湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

面影なしも、おでん発見

2008-04-30 18:26:47 | あんな話こんな話


小田原の抹香町、熱海の糸川カフェー街ときたので、今日は地元をひとりでぶらり。
こちらは、ほとんど面影はナシ。小田原や熱海もやがては…と思うと残念だ。
それでも、旅館があり、お約束の質屋があり、祠(ほこら)があり、お風呂屋さんがあり、美容院がある。って、普通の町と変わらないか(笑)。









などと、ウロウロしていると、おでんの屋台を発見。
一目であの屋台とわかった。


「プールんとこでは50年やったけど、もう体がねえ」
ということで、自宅の前に自転車+屋台を“常駐”させて営業中。
ここ数年、プールの前で見かけなかったので心配していたのだが、いつもはここでやっていたんですね。ほっとした。
「元気でやってね」
僕の前に大量に買い込んだおばちゃんも、73歳になるおじいさんにそう声をかけて自転車で走り去った。
1ヶ60円は、以前と変わらず。ちなみに、自分で取って申告するスタイルも健在(健在?)。
刺して食べる用に、串もつけてくれる。
今晩の食卓には、B級で懐かしい味が並ぶことになった

お蕎麦はどう? 相州よう!

2008-04-30 17:49:25 | B食の道


昨日は5年分ぐらい歩き回り(笑)、妻は妻でママさんバレーの県大会でクタクタになって帰ってきた。
そこで、今日のお昼は「さっぱり」いこうということで、蕎麦。
駅周辺なのに、珍しい蕎麦の専門店『相州』へ。お父様がやっている大磯の昭庵さん同様、太めと濃いつゆが特徴。
個人的な好みから、日頃ついつい細い麺を求めてしまうのだが、時々こういうのを食べると太いのもいいなぁなどとグラついてしまうのである。


写真のドーム型の天ぷらは、しらす天。これがまた、うまかった。飽きずにサクサク…いや、ガリガリ、ぺろりといけました。


そして、玉子焼きもダシが効いていて美味。危険ですね、こんなお店が近くにあると。ひょいと行ってズルズル…。くせになりそうです。

昭和でとまったァタミたい

2008-04-29 23:40:21 | お休み日和


連休中に熱海へ行こう。
そう決めてはいたものの、いつ行くかはまったく未定だった。
昨日、熱海の地図を眺めていたら、「昭和町」という地名を発見。
おぉ、これはもう明日いくしかないでしょう、「昭和の日」ですから!
で、今朝の8時には既に熱海でノスタルジアを求めてウロウロしてました(笑)。



いきなりノックアウトです。強烈すぎます。町ごと『昭和遺産』に認定してください。
温泉地や観光地として栄えていたことで、かつて赤線だったエリアも風俗や飲食関連の店となり当時の面影を残す建物として現存しているようだ。
とはいえ、熱海もひと頃に比べかなりパワーダウン。いや、それがいい枯れ具合に作用しているのかもしれないんですけどね。
まあ、とにかく見ていただきましょう。
夜になったら、またいい雰囲気だと思います。
じゃあ泊まりですかね。男ひとりで?
そりゃ、怪しい。

ちなみに、上の写真は『起雲閣』にて。大正8年に建った別荘で、戦後は多くの文豪に愛された旅館だったという。現在は熱海市が管理し公開されている。


その道?の方の間では有名な建物。「千笑」の意味は?






「マックスファクター」にも驚くけれど、その下には「~事務所」の文字が。


こうして白黒にすると、「昭和」にしか見えませんね。




元床屋さんのようです。通りの奥には『ムーラン座』という看板が。でも、事務所。




やっぱり「昭和」。ね、おばあさん。この路地の先が海岸です。




びっくりするような家に出会います。塔屋というんでしょうか。

さて、ここからは『起雲閣』へ。


和洋中の装飾が入り混じった不思議な建物です。いずれも外観は和風なんだけど。


基本は、和風。


洋風暖炉の上には、なぜか仏教系の彫り物。


お客さんは、和風?


そして、ローマ風呂です。


ローマといったら、ナポリ。昭和の日の欠かせないメニューです(笑)。


黄色い消火栓がたくさんありました。





スクロールお疲れさまでした。駅前温泉でひとっ風呂…


休日の朝から全力疾走

2008-04-28 20:54:31 | あんな話こんな話家族編


「体操服を忘れたから持ってきて」
とっくに登校した娘から電話がかかってきた。
平日の朝に父親が家にいたので、調子が狂って忘れ物をしてしまったのだろうか。
いや、いたから持ってきてもらえると思って電話をしてきたのか。
しかも、1時間目が体育だというから、すぐに行かないと。
妻はパートへ出る時間が迫っているし、自分が行くしかない。
道は混んでいるはずなので、自転車にまたがってビューンと!
ウラから走っていくと、娘は友達につきそわれて校門に立ち、一方通行の道路の先を見ていた。
後ろから急に現れた僕に驚いて「ウワ~!しかもチャリ!」
どーだ、まいったかぁ
風のように現れ、風のように去っていくお父さんであった。
こういう時の自転車は、いいですねぇ。
でも、調子に乗って帰りも疾走したので、すっかりヘロヘロ。
その後、ランチ&買い物という普通のお父さんの休日になってしまった(笑)。

