角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

夏の角館草履。

2013年07月03日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡六百円〕
水玉草履第二弾は、「赤」です。赤といっても明るいピンクに近いでしょうか。いずれにしても、可愛らしさは十分発揮していますね。やはりお若い女性に好まれるのか、私も楽しみです。

今日の角館は、本格的な雨になりました。朝から夕方まで強弱を繰り返しながら降り続くのは、ちょっと思い出せないくらい久しぶりです。まさに梅雨の気象ですが、特に農家は恵みの雨でしょう。6月の少雨は異常でしたからね。

週間予報ではしばらくぐずついた天気が続くようです。今日は気温も低く過ごしやすい感じですが、明日以降は傘マークのうえに30℃の真夏日。かなりの蒸し暑さを覚悟しなければいけません。

そんな時季だからこそ、せめて足元くらい心地良く過ごしたいものです。先日お電話でお買換えのご注文をいただいた横浜市磯子区にお住まいのおばさまから、入金を知らせる郵便局の払込取扱表が届きました。通信欄に書かれたメッセージは、「開封した瞬間にイ草の香りに癒されました。この夏は気持ちの良い足元になりそうです」。
新品草履に足を入れた瞬間の、心地良い笑顔が浮かぶようです。

本格的な梅雨から盛夏へと、草履を編む環境は少しばかり過酷になります。そういう時季だからこそ新しい草履が嬉しいのですから、今夏もしっかりと編み上げて参ります。
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