角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

帳尻は合うんです。

2007年04月08日 | 実演日記

<生地詳細・素材感>

今日の草履は、一般綿生地シリーズMサイズ22cm〔3000円〕
赤唐草をベースに同系色のエンジを合せたのですが、いつになく二つの色を細かく分けています。こうした分け方をすると製作時間も長くなりますし、ジョイントが多くなることで材料も余分に使ってしまいます。かなり珍しい配色ですね。

今日の角館は、とても気持ちの良い朝でした。予想最高気温は15℃、これでまた桜の開花に一歩近づくと思いきや、10時の開店を迎えたとたん雨が落ちてきました。結局そのままはっきりしない天気が続き、今日もまたストーブなしではいられない寒さです。

日曜日にしてはお客様の数もめっきり少なく、実演ベンチに座る方がいないと草履を編むほうはかなりはかどります。そうすると思いがけず時間が余り、「今日の草履」のような“遊び”をしちゃうんですね。
今日のように暇な一日もあれば、朝から夕方まで口が止まらない日もある。だいたい上手く帳尻が合うようにできています。

暖冬で過ごした今冬、さぞ桜の開花が早いだろうと言われましたが、3月の低温で結局いつもぐらいになりそうです。こちらも最後は帳尻が合うんですね。

コメント
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