読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

宮部みゆき「我らが隣人の犯罪」~しがらみが大事と感じた「気分は自殺志願者」☆~

2013-08-26 02:00:26 | 



宮部みゆき「我らが隣人の犯罪」読み終わりました☆



今回コレは図書館で借りました。



なんか短編が読みたいなぁって探していたところ、


これが目について借りてみました。



宮部みゆきさんは、


この作品で新人賞を取ってデビューしたんですね!



はじめて知りました




この小説は、




「われらが隣人の犯罪」


「この子誰の子」


「サボテンの花」


「祝・殺人」


「気分は自殺志願者」



の5話の短編集です。




タイトルになってる、


「我らが隣人の犯罪」



最後の最後の「おぉ~そういうことだったのか!」と・・



そのどんでん返しが面白い☆



ヒヤヒヤ・・


ドキドキ・・



そんな思いで読んでました




念願のタウンハウスに越してきた三田村一家。



しかし!


隣人の飼い犬の鳴き声に昼夜悩まされる。




中一の主人公「誠」は家によく遊びに来る毅彦おじさんと、


この犬についての問題を考える。



おじさんの名案にのった誠。



屋根裏を伝い・・



隣人の家に忍び込もうとしたところ、



思わぬものを発見




ここから・・


妹の智子も巻き込んでの事件になっていく。。






「この子誰の子」は、



その日、



サトシは一人で留守番をしていた。



両親は親戚の結婚式に出席するため泊りがけで出かけていた。



外は雷雨の夜。



びしょぬれの恵美が訪ねてきた。



子供を連れた恵美は「この子はあなたのお父さんの子」だという。



父は留守だというサトシに構わず、


恵美は家に上がりこんでくる。



サトシは仕方なく家に泊める。


が・・


その子供が父の子でないことをサトシは知っていた。



恵美の目的は一体何なのか






「サボテンの花」は、



6年1組が卒業研究発表会でやりたいという、



「サボテンに超能力があることの証明」



先生たちは反対する。



しかし、


教頭はやらせてあげることに。



この研究をやりたかった6年1組の子供たちには、



実は理由があった。



それは、



教頭への贈り物だった







「祝・殺人」は、



結婚披露宴に出席していた彦根刑事。


エレクトーン奏者をしていた明子から声をかけられた。



それは、


彦根が今捜査している「バラバラ殺人事件」のことだという。




被害者の佐竹。


明子がその披露宴で演奏していたとき、


司会をしていた男だという。



その時佐竹は、


電報を握りつぶしていたと!!



なぜ?



佐竹は殺されなければならなかったのか?



刑事張りの推理で事件を解決する明子。


彦根は舌を巻くばかり?!






「気分は自殺志願者」




駆け出しの推理小説家「海野周平」。


気晴らしに公園を散歩するのが常であった。



その周平にある日声をかけてきた男、



「中田」。



周平を推理小説家と知ってのことだった。



そして、


初対面にもかかわらず中田が周平に「お願いがある」という。



それは、



「私を殺してほしい」というとんでもないことだった



最初はからかわれているんだと思った周平だった。



が、



中田の真剣さに話を聞き・・



本気なんだと知る




自分は病気なんだという。



「がん」とかの死と隣り合わせの病気ではない。



しかし!


その病気は中田にとって地獄だった




自殺と周囲に悟られず、病気のことも伏せたまま死ぬ方法



それを推理作家の周平に考えてほしいのだと、


懇願される。




中田の職業。



その環境から、


中田の病気の辛さを知る周平。



そして、


自殺ではダメなのだという理由。



それは、


病気のことが知られると息子に迷惑がかかるという。




死にたいのに、



いろんなしがらみがあることから簡単にしぬことが出来ない




そして・・


そんな中田に周平は依頼を受けてしまう。




周平は一体どうするのか







私がコレを読んで思ったこと。



それは、



「しがらみ」って大事なんだなぁ



・・ってこと。



だって~


それがなかったら・・



この「中田」さんも、



周平にそんなことを話すこともなく・・



あっさりと自殺してしまっていたかも知れない




だけど、


そうならずに済んだのは、




しがらみがあったからこそ



なんだよね。




普段は、



一人で生きてるようなつもりになってるけど、



この「命」は沢山の人の上に成り立ってるもの




だから、


勝手にどうこうしちゃいけないんだ



そういうことを強く思う。





そんなことに気づかせてくれた作品でした




結局中田は死んだの??




気になる方はぜひご一読を












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