読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

北森鴻「虚像の肖像」は絵画修復師の技がいっぱい☆

2013-01-19 03:14:02 | 



北森鴻「虚像の肖像」読み終わりました☆





北森鴻にすっかりハマってしまっている私




今回のこの作品も読み応えありました





この作品で、



私が今まで知らなかった絵画修復師という仕事の内容が、



初めてちょっと解りました。






主人公佐月恭壱(さつき きょういち)は、


表の顔は「花師」


そして、


裏の顔は絵画修復師である。



裏の顔といっても、



本人曰く、



「特に隠してるつもりはない」という。



しかし、


その顔を知るものは少ない。





恭壱に仕事を依頼して来る人間は、



ごく限られた人。





この、


極限られた人の中に、



北森鴻作品でおなじみの「宇佐美陶子」もいる。



しかし、


文中には「冬の狐と呼ばれる旗師」としかない。



名前は一切出てこないのである。



北森鴻作品を読んでる人には、



ピーン☆ときちゃうんですけどね




なんだかそこがまたうれしかったりして





「私それ誰だか知ってるよ!」




・・ってつい吹聴してまわりたくなっちゃったりして





そんなとこも北森鴻作品の魅力なのかもしれないね







しかし~



作家さんというのは、



ただストーリー考えてればいいってもんじゃないんだぁ・・って、



改めて感心&尊敬しちゃいます!




今回のこの絵画修復のシーンで出てくる、



修復の技術の数々・・




すごいなぁ~




ただただ驚きです。




そうやってやるんだぁ・・って。





画家の心情を読み取りつつ・・



絵画の技術☆



そして、



手先のミリ単位の技☆





ひょっとすると、


画家より大変な仕事なんじゃないかって思うほどです。









「虚栄の肖像」


加賀美信一郎から、


母が書いた父の絵を修復してほしいと依頼される恭壱。



しかし、


なぜ有名作品でもないそれをそこまで修復したいのか?




その依頼には、


「形見だから」という理由では解せない違和感が!



その絵に隠された謎に恭壱が迫る。






「葡萄と乳房」



恭壱が受けた風景画の修復依頼。



この絵には落とし穴が!




恭壱が久しぶりに出合った、


かつて交際していた「倉科由美子」。



この出会いが偶然ではなかった事を恭壱は後に知る。




由美子の父は恭壱の師匠でもあった。




今回の依頼には、


由美子の父が絡んでいた!




贋作を本物にしてしまう・・


絵画修復師にはそんな落とし穴が待っている事もある。









「秘画師遺聞」



恭壱は、


冬の狐と呼ばれる旗師から、


「緊縛画(きんばくが)」の修復依頼をされる。



緊縛画、


あぶなえとも呼ばれる、


女が縛り上げられている絵。




見た者が魅了される絵。


この絵には、



恭壱へのある人のメッセージがこめられていた!!





それを知ったときの恭壱の思いは?






ここで出てくる修復の技術の巧みな技が、



私達読者を魅了する







佐月恭壱☆


またまた魅力的な主人公に出会ってしまったな









次も北森鴻作品いっちゃいまーす!




あ~楽しみ















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