湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

横浜の小さな旅、続く

2014-03-31 20:29:59 | あんな話こんな話


昨秋、声をかけていただき復帰した関内の職場。以前とは全く違った仕事内容だったが、またもやゼロから手探りで進める点では一緒で、大変だけどやりがいもあり、何よりたっぷり楽しませてもらったのだ。
ホント言うと、今のポジションは断ったんだけどなぁ。まぁ、いいか(笑)。
いや、今となってはもう少しやってみてもいい気分ではあるが。

でも年度末、「緊急雇用」された24名のプロジェクトは、今日の食事会で解散となった。
関係者のみなさん、至らずいろいろご迷惑をおかけしました。心よりお詫び、そして感謝申し上げます。



僕の横浜のショートトリップは、これで終了・・・
と思ったら、明日からまたまた関内で新しい仕事が始まるんです、おかげさまで。
オフィスも、現在の場所から500mほどの距離。今回も知り合いから声をかけていただくという幸せ。そして、不思議なもので、ここに決まった途端に他からもオファーをいただいたりして。気にかけていただいた皆様に心より感謝です。

詳しくはまた明日以降。
ただ、横浜、鎌倉、さらには東北へと、今度は行動半径も大きく広がることは確か。
こんな年になって僕の旅は、ようやく少し遠くへ向かうことになった。

横浜の小さくて大きな旅、終わる
鎌倉の旅、終わる
最後のライナー、最長の日記

楽しい痛み

2014-03-30 21:27:06 | あんな話こんな話


「では休憩しましょうか」
そう言われて手を止め、太鼓を挟んでいた脚を緩めた途端、手のひらが熱く、脚が痛いのに気づく。

今日は同僚の弟さんが代表をつとめるNPOのイベントに参加した。ジャンベという西アフリカの太鼓で社会をステキに変えていこうという団体だ。そのワークショップで、初めてそのジャンベを脚には挟み、ひたすら叩き続けたのだ。
言われるがままに叩くのだが、ついていくのに精一杯で必死。多少間違ったり、リズムが合わなくてもまあだいじょうぶというユルさはあるものの、なんとか合わせようと頑張ってしまう。頑張ってしまうと、他のことは一切アタマから吹っ飛んでとにかく叩くことに夢中になるのだ。
で、相当チカラが入っていたんだと思う。「休憩です」とか「これで終了します」と言われて初めて、手のひらの熱さや、脚の痛みに気づくというわけ(笑)。

いきなり楽器を演奏するのは難しいけれど、ジャンベはとりあえず誰でも叩けば音がでるのだから楽しくなってくる。
年齢も性別も関係なく、ただみんなでリズムを刻むという面白さ、不思議さ、これは体験して初めて実感できる。こういった場に、気軽に参加できるようになると、いろんなイイコトが始まりそうだ。
気になるのは、明日か、明後日に出るだろう筋肉痛(笑)。



おぉ、あの日のいちごジャムも試食。みなさんにおいしいと言っていただいた。





おつかれさま。ジャンベの移動用の袋も“らしい”デザインだ。

街の小さな洋食店

2014-03-29 22:19:55 | B食の道
毎月の検診が今日は思ったより早く終わったので駅前の本屋さんへ寄ろうと、ちょうど『激安食堂 小林屋』の前あたりに自転車を停める。

ん~、結果も良かったから食べていっちゃおうかな?と思い階段の前まで行くと、こんな貼り紙が・・・



昨日で閉店していた!
10月の再開店に期待しよう。

こうなると、何でもいいから食べたくなってくる(笑)。
で、思いついたのが近くの『紅花』だ。
初めて日替わりの「メンチカツ、アジフライ、ベーコンエッグ定食」(680円)を頼んだ。



いろんなものが一皿に盛られて、しかもすてきなビジュアル。
色合いが美しい。キャベツに載せられたキュウリのスライス、メンチにはソース、アジフライにはタルタルソースといったちょっとした心遣いも嬉しい。
もちろん、漬け物と味噌汁、丼ごはんがついている。どれもちゃんと普通においしい。小林屋ほど激安ではないが、楽しい気分でランチになったのだ。

