」
いつか大磯のH嬢にいわれた一言を思い出し、午前中に雨が上がったので出かけてみた。
住宅街の中にある『洋食ZORO』は、創業から40年近くになるという。建て替えはされているようだが、中の雰囲気はどことなくニッポンの正しい洋食屋さんを彷彿とさせる。
開店時間の11時半に着いたら、すでに2/3が埋まっていた。
注文したのは、『しょうが焼き』(850円税込み)。
なんですか、この肉の厚さ、大きさ。しかも、それが堂々の3枚!!
ホントはしょうが焼きはバラ肉系が好みなのだが、こんな立派なものが目の前に現れちゃあ「い・いやぁ、こっちの方が断然好きです」としか言えません(笑)。
焼き加減やタレのバランスも申し分なく、キャベツ、マッシュポテト、コーン、そしてなぜかピーマンの肉詰めフライ半切れも!このフライがまたサクサク軽くてウマイ。あの~ホントにホントに850円で、いいんでしょうか(笑)。
『A定ね』『おれ、B』『やきにくカレー』『グリルドミックス』『シーフードカレー』『チキンソテーとハムステーキ』『エビフライ』『三色カレー』…
次々と入るオーダー。気づくと満席だ。
ただ、大きくはない店内には家族客やグループ客も多いのに、ことのほか静かなのが不思議。
そうか、おしゃべりが少ないのだ。そのかわり、カチャカチャというナイフやフォークの音ばかりが響く。
みんな食べる作業に没頭しているぞ!
おいしい料理と、これでもかというボリュームを一人一人が夢中で楽しんでいたのだ。
そんな光景を見ているだけで、なんだか幸せな気分になってきた。ファミレスの騒がしさとはまったく別世界が、そこにはあった。
「スープ、おかわり?」
キビキビとテーブルの間をすり抜けるおばちゃんが聞いてくれる。絶妙のタイミングだ。
このホスピタリティ。マニュアルなどあるわけではない。彼女たちにしてみれば、ごく当たり前の振舞いなのだから泣かせる。
ちなみに、このスープは着席と同時に水と共に運ばれ、なんとおかわり自由。トロトロ濃厚です。
いやあ、ごちそうさまでした。こんなステキなお店が、近くにあったんですね。H嬢、ご催促ありがとう(笑)。
では、そろそろいつものフレーズ、いっちゃいますか。
「オナカもココロも満たされました」
次回は、このお店のグリル系ぜんぶ乗せ『デラックスグリルドミックス』か、フライ系ぜんぶ乗せ『ミックスフライ』に挑戦したい。でも、前日から胃袋の調整は必要だなあ。
外はちょっと可愛らしい。お客さんがゾロゾロ吸い込まれていく。
お揃いのミニエプロンしてます(笑)