湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

心意気シュワッ!

2012-06-30 18:09:47 | B食の道


二宮尊徳翁のこころ「推譲」
人・もの・お金が地域を循環する持続的発展が可能な社会を目指して。

こんな一文が添えられたサイダーである。

小田原柑橘倶楽部は地元の企業と行政が連携し、地域農業の振興を目的として活動しています。
とも。
つまり、ソーシャルなサイダー。買い物に立ち寄った小田原市内のスーパーで購入した。
先日のフィールドワークでも農家の方が「レモン農家を目指したが失敗した(笑)。農業試験場の人にもレモンの北限は小田原ですよと言われた」と話されていたが、その片浦のレモン入り。甘くなく、皮の苦みもするような味わい。一般的なレモン系サイダーとうまく差別化した印象で、むりやり飲ませた家族にも好評だった。
500mlのペットボトルが88円、98円で並んでいる隣で230円はかなり高い印象だが、それでも飲もうという気にさせる二宮尊徳翁の教えが王冠に記されている。


今日はFacebookとかぶってます(笑)

なぜかカレーピラフ

2012-06-29 21:19:32 | B食の道


懐かしい感じの喫茶店に出会えば、まず「ナポリタン」が定石だが、チラリと目玉焼きのビジュアルが目に入ってしまったものだから、ついその「カレーピラフ」(たしか850円)を頼んでしまったのだ(笑)。

フィールドワーク 前の腹ごしらえに飛び込んだ相鉄線西谷の小さな商店街にあった『林檎の木』は、カウンター内のお父さんが調理担当、お母さんが接客担当という夫婦分業制の正しい喫茶店である。
お客さんの平均年齢はかなり高く、ほぼ顔なじみで、世間話に花が咲く。そして、みんなが当たり前のようにランチを頼んでいた。地元で愛されている店であることがよくわかる。

さて、思いがけず頼んだカレーピラフ。外で前に食べたのはいつのことだろうか。そういう意味でも懐かしい食べ物なのかもしれない。
なかなか味が濃いのだが、ちゃんと目玉焼きが中和してくれる。目玉は水分が抜けているけど、それもB級な味わいで僕には嬉しい。見事な半熟はたかにおいしいけど、本格的過ぎるよね
(笑)。

食べながら刻まれた具をよく見てみると、緑色はピーマンではなくサヤエンドウだ。それから茶色の物体が見えるが、なかなかいい歯ごたえ。いいじゃないかこれと噛みながら次の茶色い未確認物体をスプーンですくい上げると、なんとそれはさつま揚げだった。
カレーピラフとさつま揚げという組み合わせは衝撃的だし、もちろん初めて食べているわけだけど、なんとなく、なんとなくですよ、うらぶれた商店街に佇む懐かしい喫茶店にピッタリのような気がするのだ。そう思うと、これがまた一層うまく感じて、僕はまた夢中でひたすらかっむのであった。

贅沢中華格安鍋昼食

2012-06-28 22:31:18 | B食の道


11時半、オフィス前にクルマが横づけ付けされた。
今日は、豪勢に送迎付きというランチで中華街に向かう。

といっても、実はおっさん二人旅のメンバーがクルマで仕事に出たついでに拾ってくれただけなんだけどね。
向かったのは、人気の『金香楼』・・・の4階にある蒙古火鍋しゃぶしゃぶ『小尾羊』というお店で、こちらも世界的なチェーンらしい。でも、エレベーターをおりると1階の混雑が嘘みたいな静けさで、どうやら僕らがこの日の一番客のようである。

さっそくランチメニューの中から「海鮮鍋」を頼む。まず五徳と、野菜(白菜、水菜、えのき)、水餃子、練り物が入った一人用の鍋が登場。グツグツいい始めたタイミングで、氷の山に貼りついた海老、ホタテ、イカ各2がやってきた。
以前は、海老が蟹だったらしい。
いや、これでも十分過ぎるくらいのボリュームである。もちろん、味だって普通にうまいぞ。それに、冷房がよく効いているので、アツアツでも問題なく食べられるのが嬉しい。



