角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

「金」がモノを言う!?

2006年06月19日 | 地域の話
今日の草履は、5月24日、横浜市鶴見区からお越しくださった奥様のオーダー草履です。
「青系でお任せ」がこちらになります。『どっかで見たな~?』とおっしゃる方々、そうです、昨日の「サムライブルー草履」のシールを剥がすと、フツーの「夏向き草履」に変身です。
「青(紺)系お任せ」がずいぶんありましたので、イベント展示が終わったら最初からオーダー用に発送するつもりでした。
たいへんお待たせしました、本日の便で出発しています。

昨晩の「みんなで応援イベント」は、スタッフを含めて40人前後になりました。40人がひとつの目的で集まれば、それはなかなか迫力があるものです。歓声もため息も40人分でした。
それにしてもなかなか勝てませんねぇ。次はブラジル戦、だんだん相手が強くなりますから、これだけ見るとリーグ戦なんだかトーナメント戦なんだか分かりません。

最初のワールドカップは、1930年ウルグアイで開催されているそうです。サッカーはボールひとつあれば出来ますから、経済的に豊かな国であってもそうでない国であっても、基本的に平等に勝つチャンスがあります。そうした理由で早くから世界中で盛んだったんでしょう。

ところで、第一回大会がどうしてウルグアイだったのか。当時のウルグアイは「羊」が盛んで、羊毛や食肉の輸出でかなり裕福な国だったそうです。もちろんヨーロッパ各国からも立候補が出ましたが、最終的にウルグアイに決まった理由は、『参加国の旅費と滞在費を全額負担する』の一言だったそうですね。
サッカーの実力は裕福も貧乏も変わらなくとも、人を集めるにはやはり「金」がモノを言ったということでしょうか。

さて、あきんど塾の次のイベント予定は、7月下旬の「夏祭り」(仮称)です。近日内容を話し合う会議が開かれますが、住民のみなさんの興味をひく「何か」を考えることになります。
資金のない私たちでは、ウルグアイのように参加者全員の食事を賄うなんてことはできませんからねぇ
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サムライブルーペア草履。

2006年06月18日 | 地域の話
今日の草履は、今晩の「みんなで応援イベント」に展示する、「サムライブルーペア草履」です。

イベントですから、空間を演出する小物も重要です。お集まりのお客様から、この草履を見て笑みがこぼれたら大成功ですね。

さて、ひとっ風呂浴びて、出かけますかっ!
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恩返し。

2006年06月17日 | 地域の話
今日の草履は、5月20日、盛岡市からお越しくださったご夫婦(と思います)のオーダー草履です。
ご家族分4足のうち、お越しの男性用がこちらになります。「紺系でお任せ」とのことでしたから、また新しい紺地を探しました。水玉模様に赤を合わせようとも思いましたが、今日の角館はあまりに蒸し暑く、ついつい涼しげなブルーにしてしまいました。
たいへんお待たせしました、本日の便で出発しています。

今日のラジオに、秋田市の双子・三つ子サークルが紹介されていました。双子ちゃん以上を育てているお父さんとお母さんが、情報交換のために設立したグループのようです。
2歳か3歳の双子ちゃんを育てているお母さん二人が登場し、それぞれの「子育て現場」を語っていましたが、「懐かしい」の一語に尽きます。
今はどんどん周囲の手を借りればイイんです。やがて大きくなったとき、今の感謝を忘れず、いつか恩返しができれば‥ですね。

平成4年に生まれたわが家の双子は、今月30日で14回目の誕生日を迎えます。身内はもちろん、保育園にもご近所にもよくしてもらいました。14年経っても、まだまだ恩返しは出来てませんけど‥。

さて、明日一日はオーダー製作をお休みして、朝から「サムライブルー草履」を作る予定です。もちろん、夜の「みんなで応援イベント」に展示するためです。
抽選で、男女ペア草履を一組プレゼントしようかと思っているんです。あきんど塾で予算がなければ、日本サッカー協会に請求しましょうかね(笑)。

