角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

見せるとまずい光景。

2011年06月03日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡円〕
紫基調の小花プリントをベースに、合わせは紺基調の小花プリントです。
同系色の組み合わせのうえ、同じような小花プリントですから、すんなり違和感なくまとまったという感じでしょうか。お洒落な草履と思います。

三日間のお休みを経て再開した公開実演。今日の角館は朝こそ小雨が残りましたが、ときを経るごとに青空が広がっていきました。今の時季らしい、すがすがしい晴天といった感じです。
相変わらず散策の姿は少な目ながら、みなさんの心地よい笑顔が印象的でした。

さて、先回のブログで触れた「角館人への宿題」なんですが、実はなかなか耳の痛い部分が含まれていました。単純なアンケートであれば気安くOKとも言えたのですが、写真撮影が必須のうえに一定のコメントも必要です。「多忙」を理由に断るのは簡単なれど、引き受けた一番の理由こそ、その「耳の痛い部分」だったわけです。

「調査の流れ」とした説明の1番に、「観光客に観てもらいたい光景」「観光客に見せるにはまずいと感じた光景」があれば、撮影してください。というのがありました。「観光客に観てもらいたい光景」であれば、住民なら誰でもひとつやふたつは出てくるでしょう。そのとき私が彼に言った『オレの写真撮ろうか?』も、半分冗談半分本気のようなものです。

問題は、「観光客に見せるにはまずいと感じた光景」のほうでしょうね。これが道路や公園のような公的施設であれば、指摘は簡単です。それが個人あるいは個の店だとしたら、これはなかなか難しいことになります。人というのは自分の欠点を知ってはいても、それを誰かに指摘されると案外腹が立つものです。ましてやそれを欠点ではなく「個性」と信じていたら、もう話はかみ合わないでしょう。

お休み最終日の昨日、午後から国会中継を見ていました。国民、とりわけ被災地の人々には、見せるとまずい光景じゃなかったですかね。
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