角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

「唐草」復活!

2006年07月20日 | 実演日記
今日の草履は、本日から米蔵2Fで開催されている、青森市のガラス工芸作家さんからのオーダー草履です。「紺をベースに唐草をアクセントで‥」がこちらになります。
私と同世代の女性作家さんなんですが、今日持ち込んでいた布地材料を覗き込んでご指定でした。
今晩は温泉で疲れを癒すとか、どうぞ「癒しアイテム」の一つとしてご利用ください。

いやぁ~、今日は暑かったです。このところ気温が低かったせいで、久しぶりの「夏」を感じました。間もなく連日この暑さが続くでしょうから、今は体を慣らす時期です。
天候とは裏腹に、お客様の数は今日も少なめです。でも、お客様というのは必ずお見えになるものです。

米蔵正面玄関からお入りのお客様、『草履屋さんってどこですか?』と尋ねている声が聞こえました。スタッフに案内されてお越しは、神戸市からのご夫婦でした。
『青柳家でここを教えられて‥』と、かなり急ぎ足だったようで少し息を切らしていました。
『角館だったらきっと布草履があると思って‥』と奥様。私の草履は「布草履」とは少し違うことをご説明すると、『スゴイ、スゴイ!やっぱり角館だわ~、これだけで来た甲斐があった!』。

これまで、『イイものを見つけたヨ~』くらいのお褒めの言葉はいただきましたが、さすがにここまで感動されるとこちらも恐縮してしまいます。
まず話を半分くらいとしても、角館に想い出がひとつプラスされたのは間違いないようです。

ところで「今日の草履」に登場の「唐草」、一度は取扱いを止めたんですが、また復活させることにしました。夏季実演開始と同時に、試し履き草履も新調しています。紺地をベースにした26cmと23cmを置いてるんですが、この時期どうしてもそういう配色がオーダーされます。浴衣リサイクルでは賄いきれないので、「唐草」が再登場というわけです。

唐草さん、またしばらくの間どうぞ宜しくお願いしますね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする