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西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

今の西宮にはプリンシプル(by白洲次郎)が足りない! ~安井小学校は明日から再開されることになりましたが…

2020-07-15 09:13:18 | 主張・広報と活動のお知らせ

連続してご報告していた安井育成センター×新型コロナウイルス感染症の件、児童・生徒には感染がなかったことが確認されました。
これによって一時休校となっていた安井小学校は、明日7/16から再開されることとなりました。
以下、市からの報告内容です。
まずは最悪の事態が避けられたことに、ほっとしています。
 ↓


今回、市がとった
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●育成センター指導員の感染を確認
 ↓
●育成センター・学校の休止を決定
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という措置は、個人的には、なによりも重視されるべき児童・生徒の感染防止という観点から妥当な対応だったと受け止めています。
とはいえ、強く疑問に感じている部分もあります。
それは今回、市が取った対応は、市がHP上で示している対応方針とは異なるという点です。

再三ブログで取り上げている通り、市は感染者等が発生した場合の運用を
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●市立留守家庭児童育成センターにおいて「児童もしくは指導員が陽性と判明した場合」→「当該校区の留守家庭児童育成センターは2週間の臨時休所とする」
●市立学校園において「幼児、児童、生徒もしくは教職員が陽性と判明した場合」→「当該学校園を原則2週間、臨時休業もしくは学年、学級など一部の閉鎖とする」
 →「閉鎖の規模、期間については、保健所と相談のうえ判断する」
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と定めています。
(「 」内は、下のリンク先より引用。)
 ↓
【ご参照】
「市立学校園」「市立保育所等」「市立留守家庭児童育成センター」「高齢者・障害者施設等」において感染者等が発生した場合の施設閉鎖等の目安について@西宮市HP
 ↑
今回の場合、
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●育成センター指導員の感染は確認されたが、安井小の児童・生徒・教職員の感染は確認されていなかった
  ↓
ルールに則るなら、学校を休業する必要はなかったはずだが…
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ということになります。
(論点の拡大・ズレが懸念されるので育成センターの即時再開については、今回のブログの論考対象外とします。)

この部分について確認したところ、市からは「今回の場合、警報が出て学校が臨時休校になっていたことや、校舎内に育成センターがあったことなど特殊要因が大きかった。今後もケース・バイ・ケースで判断する!」とのことでした。
でも、これって敢えて、悪い言い方をするなら「今後も行き当たりばったりで決める。泥縄な対応もやむを得ない!」と宣言したようにも見えるんですよね。
それって組織の対応として、どうなん???と。

繰り返しになりますが、私は今回、市が取った対応は妥当なものだと考えています。
一方で、保護者から「学校はどうなりそうですか?」という問い合わせを受けた際には「確定的なことは言えないが、休校にはならない可能性が高いと思います」と回答していました。
なぜなら、市がそうした趣旨の方針をHPに示しており、それに則った対応が取られるものと思っていたから。

その場その場の判断で、示している方針と異なる対応を取るのであれば、方針の信頼性自体が問われることになりかねません。
そして、それは、ひいては市の対応事態の信頼性を問うものにもなりかねません。
だからこそ、きちんとした原理原則(=プリンシプル)を示し、それに則った対応を基本とする。
その方針が、状況の変化等によって妥当性を失っていると考えるのなら、そもそもの方針自体を見直す。
そうした形を取るべきだと思うのです。
そうしてこそ系統だった対応が可能になり、失敗から学ぶことも可能になるのではないでしょうか。

時々刻々と変わる状況の中、誰もが納得する対応を取ることなどできないというのは、そうなのだと思います。
でも、だからこそ原理原則や軸となる対応方針を表に出し、それに対する意見を求めるとともに、それに則った対応をし、その正当性・妥当性を問う。
そして、それを改善し、その積み重ねをもって、より質の高い対応が可能になる。
大切なのは、そういうことではないかと思うのです。
この点、引き続き、追いかけてまいります。

というわけで、今日のブログはこの辺で。
それでは失礼いたします。


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3 コメント

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Unknown (りん)
2020-07-15 15:51:34
今回の安井小の件、わが子の校区と近くはないけれど遠くもない距離感だったので気になっていました。この「習い事や塾などでは接触がある、かもしれない」程度の距離感だと、積極的に市HPなどで感染情報をウォッチしておかないと下手したら知らないまま、ですよね・・・。市のLINEでも学校のミマモルメでもお知らせはなかったので。

そして、本来は育成で発生しても学校は休校にはならない規定だったことに驚きでした。私も今回の市の対応は妥当だと思います。

もし学校を休校にしなかった場合、PCR検査対象の子だけ陰性が確定するまで登校できないってことでしょうか。でももしそれで児童に陽性者が見つかった場合は、クラスメートが濃厚接触者として検査対象になるんですよね?そのとき休校にしていないと混乱の元になる気がします。

指導員の方については重症化しないことを願いつつ、今回をよい機会ととらえて、規定の見直しを検討いただきたいところです。
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Unknown (桜子 )
2020-07-16 08:23:42
とりあえず、良かったです。これからも起こり得る事ですし、各地でも、起こっていること。こうやって出てくるものを押さえながら、生活していくんだな、と改めて感じたしだいです。ワクチンの治験、始まってるみたいです。望んでいることなんですけど、子宮頸がんのワクチンで後遺症が残った、訴訟、とかいう話を思い起こすと結構複雑な物も感じています。確かなものがでてくると、良いですね。コロナ弱毒性と言うものの、発症は遅いし、知らない間に人に移しているかもしれない。東京軽症者かもしれないですけど、あっというまに軽症者受け入れホテルが埋まっていく。やっかいなやつですね。陽性者増えてきてますけど、一人一人の意識改革が必要なんだろうな、と思います。
返信する
コメント頂き、ありがとうございます。 (しぶや祐介)
2020-07-16 15:41:35
>りん様

情報提供、難しいですよね。
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●情報の発出量が多すぎると見てもらえなくなる
●どこまでを情報提供の対象とし、どこからを外すかの線引きが難しい
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等の問題もあり、悩ましいところだと思います。
良いお考えがあれば、是非お聞かせください!

ご指摘の通り、私も、現在の方針を見直すと共に、その方針を明示するべきだと考えております。
それがない限り、今後、大きな問題や混乱の発生が懸念されるのは、りん様のご指摘からも明らかだと感じています。
ご指摘の内容も踏まえ、引き続き、市に是正を求めてまいります。


>桜子様

ワクチンはそもそも、その性質上、リスクを0にはできないのが前提だと認識しています。
そのことも含めて難しいと思いますし、よいものが出てきてくれることを願いたいと思います。
仰る通り、様々なことがこれからも起きてくるのでしょうし、意識を持って、付き合っていくしかないのでしょうね...


貴重なご意見を頂戴したことに感謝申し上げます。
コメント頂き、ありがとうございました。
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