湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

あといく星月

2010-07-31 17:57:06 | B食の道


猛暑が続くとお昼なんかはツルツルッといきたいねということで、久しぶりに『あしがら翁』を目指す。
ところが、クルマを店の前につけると暖簾が出ていない…と思ったら夏休み!
ただ、口の中も気持ちもすでに蕎麦モードになっていたので、ぐっと南下して『星月』(小田原市飯泉)へ向かった。
実は以前、自転車で通った時に場所だけ確認しておこうと探したのに発見できなかったお店だ(笑)。クルマだと、さらに見つけにくくて大変だった。「隠れ家的お店」という言い方があるけど、完全に「隠れ家」ですね(笑)。

さて、頼んだのは「ざるそば大盛り」(850円+300円)。
細目だがやや乱切りに打たれた蕎麦は、弾力あるほうで歯ごたえがいい。なんでも店主のこだわりで、打ってからわざわざ3~4時間寝かせているらしい。昼間の3時間しか営業していないのも、そのためなんじゃないかな。

そして、嬉しいのは普通盛りでもざるが2回に分けて供されるところ(大盛りの場合は最初に2枚、後で1枚)。ツルツル、ズルズルやっていると頃合いを見計らって2枚目が登場する。つまり茹で立てをいただけるのだ。
この蕎麦がすっきりと濃いめの汁との相性もなかなか。夢中で食べ続けてしまった。

ほかのお客さんの多くが注文していたのは、見た目も美しい『かき揚げそば』(2000円)。妻が頼んだ『海老天そば』(2000円)の天ぷらがおいしかったというので、今度は挑戦してみよう。
ただし、ここの67歳の店主は「70歳になったら店を閉める」と公言しているので、早めに行かないと!


<蕎麦の記事がいくつかありましたので>
川瀬屋(佐倉)
寿作(平塚)
かんだやぶそば(神田)
えびす屋(横浜)
相州(平塚)
松原庵(鎌倉) 
萬人(鴨宮) 
橋本(小田原) 
竹庵(鎌倉) 
あしがら翁(足柄) 
昭庵(大磯) 
くりはら(秦野) 
松涛庵(大磯)
和か菜(葉山)
川鍋(鎌倉) 

疑惑浮上

2010-07-30 23:52:15 | あんな話こんな話家族編


「ねぇ、ハーフ?」
最近、娘が知り合いになる人なる人から、よくこんなことを言われるという。

「お父さんとお母さん、どっちが外国人?」
「フランス?」
「ロシア系?」
「誰かに似てる」
「似てる、似てる」
「誰だっけ?」
「あの人、あの人」
「そうそう、あれやってあれあれ」
「斜め45度!」

いつもこんな流れだそうだ。
今までハーフなんて言われたことなかったのに。本人はもちろん、夫婦でベタベタの日本人顔を見合わせては不思議がっている(笑)。
いや、もしかしたらオレが会社に行っている間に妻がフランス人と…
美人に似ていると言われるのは嬉しいけど、疑惑は深まるばかりである(笑)。

写真は、湘南ひらつか花火大会。ホントは小田原アリーナに行くつもりだったのに、その娘の友達が花火大会経由で泊まりに来ることになり、急きょ片付けや掃除をすることに。残念。

レトロなカレートロトロ

2010-07-29 20:24:03 | B食の道


平塚市役所の地下食堂で、久々に「カレー」(430円)を。
入口のショーケースを見ていると、もっとこうなんというか多少野菜がゴロリとしていて黄色い、丸皿に盛られた田舎のカレーをイメージするのだが、「カレーの方、お待ちどうさま~」と呼ばれて取りにいくと、写真のような深いカレー皿に盛られて現れる。しかも、煮込まれて具が溶けているタイプ。
「あぁ、そうだった」と、そのたびにガッカリしてしまうのだ(笑)。
でも、食べてみるとそれなりの味。430円なら納得。この昭和な雰囲気で食べることができるんだから、まあいいか…。
ここまでのプロセスを、いったい何度繰り返したことか(笑)。
そして間違いなく、またやらかすに違いないのだ。