おっと、これも地域への恩返しでしたね。失礼、失礼

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もっともっと‥。

2006年06月16日 | 実演日記
今日の草履は、5月20日、東京都港区からお越しくださった奥様のオーダー草履です。
「紺系でお任せ」がこちらになります。ここのところ、紺系であれば「唐草」が多かったので、今日はあえて別のベースを使ってみました。見慣れない生地を使うと、こちらも新鮮な気持ちになります。
たいへんお待たせしました、本日の便で出発しています。

5月のオーダー製作も、だんだん先が見えてきました。あと一週間くらいですべて発送できそうです。その後は夏季実演に向けた在庫作りに入りますが、これまでなかった配色をいっぱい作りたいと思っています。

数日前、町の温泉ホテルに宿泊しているお客様から電話がありました。『草履の実演を見られると聞きましたが、どこへ行けばいいんでしょう?』。
現在の状況をご説明すると、『あらそうなんですか~、じゃあまた出直しますね』。

仙北市内のお客様は、『親戚に持たせる一足だけなんですけど、どうしてもありませんか?』。そのお客様は私の家を訪ねて見えて、オーダーとサイズを間違えてしまった草履をお買い上げくださいました。

ついさきほど、秋田市のお客様からオーダー草履到着のお電話をいただきました。『また行こうと思ってますぅ~、いつでもやってるんでしょ?』。

もっともっと数が作れれば、楽しい時間がもっともっと持てるのに‥。
嬉しいやら情けないやらの、この数日の出来事です。

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第二、第三の‥。

2006年06月15日 | 地域の話
今日の草履は、5月19日、新潟市からお越しくださった奥様のオーダー草履です。
「完全お任せ」とのことでしたから、これまで一度もしたことのない組み合わせにしてみました。
エンジ基調のトンボ柄に、青の矢絣を合わせた配色Ⅱパターンです。ときは夕暮れ、水辺に遊ぶトンボをイメージしていただけたら幸いです。
大変遅くなりました、本日の便で出発しています。

町内に暮らす知人に、数年前から「提灯作り」に取り組んでいる兄弟がいます。「提灯」は角館のお祭りに欠かせないアイテムの一つですから、元来はそちら方面を念頭にはじめたようです。
もちろんほかに本業があって、基本的に趣味が高じての「提灯作り」なんですが、一昨日、角館を旅するお客様に「角館の一品」としてどうだろうと訊かれました。

もちろんOKです。なんら懸念はありません。『提灯のほがに、傘も張ろうがど思ってらどもよ‥』。ますますOKです。懸念の欠片も見当たりません。
角館を旅する方々に、「提灯張り」と「傘張り」の実演をご覧いただきながら、気に入ってくださったお客様からオリジナルオーダーを頂戴する、サイコーじゃないですか!

数日前、この春角館を訪れ、私の草履をお買い上げくださったお客様から、古着が届けられました。中を開けてみるとお手紙が一通。旅の思い出が綴られた文面の最後は、
『これからも良いお仕事頑張ってください』。

昨日、オーダー草履が届いたお知らせメールをいただきました。その中には、
『お元気で、少しでも多くの人を楽しませてください。会話の少なくなってしまった日本では貴重です』。

近い将来、私と同じ喜びを味わう兄弟がこの町に誕生することでしょう。

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焼酎雑学。

2006年06月14日 | 製作日記
今日の草履は、5月18日、秋田市からお越しくださった奥様のオーダー草履です。
「青系でおまかせ」とのことでしたから、濃淡3種の青生地を合わせてみました。やはり青は「涼しさ」を表現してくれますね。10月くらいになったら「寒い」って言われそうです。
たいへんお待たせしました、本日の便で出発しています。

今日のラジオで、オリンピックマークが制定されたのが、何十年か前の今日、6月14日と言ってました。ご存知の通り、五輪マークにはそれぞれ5色の輪が描かれてますが、この色にした理由というのが、『世界中の国旗が、だいたいこの5色のいずれかを使っているから』なんだそうです。結構「思いつき」みたいな感じですね。

