西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

災害情報発信には、危険の告知以外の役割もあるはず。情報発信のあり方について考えるべきです!

2023-05-11 14:06:21 | 安心して暮らせる安全なまちを実現するため

GW最終日の5/7夜から5/8未明にかけて阪神地区全域で大雨が降り、警報が発令されました。
が、この間、西宮市から情報発信がなかったため、疑問等を訴える声をSNS等で拝見しました。
結果的に、こういった事故もあったわけですし、そういった声が上がるのは当然だと思います。
 ↓
石垣が一瞬で崩れる様子が…兵庫・西宮市で避難指示 大雨の余波続く 京都・滋賀で商品届かない店舗も(読売テレビ)
 ↑
というわけで、それについて調べた結果のご報告をば。

結論から言うと、西宮市の認識では「避難指示を発令したり、交通規制が発生するといった大きな被害が予想されるレベルの雨ではなかったため、情報発信は行わなかった」ということだそうです。
その判断の是非については敢えておくとして、以下もう少し詳しい内容。

この雨、連休前の地点では最大でも注意報が出る程度の雨量と予想されていたようです。
が直前になって警報レベルと判明したことから、市は「初動応急対応体制」(=具体的な措置・対応が必要な被害は出ないことを前提とした体制)での対応を決定。
担当となる職員さんは出勤した上で、各種情報の収集に努めると共に、万一の事態に備えていたそうです。
ただし、あくまで「初動応急対応体制」であり、「災害の危険は低いと判断したため、情報発信の必要はないと判断した」とのこと。
これが、より危険度の高い「水防警戒指令」が発令された場合には、
-----
●災害警戒本部会議が立ち上げられ、そこでの決定内容等を防災ネット(=メール)、LINE、twitter、FACEBOOKで発信すると共に、市HPの防災ポータルで表示
→以降、状況の推移により、各種情報発信ツールで発信すると共に、西宮市HPの防災ポータルに表示
-----
という手順が踏まれることになったのだそうです。

ただ、この内容については若干、違和感を持っています。
災害情報の発信の最大の目的が、危険を告知することにあるのは当然。
が、不安に思っている方に「危険な状況ではないから、心配しなくても大丈夫ですよ!」ということをお伝えするという観点も重要でしょう。
今回の雨では警報が発令されたうえ、気象庁からは「大雨の影響で、兵庫県西宮市の一部区域で河川洪水の危険度が上昇しています」「土砂災害:警戒レベル4相当 河川洪水:警戒レベル3相当」といった情報も発信されていたとのこと。
そういった状況の中で、西宮市からの情報発信が全くなければ、不安に思う方が出てくるのも当然のことだと思います。
(↑
(論点の拡散を避けるため、今回の判断の是非についてはブログでは触れません。悪しからず、ご了解下さい。)

そういったことを考えると、例えば
-----
●警報が発令された(あるいは気象庁からの情報発信があった)が、市としては現段階では避難指示等が必要な状況とは判断していない
→ただし、必要な状況にあると判断した場合、体制を構築し、市としても情報発信していく
-----
といった趣旨の情報を各種ツールを利用して発信する等、情報発信のあり方について考えていく必要があると思うんですよね。
市によると「気象庁の情報等も把握していた。その上で危険はないと判断したから情報発信しなかった。」ということだそうですし。
というわけで、この件、もう少し担当部局とも詰めていきたいと思っています。

ちなみに、この件について調べていく中で、LINE→防災情報→西宮市防災ポータル→にしのみや防災ネットで見ていったらリンクが切れているのが判明。
是正を求めておきました。
  ↓


こういうの、気をつけないとダメですよね。
というわけで今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。