角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

仲間との遭遇。

2015年09月20日 | 実演日記
朝から気持ちの良い青空が広がる角館です。世の中は「シルバーウィーク」に入り、角館を散策される人影も大きく増えました。十月は紅葉見物のお客様が多数訪れるものの、お天気ひとつで散策気分が大きく変わります。今のシルバーウィークは晴れマークが連続していますから、もしかしたらこの秋最大の賑わいかもしれません。観光に生きる一人として、人の賑わいほど嬉しいものはありませんね。

秋田県八郎潟町からお越しくださった二人の女性は、『これまで機会がなくて、角館を散策するのは初めてなんですぅ』。
角館草履も気に入ってくださり、それぞれご自分用とおひとりは母上様の分もお買い上げです。お祭り過ぎはお客様が少なかったですから、少しだけ展示品が出来ました。サイズが合わずやむなくオーダーの場合もありますが、やっぱり現品をお持ち帰りいただくのが私も嬉しいですね。

岡山市からお越しの女性三人旅。みなさん郵便局に勤務されるお仲間だそうで、和気あいあい賑やかに旅を満喫しておいでです。こちらもそれぞれに角館草履を気に入ってくださり、うちのお二人がオリジナル配色でオーダーとなりました。ご注文カードへお名前とご住所の記入をお願いすると、『あれっ、郵便番号なんやった?』。
田園風景が広がる角館白岩で暮らすこと四ヶ月、野菜や山菜などこれまで馴染みのなかった食材が食卓へ並びます。すると『なんだ、これも知らねのが!?』とカミさんの父親から言われることがしばしばです。

郵便局員で郵便番号を覚えていない人と巡り合ったことは、私にとって仲間を得た心境であります。
コメント (2)
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