鍋のグツグツって、早く食べないと煮え過ぎちゃうよと急かされているようで、ついつい夢中で消化作業に取り組んでしまいませんか? ご飯があるのをすっかり忘れていたりする(笑)。今日も完全にバランスを崩してしまった。
ところがよくできたもので、鍋にはスープという最強の切り札があるのだ。
今日は鍋に投入するには既にご飯の量が少な過ぎたので、スープをご飯にかけて食す。うまい!かなり普通にうまい! 「ご飯お代わり自由」と書かれていたが、ランチだったことを思い出し自重した。鍋を食っていると、夜だと錯覚する(笑)。危ない、危ない。

おぉ、さらに混じりっ気なしの杏仁豆腐のデザートまで出てきた。シンプルな、こういうのが嬉しいんだな。
けっこう贅沢な感じで、お腹がいっぱいになって、静かな店内で、しかもクルマでの送迎があって(これはたまたまか)、これでなんと880円ですよ(たしか)、お客さん!
さすが、新山下生まれの新山下育ち、このあたり勤務の運転手(今日はたまたまか)、いい店をよく知っている。中華街のほとんどの店でランチを食っているというだけのことはある。
また、来週も頼む(笑)。

横浜で畑めぐり

2012-06-27 22:50:26 | お休み日和


今日はクタクタです。
鎌倉時代(いや鎌倉で働いていた時代)にあれだけ歩き回って鍛えていたはずなのに、たった2時間歩いただけで(笑)。
今日はフィールドワークで保土ケ谷区の農家を訪ね、その畑を案内してもらったのだ。ところが、その畑があっちこっちに点在していて、しかもアップダウンも多く、さらに2時~4時の日差しの強い時間で、もうクタクタ・・・

ただ、その点在しているっていうところが、実はポイントだった。
もともとは辺りの土地すべてをその農家が所有していたそうだが、分家の度に譲り渡し切れ切れになった。そして、それぞれが切り売りしたり、宅地化したりで、今では畑が飛び地に。
しかし、飛び地なので大型の機械を導入や作業の効率化ができず、今でも昔ながらの人手による農法で露地栽培ひとすじ。大量生産もできないかわりに少量多品種を手掛けていたら肥沃な土地が維持されることになり、今のおいしい野菜につながったというのだ。
そのおいしさは、直売所にできていた行列が証明していた。市内の料理人たちもゾロゾロやってくる。今では市場には一切出荷していないそうだ。

歩いて歩いてクタクタになったけど、実に楽しかったなぁ。
行ってみなけりゃ分からないこと、聞いてみて初めてわかることってあるんですねぇ。またまた仕事でたっぷり楽しませていただきました!

750億、一気飲み

2012-06-26 22:45:33 | あんな話こんな話


子供たちが小さい頃、ヤクルトのフタ(あのアルミホイルをかぶせたような)に小さな穴を開けて、チューチュー吸わせた(笑)。
僕も一緒にチューチューやってたらそれが癖になっちゃって、今でも冷蔵庫にあるのを見つけると、八重歯の先で穴を開けて一人でチューチューやっている(笑)。子供たちは、もう普通にフタを開けて飲んでるっていうのに(笑)。

さて、ヤクルトの飲み方で思い出すのが、若いころ職場にいたパートさんだ。
社員食堂で、5連のヤクルトの外パッケージも破らずに、端の1本にストローを刺しチューッと吸い、終わるとそのストローを抜いて次の1本に刺す。そしてチューッと吸って終わるとまた抜いて次へ・・・。これを5本連続で繰り返したのだ。それも、さも当たり前のように。
この光景が何とも魅力的に見えて、あの日以来いつかはあの“5連吸い”をやってみたいと思っている(笑)。
ただ、乳酸菌シロタ株が1本に150億個も入っているわけで、5本といえば750億個にもなって、そうなるとカラダにどうなのかと逆に心配になって、今でもチャレンジできずにいるのだ。

写真は、職場の窓から外を見たらヤクルトおばさんの先輩が後輩にレクチャー中。

ほうフク絶倒

2012-06-25 22:38:14 | あんな話こんな話


「サイズのほうはLのほうでよろしかったですか?」

最近は、本当にこんなふうに言われることが多い。
「よろしかったですか?」もどうかと思うけど、やたら「ほう」を付けたがるのは流行りなのだろうか。
昨日のフクアリで係員が拡声器を口に当て入場待機列に向かってこう言った。

「ビン缶類のほうの持ち込みのほうは禁止されています。また500ml以上のペットボトルのほうの持ち込みのほうも禁止です」
ほうほうほうほうって、おまえはフクロウかと僕は一人で突っ込んていたのだが、彼はさらに続けたのである。

「皆様のほうのご協力のほうよろしくお願いいたします。本日はフクダ電子アリーナのほうにご来場のほう誠にありがとうございます」
これ、ホントですから。忘れちゃいけないと一生懸命メモっといたんですから。

「ほう」は千葉の方言なのか、それともフクアリのアルバイトでは「ほう」を言う度に課金される特別な制度があるか、そのどちらかのほうだと思うほうが妥当なほうではないだろうか。

写真は、そのフクアリでの試合前。「どうよ、あっちのほう」「あっちのほうって、どっちのほうですか」といってたかどうかはわからない(笑)。

ちょっとだけ福あり

2012-06-24 21:56:22 | 湘南ベルマーレ


「それにしても、ショーナン、いいチームだったよな」
駅に向かう黄色い人波の中で、そんな声が聞こえてきた。とんでもないミスあり、ファインプレイありでかなり雑な印象を与えたと思っていただけに、ちょっと幸せ。フク有り(笑)。くたくただったけど、帰る元気が湧いてきたぞ。

2位と3位の戦いにふさわしい、全力での闘い。それでも両チームとも最後まで走るのをやめず、高山選手がもつれたり、湘南で出場経験のある武田選手などは完全に“つって”交代だったり、後半はずっと前線で頑張っていた大野選手も長い笛の後なかなか立つことができなかったり。
ゴール裏への挨拶時のエールは、いつになく大きなものになった。サポーターの思いがそのまま声に、拍手になったのだろう。

どちらが勝ってもおかしくないゲームだった。泥臭く取りにいっている分、勝利への執着心は湘南が強いように見えたが、千葉の落ち着いた対応は実に見事だった。

「いやいや、チバもいいチームだったです」
夜の黄色い行進にもまれながら、僕は心の中でつぶやいたのだった。
次のホームでの対戦(39節)が実に楽しみだ。

上の写真は、後半開始直後。馬場選手のシュートがポストを直撃!


オーロイ選手の両脇を小さな選手が固める。大きさを際立たせる演出か(笑)


そういえば、元祖円陣ダッシュの千葉はゆるいダッシュになったなぁ。

ビーチバレー大陸選手権で日本チーム優勝!
なのに、日本チーム内で出場チームを決める対戦が!

海賊チャリ

2012-06-23 23:23:32 | あんな話こんな話


突然、海賊現る。
あぁ、そういう名前のラーメン屋さんの出前でした(笑)。

よく見ると岡持ちが荷台に載っちゃってる。
たいていバイクなら衝撃を吸収する出前機にぶら下がっているか、自転車の場合は片手でさげているかだ。これでは相当慎重に走らなければ、汁物などはこぼれてしまうはず。いや、そうだ、最近はラーメンだって中華丼だって、みんなラップにくるまれているんだった。
ということは、あの出前機の出番はもう消えていく運命か。
信号が変わると、そんなのオレは知らねえよと言わんばかりに、その海賊は海の方に向かってスイスイと漕いで行ったのだ。

最高の晩餐

2012-06-22 22:18:34 | B食の道


会社帰りの大船駅で、階段を上がると僕は一目散に『大船軒』に向かったのだ。
自動ドアにタッチしたら、次は券売機のボタンにタッチである。とにかく久しぶりではあったが、これは寸分の狂いもなくこなすことができる幸せへのルーチンだ。