「色」だけであれば、私の草履は世界中の国旗を表現できることになります。まぁ、それがどうしたという話なんですけど‥。第一、国旗と聞いて草履を連想する人なんてフツーいませんしね。

もうひとつ雑学を仕入れました。俳優の中尾彬が言ってましたが、焼酎の水割りにスプーン一杯の「わさび」を入れると旨いらしいです。『どんな味なんですか?』と訊かれて、『うーん、だから田舎の味なんだよ~』と答えてました。
「田舎の味」、かなり抽象的です。

あと、焼酎の水割りに「トマト」を入れると「メロン」の味になるそうです。
試すとしたら「わさび」にしときます。

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あきんど塾イベント決定!

2006年06月13日 | 地域の話
今日の草履は、5月17日に西宮家へお越しくださった、武家屋敷K家ご当主夫妻のオーダー草履です。ご主人用「茶をベースにお任せ」、奥様用「桜うさぎを使ってお任せ」がこちらになります。

ご主人用は、トンボ柄に辛子色のいらか模様を合わせてみました。辛子色を「稲穂」に見立て、タイトルは「実りの秋」です。
奥様用は、桜うさぎのピンクとブルーをあえて合わせてみました。タイトルは「うさぎの楽園」です。
ぜひ、今晩のお風呂上りからお試しください。

昨晩の日本VSオーストラリア、終わってみれば「よもや」の結果でしたねぇ。まさかラスト10分足らずで3点取られるとは思ってもいませんでした。
でも、ゲームスコア、あれって〔0-3〕じゃないですか。あの先取点は、立場が逆なら大ブーイングでしょう。
ゲームが終わってから、主審がオーストラリアのキャプテンに謝罪したとか。あのまま〔1-0〕で日本が勝ってたら、ゼッタイ口を割らなかったでしょうね。
まぁ、人間誰しも「今だから言えること」の一つや二つはありますけど‥。

まずはしょうがありません、18日のクロアチア戦に期待しましょう。と言うわけで、角館あきんど塾のイベントが正式に決まりました。「ワールドカップ日本代表をみんなで応援しよう!!」は、トップページに詳細をご案内しています。

お近くの方はぜひご参加ください!

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みんなの登校日。

2006年06月12日 | 地域の話
今日の草履は、5月15日、神奈川県三浦市からお越しくださった奥様のオーダー草履です。
濃い青をベースに、緒は同系色の紺です。「唐草に紺」と同様、こちらの草履もなかなかシックに決まりました。最近こうした青系を見ると、どうしても“ジャパンブルー”を思い浮かべてしまいます。
大変お待たせしました、本日の便で出発しています。

今日から一週間は、娘たちの小学校と中学校の「みんなの登校日」。かつて「フリー参観」と呼ばれていたものが、現在はこう呼び名が変わっています。つまりは、いつ、誰が参観しても良いという週間です。
今日はカミさんも休みだったので、一時間だけと決めて出かけてきました。

まずは三女の小学校。玄関に受付があって参観者名簿に記名するのですが、午前11時の割に私がまだ二人目でした。
三女のクラスを観る前に、近所の三年生の男の子のクラスを訪ねました。理由あって両親がいない子どもで、日ごろなにかと気遣いしています。

教室に入ると先生がまだ来なく、日直さんが一生懸命みんなを静かにさせていました。そんな中に私たち夫婦が入ったもんだから、子どもたちのテンションがさらに上がります。
『○○さん、静かにしてくださ~い』『○○さん、椅子に座ってくださ~い』。
日直さんには申し訳ないことをしました。

続いて三女のクラスです。音楽室で歌とリコーダーの授業でした。いつも感じるのですが、子どもたちの「歌」を聴くと、なぜかこみ上げるものがあります。双子の卒業式でも、子どもたちが歌い出すともうダメでした。卒業式なら分かるのですが、フツーの授業で泣いている親はいませんからねぇ。