そして、ここは会計時にコックさんの帽子を被った店主と必ずコミュニケーションすることになる。
「いつもありがとうございます。またよろしくお願いします。どうもー」
シワの刻まれた顔に笑みが、またすてきだ。


3分咲き

2014-03-28 21:43:57 | 自分四季報


「新港パーク」と呼ばれていた時代は、夜などはあまり近づきたくない一帯だったと聞く。
それが、ネーミングライツで「カップヌードルミュージアムパーク」となってからは、ずいぶん雰囲気も良くなったらしい。

うららかな春の陽を浴び、時間がゆっくり流れているようだった。
桜のつぼみも膨らんでいたが、一気にというよりも少しずつ少しずつ開花していきそうだ。


写真は、ウクレレを手にのんびり歌う人。

誰も名前を告げない料理

2014-03-27 23:44:29 | B食の道


ハンブルジャワーズ 550円
木曜日、『イタリーノ』の表にかかっているホワイトボードには必ずこう書いてあるのだ。

「ハンブルジャワーズ」
聞いたことがない料理名だが、訪れた客の8~9割がたが、これを頼む。
ただ、誰一人として「ハンブルジャワーズね」と頼む人はいない。

「ランチ」
の一言である。

出てくるのは、まことに可愛らしいビジュルのこれ。



要するに、小さめのハンバーグ3つにゆで卵のスライスが載る。
特に、想像を絶するようなお味ではない。ただし、ちゃんと『イタリーノ』らしい味わいだから不思議。納得するおいしさなのだ。
下に敷き詰められた塩っぱめのパスタとデミソースと卵と、そして山盛りのキャベツ&爽やかドレッシング、これらが渾然一体となって攻め込んでくる。これを白いご飯と一緒に口に放り込むと幸せなのだ。ん~たまらん。ここは、何を食べてもしっかり『イタリーノ』風になっちゃう。つくづくすごい店だなぁ。

まぁ、うまいんだからいいじゃないか、料理の名前なんて。由来がわかっても、うまさが変わるわけではない。木曜日は「ランチね」と言えばそれでいい。
あれっ? でも、「メンチカツ」の日も「ポークカツ」の日も、みんな「ランチね」と頼んでたんだったよ(笑)。



いつもはフォーク&ナイフが用意されるが、木曜はナイフのみだ。

中華街の喫茶店

2014-03-26 21:06:24 | 思い出日和


窓際の席に腰を下ろした途端、この方が呟いた。

「あっ、オレぜったいこの席ででインベーダーゲームやった」

久しぶりにお昼をご一緒した後、たまたま入ったのが喫茶店『ホルン』。にぎやかな中華街にあって、路地にひっそり佇む風情がいい。いつも通る度に気になっていた店だ。

注文してから豆を挽きコーヒーを丁寧に淹れてくれたお母さんにが二代目だそう。オープンからは数えて37年になるとのことなので、背中を丸めキューンキューンと夢中でボタンを押していたのはたぶん開店まもないころのことだろう。

染みついてかすかに漂う煙草臭は気になるけど、この店の歴史を感じさせてくれる。それでも、平日にもかかわらずお祭りのような中華街の喧騒から逃れ、ちょっと一服するにはとてもいい空間だ。だからこそ、今日まで続いているのかもしれない。



♪あの頃は恋だとは知らないで~

大きめのカップに並々と注がれた珈琲。強めの酸味は、若い頃の切ない日々を思い出させるには充分だった…
ってしみじみ語ったけど、よく考えたらオレにとってはこの店、何の思い出もなかったよ!
でも、そんな感傷に浸れそうな雰囲気なんだよね、ここ。

昭和遺産の集合住宅

2014-03-25 21:42:20 | お休み日和


昭和の香る街にときどき見かける飲み屋街というか飲み屋アパート(笑)。

京成立石大和、藤沢や三島でも見かけた造り。

アパートと書いたのは、飲み屋の集合体であるとともに、たいがい2階がその店主の住居になっているから。
ただ、先日みつけた洪福寺松原商店街近くのこの建物などは、すでに飲み屋は表の1軒のみで中は1階も住居として利用されていた。建物自体はいい味を出しているのに、妙に整然としていてかえって寂しい。なんかこうごちゃごちゃして薄暗くて湿っぽくて怪しい感じが似合う風景なんだけど(笑)。