いや、何度でもやっておいたほうがいいかな。だって、やがてこのレトロな市庁舎も建て替えとなるらしいからね。
市役所食堂はこの本にも出ていました。


<過去の平塚市役所>
カツライス
カツライス
カツ丼
ラーメン
もちろん、これ以外にもけっこう利用してます(笑)。

海街ろまん

2010-07-28 21:10:26 | 湘南ライナーで読む


先日『いまも、君を想う』を読んでいたら、2度ほど『海街Diary』(吉田秋生作画 小学館 505円+税×3)という漫画の話が登場した。
川本三郎さんが「愛読している」という。
たしか本棚で見たぞ!と思い出し探すと、3巻とも揃っていた。ウチでは妻が「愛読」していた(笑)。

実は少女漫画はどちらかというと苦手。でも、せっかくあるのだからと頑張って読んでみた。
読みはじめたら、最初の章でいきなり泣いてしまった。不覚にも(笑)。
鎌倉に住む四人姉妹を中心とした、家族や友情、恋、仕事などをからめた“ありがち”なストーリーなのだが、いやいや、なかなかどーして、リズムがよくてグイグイ引き込まれ、引き込まれたかと思うと、時が止まって、突然ワ~ッ!!と。
一気に読んでしまったよ(笑)。

引き込まれてしまうスピードを加速させるのが、鎌倉という舞台だ。見たことがある風景やお店がたくさん出てくる。テレビドラマか映画のワンシーンのように想像できるのだ。


と思っていたら、『すずちゃんの鎌倉さんぽ』(小学館 838円+税)という本も出てきた。ストーリーと共に鎌倉を紹介する気の利いた“体感ガイドブック”である。
しかもこの本によると、舞台や登場人物が交錯する『ラヴァーズ・キス』という漫画もあるらしい。さっそく「愛読せよ」と妻をそそのかさないと(笑)。

ちなみに、その四女すずちゃんが入っている『湘南オクトパス』というジュニアユースチームのライバルは、『平塚FC』という設定である。


う~ん、名古屋戦は善戦ですか、惜敗ですか…
もう次戦は日曜です。

二日目のカレーがうまい

2010-07-27 18:20:33 | B食の道


「合いがけで~す」
店員さんは、僕が渡した食券の文字を読んで厨房に伝えた。

先日、用事があって横浜に出たついでにヨドバシに寄り、地下のレストラン街に。
「これが加賀カレー」というコピーにひかれてショーウインドーをのぞくと、カツ、エビフライ、ウインナー、目玉焼きが載った「ホームランカレー」(1000円)を発見。
これだ!と思い券売機のボタンを探したら、右上の角、そうお店のオススメといわれている位置に赤い囲みがあった。
「しょうが焼きとカレーの合いがけ」(800円)である。
気がついたら、押していた(笑)。


カレーはねっとりドロリ系。どこかで食べた味か。しょうが焼きは小さめの豚バラを使用し、これもどこかで食べたようなごく普通の味だった。
ただ、ポイントはキャベツの千切りですね。両方の具の橋渡しをするように、たっぷり盛られている。これが、さわやかでいい。バランスをとっている。
高めの800円は、横浜駅西口価格で仕方ないか。

お客はやはりヨドバシの客層そのままのように見える。若者から30代40代といったところ。女性の姿もポツポツ。
先割れスプーンでもりもり食べていると、場違いな着物姿の熟女が入ってきた。へ~、こんな所で、こんな人が一人でカレー食うんだ…と思って見ていたら、彼女から食券を受け取った店員さんが厨房に向かい大声でこう叫んだ。

「熟成!」



店名は『カレーの市民 アルバ』。ロダンのかぁ。

ずっと、君を想う

2010-07-26 23:20:31 | 湘南ライナーで読む


『いまも、君を想う』(新潮社刊 1200円+税)
街歩き系、昭和系の著書を愛読している川本三郎氏の最新刊である。2年前に亡くなった奥様とその結婚生活、そして今を綴ったエッセイ集だ。

妻を亡くすということの悲しさ、せつなさ、戸惑い、難しさが、川本さん独特の文体でジワリと滲みてくる。亡くなった後の普通の生活の中でふと回想されるシーンに胸が熱くなる。ちょっとしたエピソードに泣かされる。
たとえば、奥様が買い物をしていた豆腐店のおかみさん、リフォームにやってきた若い大工さんとのやりとりなどは、静かなだけに余計に深く心に響いた。
でもそれは、お二人の結婚生活がいかに素晴らしいものだったかを物語っていることにほかならないのだが。

