西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

なんで、こんなに縦割りなのか...こういう体質も、財政危機を招いた一因だと思うわけで。

2024-02-06 09:45:47 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

妻が、アルバイト先でもらって帰ってきた「苦楽園ストアーズミーティング」発行の苦楽園案内本のクオリティがすげー。
なんかMeetsっぽくて、読み応え十分。
ちなみに苦楽園ストアーズミーティングとは「苦楽園という街の魅力を苦楽園にしかできない方法で苦楽園に根差す私たちの手で伝えたい。自分の店だけではなく街全体をさらに元気に魅力的にしたい。同じ思いを抱いた商店仲間が集まって誕生した」のだそうな。
魅力、伝わってきますね♪
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【冊子はこちら】
KSM_Go-En_202401 (actibookone.com)

さて本題、一般質問のご報告の続きです。
今日は先日の前振りを踏まえての具体的な質疑ですよ。
それでは、どうぞ。

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【質問①】
デイサービスセンター用地として貸し出している土地について、賃料を徴収するべきと考えるがどうか?
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【答弁①】
ご質問のデイサービスセンター8施設については、本市が市立の施設として平成元年度から平成12年度にかけて整備し、地域包括支援センターや地域の住民の方にご利用いただいている地域交流室を併設し、平成18年度からは4つの社会福祉法人を指定管理者として管理運営を委託しております。
これらの施設は、平成26年度から、市立施設としては廃止し、建物の修繕にかかる経費を負担することを条件として、土地及び建物の賃料を無償とする使用貸借契約を指定管理者である4つの社会福祉法人と締結し、以降、令和元年度に閉鎖した安井デイサービスセンターを除き、7施設の契約の更新を行い、現在に至っております。
平成26年度以降、各施設とも使用貸借契約に沿って空調設備や受電設備などの修繕費用を負担しているほか、建物が老朽化する中で、今後、本市の中長期修繕計画に沿った屋上防水や外壁改修などの大規模な修繕が予定されるなど各施設には相当の負担が見込まれることから、賃料は徴収しておりません。
しかしながら、議員ご指摘の他の事業者との公平性の観点も踏まえ、7施設を運営する社会福祉法人と意見交換を行いながら、どのように負担を求めていくのが適切か、今後、検討してまいります。
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【意見要望①】
各施設が設備等の修繕費用を負担していること、今後は屋上防水や外壁回収などの修繕費を負担してもらう予定であることから賃料は取っていない。
しかしながら、今後は「他の事業者との公平性の観点も踏まえ、社会福祉法人と意見交換を行いながら、どのように負担を求めていくのが適切か」検討していく旨のご答弁でした。

デイサービスセンターの現状には問題が2つあります。
1つは各社会福祉法人が負担している金額が本来、支払うべき賃借料より低いという問題です。
各社会福祉法人が負担している修繕費等の合計は、過去5年間の平均で約1,500万円。
本来の賃料である約4,700万円に比べて圧倒的に安く、公平性という観点から問題があることは明らかです。
もう一つは本来、適切な賃料を徴収するべきところ、修繕費等を借主が負担するというイレギュラーな形を取っていることで、ルールがうやむやになっているという点です。
こうした例外的な事例を残していると、他の施設でも説明がつかない事態が起こり得ます。
市は明確なルールを定めると共に、定められたルールに則って適切な賃料を徴収するという原則・姿勢を、この件に限らず徹底するべきです。
この点、強く指摘すると共に、早急な是正を求めます。

なおデイサービスセンターについてもう一点、強く意見しておかなければなりません。
質問で触れたとおり、この話の発端は2019年6月議会での私の一般質問です。
その際、私は介護老人保健施設や特別養護老人ホームとして利用するために、無料で土地や建物を貸しだしている事例を取り上げ、是正を求めました。
今回、取り上げたデイサービスセンターは同じ健康福祉局の管轄であり、類似した施設です。
なぜ4年前に取り上げた際に、同じ問題を抱えているデイサービスセンターについても是正しようとしなかったのか理解に苦しみます。
こうした縦割りで事なかれな、指摘されない限り、自主的に課題を解決しようとしない体質も今般、明らかになった財政危機の一因だと思います。
強く反省し、あらゆる部署において、今後このようなことが二度と起きないようにして頂きたい。
問題が指摘されたとき、明らかになったときには、全ての部署が自分の部署では同様の問題がないかを考えるようにして頂きたい。
強く要望します。

【質問②】
幼稚園に土地を貸し出している事例について、理由と今後の市の方針は?
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【答弁②】
津門西口町のこばと幼稚園に対しましては、現在、土地の貸付料を50%減免しております。
この経緯につきましては、昭和24年に着手いたしました旧津門川改修工事の際に、地元補償として保育所施設の提供を約束したものですが、保育所建設用地の確保ができず、昭和30年に西口公園の予定地内に保育所を建設して、建物は、地域の代表に無償で譲渡いたしましたが、土地は、都市計画公園の予定地内であることから譲渡できず、無償で貸し付けすることとなりました。
そして、その当時の保育所は、現在、こばと幼稚園として学校法人津門学園が継承しています。
貸付料の有償化につきましては、建設当時のいきさつもあり、協議に年数を要しておりましたところ、幼稚園の経営状況も考慮して激変緩和措置を講じることで、平成29年に有償化について合意いただき、10年後の令和9年度まで50%負担としているものです。
令和10年度以降の取り扱いにつきましては、過去の経緯があるものではございますが、全額のご負担をいただけないか、幼稚園の運営状況などもお聞きしたうえで、関係部局と協議しながら調整を進めてまいりたいと考えております。
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【意見要望②】
「運営状況を確認したうえで、令和10年度以降の全額徴収に向けて調整を進めていく」旨のご答弁でした。
しっかり進めて頂きたいと思います。

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てな感じです。
とりわけ愕然としたのは、なんで4年前に取り上げて問題視した際に、こちらについても是正しなかったかというところ。
いろんなところで感じる話ですが、こういう縦割りで事なかれな体質、本当に問題だと思うんですよね。
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【ご参照】
A課)金庫から金を盗まれた。今後、金庫で長期間、現金は保管しないようにする!→3年後:B課)同じ金庫から、今度はうちの部署の金を盗まれた...→ってなんで??? @2017年11月のブログ

こういう姿勢自体をただすことができるよう、努めてまいります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


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