それでも、表の重厚なファサードなどは見応え充分。人んちだというのに、何度も行ったり来たりしちゃった。
横にまわると、いかにもアパートって感じなのがまたいいでしょ(笑)。



2階には渡り廊下もある。




奥の外側もアパートとは思えない造り。


「家」より「屋」

2014-03-24 21:20:55 | B食の道


洪福寺松原商店街を詣でたあの日、まずは腹ごしらえと寄ったのが通りの向こうに懐かしい佇まいを見せていた中華料理の『福屋』だ。
商店街側には行列のできている『光家』というラーメン屋もあったが、太麺濃厚の家系はもうキツイお年頃だからね。同じ「や」なら「家」より「屋」が好き。

頼んだのは「ラーメン半チャーハンセット」(750円)。



細麺あっさりのおっさんおばさんにも嬉しい“屋系”(そんなのあるの?)だった。しかもストレートで硬め、支那竹(メンマ)たっぷりとチョー好みじゃん。ま、これでどんぶりが赤くて四角い渦巻き?や龍がデザインされたいかにも中華っていうタイプで、レンゲが瀬戸物だったら言うことなしだった(個人的で勝手な理想です)。

それから「半チャーハン」。絶妙の焦げ具合、玉ねぎのみじん切りが目立ち、チャーシューではなく豚バラ肉がぽろぽろ出てくる。これは、完全に「焼き飯」ですね。おいしい、懐かしい、ラーメンとの相性もいい。そしてビジュアルが・・・



なぜか黄色も鮮やかな玉子焼きが、纏(まとい)のような形状でなびいている(笑)。チャーハン本体に混入されていないタイプは珍しい。やっぱりこれ、「チャーハン」じゃない気がするなぁ。



さらに「餃子」(450円)がまたうまかった。表面はやや脂っ気があるものの、まったくイヤな感じではない。もちろん白いご飯が食べたくなって困ったものだ。

おいおい、なかなかステキな店じゃないか。懐かしい銀色のオカモチを手に、出前もひっきりなし。地元で愛されている証拠だ。

店を出て外観の写真を撮っていると、会計を済ませた妻が出てきて言う。
「近いうちにまた来ますって言っといた」
そうか、ならばまた近いうちに行かねばなるまい(笑)。


ハツカマは普通の散歩

2014-03-23 20:28:31 | ぶらかま


実は今年ハツカマ(初の鎌倉)。
なかなか出掛ける機会がなかったのだが、午前中時間ができたので思い立って歩くことに。
江ノ電の「湘南海岸公園駅」からぶらぶらした。先日購入したカメラを手に。
でも、心ひかれる被写体になかなか出会えず、結局10回もシャッターを切らなかった。あまりにも歩きすぎているからかな。
それでも、知り合いの個展にも顔を出すことが出来たし、けっこう歩けた(キョリ測で入力したら6km強、そうでもないか)のでよしとしよう。
なので、今日の写真も以前見たような1枚。

毎日がお祭り商店街

2014-03-22 23:17:34 | あんな話こんな話


16号を走りながらチラリと見えるその商店街は、いつもお祭りなのかと思うほどの賑わいがあった。
横浜は西区、相鉄線天王町駅近くにある洪福寺松原商店街である。
初めてその通りに足を踏み入れた。

すごかった。
「横浜のアメ横」と呼ぶ人もいるが、アメ横とはちょいと違うな。もう完全にお年寄り向けの地元密着型商店街だ。そのすごさ、面白さに気づいた人たちがわんさかやってきて、賑わいを増している構造が見える。こんな素晴らしい事実を体感できるだけで嬉しくなってくるのだ。そして、シャッター商店街復興のヒントはここにないのか。
今日もお祭り騒ぎのような人出だったけど、いつもの土曜の日常だというのがスゴイ。

上の写真は、陳列して空になった段ボールを屋根に投げ上げるという外川商店。



さて、岐阜と湘南の一戦は2-3の勝利。あのラモス瑠偉監督のインタビューにこんな一節が「湘南はもう1回上がったら、もう2度と落ちないようないいチームだった」
なんだかんだいっても、あの人からの一言はちょっと嬉しい。