時計を見ながら中学校へ向かいました。こちらも私が二人目、やはり初日の朝ではたくさんはいないようです。
こちらは英語でした。先生のほかに、外国人の若者が授業を手伝っています。授業の間、若者は日本語を一切使いませんでしたから、いかにも「英語の授業」に見えました(笑)。
先生のほうはときおり日本語が混じりますが、この日本語が純粋な「秋田弁」。英語と方言どちらも学べる授業は、観ているほうも面白いです。

授業の中身はと言うと、自分の理想の部屋を英語で表現するというもの。「自販機がある部屋」だの「プラズマテレビがある部屋」だの、みんな好き放題を英語で記述します。
英文のほかに絵も描かせていましたが、ある男子生徒はでっかいサッカーボールを描いていました。おそらく頭の中は、今晩の日本VSオーストラリアなんでしょうねぇ。

そうそう、学校を訪ねるときの私の服装は、いつも通りの「作務衣に手拭い」です。この男子生徒には、おそらく“サムライブルー”に見えたことでしょう。

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小さなサムライ草履。

2006年06月11日 | 製作日記
今日の草履は、5月15日、埼玉県羽生市からお越しくださった奥様のオーダー草履です。
「17cm〓男の子〓青系」のお任せ草履がこちらになります。本日の便で出発いたしました。

いかがでしょう、ジャパンブルー第一弾“小さなサムライ草履”です。ジャパンブルーに極めて近い浴衣をベースに、真中に赤の帯を入れてみました。この赤帯ですが、燃えるエネルギーを象徴するとともに、相手チームのゴールをイメージしています。その真中へボールが蹴り込まれる様子を表現してみました。
サッカーボールと緒に付いた日の丸はシールです。履くときには剥がしてどーぞ。

18日の対クロアチア戦は、角館あきんど塾主催の「みんなで応援イベント」がありますので、それに合わせておとな用を作ってみるつもりです。いくつ作れるかは私も分かりません。

昨日、ホームページをご覧の関東地区のお客様から、「男の子18cm」のオーダーをいただきました。メールによりますと幼稚園内で履くとのこと、西宮家の実演でもこれまでそうした話を複数のお客様から聞いています。
秋田市の幼稚園でもこの「内履草履」を実施している施設があるようですが、やはり多くは東京を中心とした関東地区です。

近年、子どもの「足」に警鐘を鳴らす専門家が増えています。「指を使えない」とか「土踏まずがない」といったことです。詳しく説明は出来ませんが、「指を使えない」のはやはり問題でしょう。つま先からかかとまでシッカリ大地を踏みしめることができなければ、まずはじめに「転びやすい」という現象が生まれます。こうしたことが「靴文化」の弊害なんでしょうね。

園長先生の判断と信念なんでしょうが、登降園時は草履かビーチサンダル着用を勧めている話がありました。また、園内では草履を義務付けているところもあるそうです。中には、幼稚園指定の草履が決まっていて、一足2000円を年に三回ほど買い換えるという話までありました。

まぁ、私自身が草履を作っていてナンですが、草履を履かせることを考えるより、「裸足」で思い切り遊べる屋外施設を作ってあげたいですね。足指を鍛えるのには、裸足の木登りが一番と思っています。足指を使わないで木に登るなんてことは、ゼッタイ不可能ですから。

そんなことを考えながら、昨晩“小さなサムライ草履”が完成しました。果たしてこの草履のオーナーくんは喜んでくれるでしょうか。もしかして野球少年だったりして‥。

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これから「サムライ」を作ります。

2006年06月10日 | 製作日記
今日の草履は、5月15日、埼玉県羽生市からお越しくださった奥様のオーダー草履です。
お嬢さんとのペア草履、緑と黄色の配色がとても爽やかと思います。もう一足のご注文と一緒に、明日の便で発送いたします。

「今日の草履」の奥様は、もうお一方ご友人とご一緒でした。そちらの奥様からも三足のオーダーをいただいたのですが、その内の一足が「17cm=男の子=青系」のお任せ草履です。
実はこのお任せ草履を、「ジャパンブルー第一弾」にしたいと画策しています。

すでに材料のめぼしはつけました。今晩これから作業にかかります。
明日の「今日の草履」は、12日オーストラリア戦に向けた“小さなサムライ草履”です。

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