角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

台風も縁。

2009年10月08日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡円〕
紺基調のとんぼプリントをベースに、合わせはエンジです。
とんぼプリント四部作、最後の作品がこちらです。角館草履の典型的配色と云える紺とエンジの組み合わせ、文句ナシに綺麗な草履と思います。平生地はこちらです。




今年初めて日本に上陸した台風18号、今時刻は午後4時30分を過ぎたところですが、どうしてブログ更新ができるんでしょう。実は台風接近の非常事態を受けて、西宮家が全館午後4時閉店の臨時措置をとりました。無理もありません、新幹線も飛行機も止まり道行く人影はほとんどないんです。

ましてこの台風、この後間もなくが最接近と言います。それぞれが出来るだけ自宅へ居ることが望ましいでしょう。
わが家の周辺は、午後の早い時間に一時間程度の停電がありました。今は復旧していますが、元来台風被害の少ない土地柄ですから、停電もほとんどないことなんです。

そんな中、角館入りはしたものの帰路を断たれた方もおります。韓国人のグループは、帰路の飛行機がないため予定外の「角館のんびり旅」に変更させられた模様です。
でも米蔵の中はずいぶん気に入ったらしく、たくさんのお買い物をして楽しんでました。

埼玉県からお越しのおばさま10人ほどのグループも、予定の新幹線が運休となり遅れて出発する便をどうにか確保したとのことです。
『そんなわけで、ここで時間を作ってるのよぉ』とおっしゃりながら、米蔵の中をじっくり眺めてお出ででした。

そんな中にも草履を気に入ってくださる方がいて、私としてもこの台風の日に予想外の売上です。
おそらく予定通りの新幹線に乗れていれば、西宮家にお立ち寄りにならなかったか、少なくともこれほどの時間は割けなかったでしょう。こんなことにも「縁」を感じるわけですね。

遅れの便に乗れたとしても岩手・宮城と進む行程ですから、きっと徐行や臨時停車といった場面があるでしょう。そういうのって旅の疲れに拍車をかけるんですよねぇ。
ホトホト疲れて戻られたら、まずは角館草履を履いてみてください。台風も角館の想い出になってくれたら嬉しいですね。

コメント (2)
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