川本さんは「よく眠るほう」らしい。そして「最近、眠る新しい楽しさが加わった」と書いている。
それは「夢で時折、家内に会えること」だという。こんな素敵なフレーズも出てくる、おやじ泣かせの一冊である。



ちなみにウチは僕の方が10も年上だから妻が先に逝く心配ないと思っていたら、「七歳年下の家内がこんなにも早く逝ってしまうとは」と書かれていて、不安になってきた。見た目は、そうとう元気だけど(笑)。

暴れん坊復活むすび

2010-07-25 22:58:26 | 湘南ベルマーレ


いきなりラインを高く保ちながら攻めから入った!
相手も面食らっただろうが、観ていた僕たちも驚いた。いつもと違ってワクワクするじゃないか…と思う反面、大丈夫なんだろうかととっても不安に(笑)。
だって、なんとなく守れてしまっているような印象。いつものようにがっちりブロックしている感じがしなかったのだ。ワイドに使われてゴールライン際まで何度も攻め込まれてしまうように。そして、とうとう38分、44分と決められた。
さらに、大黒選手の初ゴールは目を被いたくなる失点だった。

でもさ、でもね、湘南は暴れん坊なんだ。3点とられたって気にすんな。今日の立ち上がりみたいに、どんどん攻めていってもいいじゃん。
とにかく点をとらなきゃ勝てないんだからね!
立ち上がりに、あのワクワクをちょっと思い出したよ。

とはいっても、厳しい現実が目の前に立ちはだかっているわけで(笑)。
そんな中、今日の収穫は「塩むすび」(2個で250円)。形はいびつだが、実にうまかった。これこそ「塩むすび」だ。
ときどき海苔で巻いてある、具のないおにぎりを「塩むすび」と称す店があるけど、あれはいけません。やっぱり「塩むすび」ってやつは、塩をまぶしただけのシンプルなものじゃなきゃ!と思わせてくれるうまさだった。夏の夕暮れには、特にいいね。
今度は特別なベル米じゃなくてもいいから、自分で作って持ってこ!
白い「塩むすび」をいくつも食べている男がいたら、それは僕です(笑)。山下清画伯ではありません。


久々のホームゲーム。東京の皆さんもたくさんご来場に。天皇杯での「ベルマーク」コールを思い出すなぁ(笑)。

夏の始まり、夏の終わり

2010-07-24 18:37:20 | 自分四季報


高校野球、夏の県予選。平塚球場で開催されるのは今日が最後だ。
昼食を済ませてから2試合目を観に行く。
東海大相模 対 鎌倉学園の好カードである。内野スタンドは満員、外野席も開放された。
どちらが勝っても負けてもいいが、ちょっとだけ鎌倉学園に肩入れをしたい理由があった。同じ町内に住むA君がいるからだ。スポーツマンらしく、いつでも気持ちよく挨拶をしてくれる好青年。小さな弟の面倒見もいい。
先日の新聞には、なぜかランナーがいないと打てない、そして3年間の通算本塁打が1本という珍しい4番打者だと書かれていた。ところが、塁上にランナーがいるとめちゃくちゃ強いのが特徴。この夏も安打、打点ともチームでは群を抜く存在である。
今日も2安打1死球とひとり気を吐いたが、残念ながらチームは完封負け。よほど悔しかったとみえて、スタンドへの挨拶を終えベンチに戻ると泣き崩れてしまった。夏は今日で終わったのだ。
しばらくしゃがみこんでいた彼に、チームメイトが一人二人と声をかけ肩をたたく。ようやく立ち上がって、ゆっくりベンチの中に消えていく後姿を見送った。
視線を上げれば、スタンドでは応援団によるエールの交換が行なわれている。
エールが途切れると、かわって蝉の合唱が聞こえた。
僕にとっては、この夏はじめて聞く蝉の声だった。


9回2死1、2塁から、サイドスローになっちゃった東海大相模一二三投手に浴びせたセンター前のクリーンヒット。これが最後の打席になった。