読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

重松清「きみの友だち」を読んで☆~過去のジブンと重なって涙。。~

2014-01-01 03:06:17 | 



新年1発目はコレです☆


昨日読み終わりました。



今回は読むの早かったなぁ



何しろ夢中で読んでしまったので。



重松清「きみの友だち」



すごく良かった




前からこの作品は気になっていたんだけど



なかなか読む機会に恵まれなかった。



たまたま図書館で見つけて「読んでみよー」ってなんとなく借りた。



内容はよくわからなくて・・



単なる




友情物語かな?



そんな風に思ってた。




私・・


「友だち」ってなんだろ?



そう思うことが自分の根深いとこにあって・・




親友と思ってた人と



今は一切連絡を取ってない。



そんな状態になって。。




「友だち」の意味がわからなくなってて




で・・



これを読んで



本当の



「友だち」の意味が分かった気がした





涙がでたよー





私が探してた答え





みーつけた




そんな気持ちです






主人公の恵美は



小学4年生の時



事故に遭う。




その事故で恵美は



左足の膝を複雑骨折。



その時から松葉づえの手放せない身体になってしまう。




その時の事故のきっかけは



ある雨の帰り道。




傘のない「友だち」が



恵美の傘に入ってくる



1人・・


2人・・



どんどん増え・・


恵美は自分の傘なのにはじきだされ。。




少し前を歩いていた



話したこともない「友だち」でもない子の傘に



なぜか入れてもらおうと思う。




そして、



ガードレールを超えて



車道に出てしまう!





そのときから・・



自分の負った怪我を



誰かのせいにした。




自分が車道に出てしまったのに・・




「友だち」のせいにして・・



傘を持たせたお母さんのせいにして・・




そして



恵美は「友だち」を失い・・



一人ぼっちになってしまう。




でも



そうなったことで



「友だち」ってなんなのかと思う。





あの時いた人たち「友だち」だったのだろうか?




と考える。





「友だち」の輪からはじき出され・・



外に出たことで見えてきた



本当の「友だち」の意味





事故当時傘に入れてもらおうとした



「友だち」でもなんでもなかった


話したこともなかった由香と



恵美は




本当の友だち




になっていく。






生まれつき体の弱い由香



ほとんど学校に行けずに



友だちもいなかった。




そんな由香と恵美は




「もこもこ雲」の関係になる





空にぽつんと一つ離れて浮かんでる雲





由香は恵美のことをそう表現した。




そして・・



恵美にとって



由香もまた「もこもこ雲」なのだ。





いつも一緒にいれば「友だち」?




いなくても寂しくないのが「友だち」




そう恵美はいう。




由香とは5年しか一緒にいられなかった。



けれど



もこもこ雲になった由香はずっと



恵美のかけがえのない友だち☆





そっけない恵美の言葉



それが



「友だち」の意味がわからなくなった人たちを助ける。



そっけないけど



なんだかホワンとあたたかく・・



よくわからない言葉だけど



なんとなく



心にストンと入ってくる・・



それが恵美の優しさ




それは



恵美が・・



恵美でしかわからない経験が



きっとそうさせているのだろう。




この物語の語り手。



その正体が最後にわかったとき・・





あなたもハンカチが必要になるかも





恵美ちゃんに拍手を送りたくなるだろう






私も・・




本当の「友だち」できるかな















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