写真は、買い物帰りに車を停めて、田んぼ一面に咲いたれんげの花を。



お昼は、妻と『EAT』で「ツナとウインナーとトマトのクリームスパゲッティ」ランチを。
サラダとハーフカットのケーキ、コーヒーがセットで1000円也。

抹香町が呼んでいる

2008-04-27 23:58:38 | お休み日和


“私小説家” 川崎長太郎は、その作品の中で小田原を歩き続けている。
1901年(明治34年)生まれという時代も時代、しかし健康に不安を持ち、それを解消すべく、とにかく歩き続けるのだ。
作品の主人公の名は毎回異なるものの、すべては自分の話。あくまでも「小説」という前提なので、すべてをあからさまに、あけすけに語ってしまう。
そして、小田原にあった遊郭にも足を運ぶ。「性欲は困る」とつぶやきながら。
それが『抹香町』である。
今日は、そのあたりをぶらりしてみようと自転車をかついで出掛けた。
確かに、それらしい建物や、その名残の店舗もあり雰囲気は感じるが、全体としてはもう住宅地として姿を変え、文中に登場する川も暗渠となっている。ただ、小田原は古い建物、近代建築が多く、散チャリにはもってこい。いや、散歩の方がいいかも。
小田原文学館で長太郎に会い、また長太郎が通ったという甘味処『三政屋』(現在はテイクアウト中心。作品中では「三州屋」)で、クリームあんみつをいただく。
めちゃくちゃ歩いたのに、まだ歩き足りない感じ。
「散チャリ欲は困る」「全く困る」
そうつぶやきながら、また来ることになりそうだ。

上の写真は、いつものワンダフルで。








旧町名「抹香町」あたりは、旅館とも店舗とも住宅とも判別できない建物が多い。




小田原は教会も多いような気がする。




教会のようだけど、民家と眼科。


お寺も多いけど、神社は珍しいかも。










「古い建物がたくさんある町だにゃあ」


「え~っと、このお兄さんの身長は…」小田原文学館のお庭はスケッチの方々でいっぱい。館内ではほとんど会う人もなくゆっくりできた。


文学館も、もともと田中光顕宮内大臣のお屋敷。なかなか素敵な近代建築です。


お客さんが絶えない『三州屋』さん。


最後までスクロールしていただいた感謝の気持ちをこめて、おまけです。
「謎の幼稚園」





本当は、「花園幼稚園」です(笑)

ハードワークロング

2008-04-26 22:34:16 | 湘南ベルマーレ


走り続けるのだ。
雨の中も、風の中も、嵐の中も。
その先にある光に向かって。

記録上は、たったの4ですか。岐阜のシュート数。
でも、そのすべてがきわどかったような。
一方、湘南22のうち、いくつがワクに行ったか。
なんてことは、この際どーでもいい。勝った。いや、勝つべくして勝ったから。
確かに、噂どおり岐阜のハードワークは見事だった。一人一人が、そして組織としてグイグイ進んでいく。先制はしたものの、なんだか圧倒されて、いつやられてもおかしくないイメージ。その結果が、2つのオウンゴールのような気もする(実は2点目は見逃しちゃったけど)。
ところが、時間の経過とともに徐々に岐阜のプレスが緩んでいく。60分頃からは支配率も上がりだして、最後はブラジル人トリオ(笑)の個人技で決着をつけた感じ。
とはいえ、これもハードワークの賜物。最後まで衰えない鍛えあげてきたハードワークの。
ん~、ジワジワ効いてきてきました。これまで築いてきたベースが揺るぎなきものになってきた。でも、気を緩めてはいけない。2位だからといって!(喜)
最後まで、緩めず走り続けるのだ!
本当の輝きまでは、まだ遠い。




その味わいに脱帽

2008-04-26 13:16:38 | B食の道


90になるという創業者のおじいさん。カウンターで、ゆっくり珈琲&煙草中。
ただ、いつまでもじっとはしていられないようで、立ち上がって灰皿を拭いたりしている。
その動き、沖縄のあのおじいを思い出さずにはいられない(笑)。
平塚駅パールロードの喫茶店『シャポー』さん。先日購入した業界専門誌(笑)に紹介されていて、「ナポリタンなど定番フードも長年愛されている」という記事を読み、初めて入ってみた。
東京オリンピックの年にオープンという割には、店内はとてもきれい。ナポリタンも麺こそ細めだが、べちょべちょ系の懐かしい味でうまい。大きめのお皿と盛り付けが今どきのカフェ風で残念だが、ボリュームもありしっかり堪能できた。スープ、同一皿のサラダ、コーヒーもセットで850円!
途中、2階から降りてきて風邪だと言ったのが3代目らしく、その息子に向かって厳しい口調で「帰れよ」とつぶやいたのが現在のマスター。なかなか渋いナイスミドルの二代目だ。
この方が一気に形相を崩したのが、三歳位の女の子かパパに手を引かれて入って来たとき。お孫さんだった。
「おじちゃんが風邪ひいちゃったから、ママを1日借りるね」
「だいじょうぶだよ。パパに遊んでもらうから」
ということは、さっきからマスターと一緒に切り盛りしている女性は、マスターの娘さん!
午前中でお役御免のはずが、兄か弟の病気のせいで午後までやることになったのだ。
こんどは「おはようございます」と入ってきたお母さん、マスターの奥さんですね。

ファミリーでやってる喫茶店でした。
「ありがとうございます、またどうぞよろしくお願いします」
お会計を済ませると、一家で声をかけていただく。
なんだか温かな気分でお店を後にした。