こんなところに?
と思わずつぶやいてしまう住宅街にあるお店で、
こんなところに!
と思わずつぶやいてしまうところから、カツが現れた(笑)。
そう、このケチャップライスの下には、ひとくちカツがゴロゴロ隠れているのだ。
なぜか二日連続のおっさん二人飯は、本牧にある『キッチンさし田』へ。地元の人しか知らない、いや知る由もないお店である。夜は居酒屋っぽくなるようで、魚関係のメニューも充実しているようだ。
ただ、僕はそんな定食系には目もくれない。なぜなら、ここには「トルコライス」があるという噂を聞いたからである。そして、そのトルコライスは、冒頭で書いたようにカツがご飯に隠れている“中入れ方式”だ。武蔵小杉の『かどや』と一緒である。もちろん本場長崎のトルコライスとは異なり、しかもパスタが欠けてはいるのだが、やっぱりそのゴチャゴチャ感にひかれてしまうんだなぁ、どうも。
ここのは、まずケチャップご飯の色が鮮やかですね。美しい。それから、ご飯の下から出てくるカツが、一枚のカツに包丁を入れたものではなく、ひとくちカツを二つに切ってたくさん敷きつめたスタイル。ちなみにそのカツには『かどや』のようにソースがかかっていないので、物足りない場合はテーブルのソースをちょいと垂らしてもいいかもしれない。
とはいえ濃厚なケチャップライスと一緒に口に運べば、ソースがなくてもパラダイスだけどね(笑)。
さて正午を過ぎると、後から後からお客さんがやってくる。事務員風の女性連れ、工員風の若者たち、セールスマン風のおっさんなどなど。いったい彼らは、どこでこの店の存在を知って、どこからこんな住宅街にやってくるだろうか。アンケート調査をやりたくなった(笑)。
そんな彼らの中にもちゃんと「トルコライス」を頼む人がいて、すっかり定番になっているんだなと思うとなんだかちょっと嬉しくなってくるのである。
いやいや、ボリュームもかなりあってお腹いっぱいだ。お昼時は、サラダ、味噌汁、冷や奴、目玉焼きの4品から一つ、サービスだという。何も考えずに味噌汁を頼んでしまったが、トルコライスの上に目玉焼きを載せてもらってもよかったなと後悔した。次はぜったいお願いしよう。
途中のマイカル本牧(今は違う名前だっけ?)あたりの桜並木。もう散り始めている。