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北森鴻「虚像の肖像」読み終わりました☆
北森鴻にすっかりハマってしまっている私
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今回のこの作品も読み応えありました
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この作品で、
私が今まで知らなかった絵画修復師という仕事の内容が、
初めてちょっと解りました。
主人公佐月恭壱(さつき きょういち)は、
表の顔は「花師」
そして、
裏の顔は絵画修復師である。
裏の顔といっても、
本人曰く、
「特に隠してるつもりはない」という。
しかし、
その顔を知るものは少ない。
恭壱に仕事を依頼して来る人間は、
ごく限られた人。
この、
極限られた人の中に、
北森鴻作品でおなじみの「宇佐美陶子」もいる。
しかし、
文中には「冬の狐と呼ばれる旗師」としかない。
名前は一切出てこないのである。
北森鴻作品を読んでる人には、
ピーン☆ときちゃうんですけどね
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なんだかそこがまたうれしかったりして
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「私それ誰だか知ってるよ!」
・・ってつい吹聴してまわりたくなっちゃったりして
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そんなとこも北森鴻作品の魅力なのかもしれないね
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しかし~
作家さんというのは、
ただストーリー考えてればいいってもんじゃないんだぁ・・って、
改めて感心&尊敬しちゃいます!
今回のこの絵画修復のシーンで出てくる、
修復の技術の数々・・
すごいなぁ~
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ただただ驚きです。
そうやってやるんだぁ・・って。
画家の心情を読み取りつつ・・
絵画の技術☆
そして、
手先のミリ単位の技☆
ひょっとすると、
画家より大変な仕事なんじゃないかって思うほどです。
「虚栄の肖像」
加賀美信一郎から、
母が書いた父の絵を修復してほしいと依頼される恭壱。
しかし、
なぜ有名作品でもないそれをそこまで修復したいのか?
その依頼には、
「形見だから」という理由では解せない違和感が!
その絵に隠された謎に恭壱が迫る。
「葡萄と乳房」
恭壱が受けた風景画の修復依頼。
この絵には落とし穴が!
恭壱が久しぶりに出合った、
かつて交際していた「倉科由美子」。
この出会いが偶然ではなかった事を恭壱は後に知る。
由美子の父は恭壱の師匠でもあった。
今回の依頼には、
由美子の父が絡んでいた!
贋作を本物にしてしまう・・
絵画修復師にはそんな落とし穴が待っている事もある。
「秘画師遺聞」
恭壱は、
冬の狐と呼ばれる旗師から、
「緊縛画(きんばくが)」の修復依頼をされる。
緊縛画、
あぶなえとも呼ばれる、
女が縛り上げられている絵。
見た者が魅了される絵。
この絵には、
恭壱へのある人のメッセージがこめられていた!!
それを知ったときの恭壱の思いは?
ここで出てくる修復の技術の巧みな技が、
私達読者を魅了する
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佐月恭壱☆
またまた魅力的な主人公に出会ってしまったな
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次も北森鴻作品いっちゃいまーす!
あ~楽しみ
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