医療に関する提言・レポートfrom MRIC by 医療ガバナンス学会(2011年3月4日) 「Ⅰ型糖尿病研究基金設立5周年シンポジュームー情熱が先端研究を支える」 松本慎一 ベイラー研究所 より
Ⅰ型糖尿病とは、自己免疫疾患により誤って自己のインスリン産生細胞を破壊してしまう典型的な小児疾患である。若年性糖尿病であるⅠ型糖尿病はアメリカに100万人の患者がいる。インスリンがまったく生産されなくなった患者にインスリンを産生する膵島細胞を移植する治療法がある、劇的に糖尿病から開放された人もいるが、免疫抑制剤を内服したり、途中で移植した膵島細胞の機能が衰えたり、再度自己免疫疾患が再燃するなど研究課題は多い。不治の病が治る病気になると確信して情熱を持って研究している研究者を支える基金がアメリカに生まれた。1972年患者の家族によって「小児糖尿病基金(JDRF)」が設立された。40年間で1200億円の研究費をサポートし、2010年だけで見ると80億円を提供した。松本氏は日本版JDRFを立ち上げたいと日本IDDMネットワークに持ちかけ、2005年に「Ⅰ型糖尿病研究基金」が設立された。日本文化には縁の浅い寄付文化が発足した意義は大きい。その設立5周年を記念して特別シンポジュームが3月12日、時事通信ホールで開かれるという。
Ⅰ型糖尿病とは、自己免疫疾患により誤って自己のインスリン産生細胞を破壊してしまう典型的な小児疾患である。若年性糖尿病であるⅠ型糖尿病はアメリカに100万人の患者がいる。インスリンがまったく生産されなくなった患者にインスリンを産生する膵島細胞を移植する治療法がある、劇的に糖尿病から開放された人もいるが、免疫抑制剤を内服したり、途中で移植した膵島細胞の機能が衰えたり、再度自己免疫疾患が再燃するなど研究課題は多い。不治の病が治る病気になると確信して情熱を持って研究している研究者を支える基金がアメリカに生まれた。1972年患者の家族によって「小児糖尿病基金(JDRF)」が設立された。40年間で1200億円の研究費をサポートし、2010年だけで見ると80億円を提供した。松本氏は日本版JDRFを立ち上げたいと日本IDDMネットワークに持ちかけ、2005年に「Ⅰ型糖尿病研究基金」が設立された。日本文化には縁の浅い寄付文化が発足した意義は大きい。その設立5周年を記念して特別シンポジュームが3月12日、時事通信ホールで開かれるという。