ところが、僕の人差し指は宙を舞うだけで行き場を失った。ルーチンで僕が押すはずだった「天ぷらそばうどん」のボタンが見つからないのである。たしか左上の端、ゴールデンエリアにあったはずなのに。
パニックである。
次のお客が横に来た!でも、どうしても今日は「天ぷらそば」を食べたいんだよ。

「天ぷら、終わっちゃったの?」

聞いてみた(笑)。

「かき揚げよ! 左上にあるでしょ、かき揚げって」

そう言われてよく見たら、左上のボタンが「かき揚げそばうどん」になっていた。写真はどうも「天ぷらそば」のようなんだけど。
釈然としないままボタンをプッシュ、スイカをタッチして出てきた食券をつまみ上げ、「そばね」と言いながらカウンターにスッと出す。おぉ、ルーチンに完全復帰だ。
すると、おばちゃんがルーチンでパッ、パッと作業に取り掛かる。その手元を見ながら僕は、左側に伏せてあるプラスチックのコップをヒョイとひっくり返してサーバーの口に差し出し、そのままコップで金具を押して水を溜めるルーチンをこなす。
はたして絶妙なタイミングで、目の前には「天ぷら」・・・ではなく「かき揚げそば」が現れたのである。

あっ! 載ってる天ぷらの色が濃い。

かつての色白でややお上品な天ぷらではなく、色黒のちょっとワイルドだぜ~的なぶよぶよタイプになっていた。
なるほど、名前が変わったのはこのせいか。一般的な駅そばの天ぷらを、「天ぷら」と呼ぶことは、老舗としてのプライドが許さなかったのかもしれない(ぜんぶ勝手な想像だけど)。
僕としては以前から言っているように、駅そば(立ち喰いそば)はぶよぶよが好みなのでむしろ嬉しい限り。ただ、サイズだけはお上品さを残して小さなのが残念だ。
とはいえ、細くて硬めのそば、甘いつゆは健在。しかも、頭上からガンガン落ちてくる冷風が、どんだけ夢中で食っても大丈夫だよと、まさに追い風となった。

家に帰っても旦那さまの夕飯がございませんという連絡を受け、もうぜったい今日は食っていこうと決めていたのだ。2ケ月半ぶりだろうか。実は毎日のようにこの前を通っているのに、なかなかタイミングが合わなかったのだ。
待った分、僕は夢中でズルズルやって5分もしないうちに完食した。それでも僕にとっては最高のディナーになったのである。

ちなみに、店を出て表のメニューには、まだ「天ぷらそば」と書かれていた。

はるばるいきたいぜ函館

2012-06-21 21:09:53 | 湘南ライナーで読む


まったく期待していなかったスーパーの中にある小さな本屋さんで、まったく行くチャンスもないだろうという遠い場所のガイドブックと出会う。

『函館はぐれ本』( ぶらんとマガジン社 HO増刊 580円 )というちょっとコンパクトサイズ(B5変形)の本である。

そりゃ行けるならいつかは行きたいとは思うけど、当分というか生きている間に行けるイメージがまったくない場所でもある。万一、行けたとしてもかなり先の話で、掲載されている情報が役に立つとも思えない、まったく(笑)。
なのに、なぜこんな本を買ったのか、まったくもう。
それがですね、一つ一つの情報の中身というより、まとめ方、打ち出し方、見せ方が、ちょっとステキな本だったから。地元を知り尽くし、地元愛に満ちた人たちがどうしてもみんなに知ってもらいたくて作っちゃいました的な楽しさが、でも情熱的ではなくゆる~い感じで伝わってくるのだ。
こういう本が大好き。ここのところ毎晩パラパラやっている。かなり行きたくなってきたけど、相変わらずまったく行けるイメージだけは湧いてこないなあ(笑)。

それより何より、なんでこんな本が、あんな本屋さんに置いてあったのかが今もまったくもって不思議。いや、だからこそ、そこがどんな店構えだとしても、本屋だとわかるとちょっと覗いちゃうんだけどね。
ネットの書店は確かに便利だけど、やっぱり足を運んでぶらぶら見て歩くからこそ、ちょっといい出会いもあると思うのだ。いつか函館に出かけて、ぶらりと本屋さんを覗いてみたいものである。