tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

結界は無くてはならない・・・

2013-02-17 18:10:17 | 茶の湯
2月17日(日)

朝から冷え冷えとして、風も吹かないのに寒い一日でした。

午前中いっぱいで済ませようとした用事が午後までかかり、結局夕方まで自由な時間がなくなってしまいました。

今日は茶道具の中で、地味な存在ですが、これがないと茶席が締まらない結界のことです。

結界とは何なのでしょう。改めて考えて見ました。



竹の結界

結界とは、本来は仏教用語で、仏道修行のために僧尼の衣食住地に境界や制限を設ける事をいい、寺院の内陣と外陣の間や僧俗の座席の境に設けた木柵をいう。
茶の湯ではこれらを工夫して、風炉先の代用品として、道具畳と客畳とを仕切るのに用いる具をいう。(中略)
歳月を経るごとに工夫され、一枚板や竹一本を代用するようになった。(原色茶道大辞典・淡交社刊より)

お寺などの山門に太い木が据えられておりますが、あれが正に結界で、俗世界と聖域との境であるわけです。

お茶席では、広間での茶会などに多く使われて、点前座と客座とを竹一本で区切っております。

たった一本の竹ですが、無くてはならないもので、広い茶席をビッシと締めております。

この結界も青竹を使うと、さらにすがすがしくその存在感を増します。
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