読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

道尾秀介「満月の泥枕」~娘のりくを死なせてしまった贖罪のため。。二美男が選ぶ堕落した生活?~

2024-06-09 03:19:50 | 
道尾秀介「満月の泥枕」読み終わりました。

タイトルから想像して

どんな内容なのかと思っていたら、、

想像を超えたものでした


すごいなぁ~!

道尾さんはどうやってこういう内容の作品を

思いついたのだろう?

そんなことを思ってしまった。

二美男のように

地面に寝転んでみたのかな?

とか

いろんな想像をした。


物の見方がすごいって思う。


笑いがあり

そして

ドキドキがあり

そして

軽く見えていたものが

実は

深い暗闇を抱えていたり。。


横尾さんならではの

人の、、

物の、、

いろんな見方が素敵だなって思います。


二美男がずっと抱えていた

娘のりくを自分のせいで死なせてしまった。。

その思いが、、

自分でも気づかないうちに

堕落した生活を選んでしまっていた


兄の死で

姪の汐子を預かることになり

汐子をとおしてりくを見てしまう。

そんな二美男の思いを

汐子は感じて

寂しい思いをする。


二美男が

祭りの日に泥酔して

寝転んだ時に目撃した事件


それが

二美男と汐子

そして

アパートの住人を巻き込んだ

大事件となる


二美男と懇意にしてた警官の剛ノ宮が

危機を救う


そして

二美男と剛ノ宮は

同じ穴の狢だった

剛ノ宮に二美男が言われた

「だから、あんただってそうやって、ろくでもねえ生活送ってんだろ?」


定職に就かず

安アパートの家賃を滞納し

苦しい生活を送る。

幸せになっちゃいけない。。

それが贖罪だと。。


そういう二美男に汐子が言う


「毎日楽しくしててもええねんで。変らへんもんは変らへんねん。

 自分が苦労したかて、そんなんおんなしやろ。そしたら、楽しい方がええやん。

 まわりも楽しくなるやん」


と。

二美男が選んだ泥枕は、、

汐子の満月で幸せに導かれる

なーんて思ってしまった


二美男が

汐子の幸せのため

と思うことが

汐子にとっての幸せとは限らない。


そのことを

汐子によって気づかされる二美男


凸貝二美男の人生は

汐子によって

これから変わっていく


そんなことを思わせてくれる結末


いいね


深い人の心の奥の奥、、

なかなかそこを覗くのは難しい。。







  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする