角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

想い出もいろいろ。

2006年07月14日 | 実演日記
今日の草履は、リサイクルシリーズMサイズ22.0cm〔靴サイズ23cmまで可・・・2300円〕
お客様からいただく古着や綿生地の中に、4色の風呂敷が入っていました。今日の草履はその風呂敷を使っています。予想通り面白い草履に仕上がりました。

今日の角館は雨こそ僅かでしたが、湿度はかなりの高さと思います。出来上がった草履もこころなしか重く感じますし、西宮家のパンフレット等の紙ものもジメっとした感触です。こんなときに恐いのが「食中毒」です。

東京からお越しの男性二人と女性二人の四人旅。草履をたいへん気に入ってくださり、それぞれにお好みをお選びになりました。
その中のおひとりの男性、『実はね、角館は17年前に一度来てるのよ。それが食中毒になっちゃってサ、○○医院に二ヶ月近く入院するハメになって。あれから角館は縁遠くなってたんだけど、今回は○○医院の先生にそのときのお礼を言いたいと思ってね』。

角館は全国からたくさんの方がお越しですから、そりゃあいろいろなエピソードもおありでしょうし、聞きもしました。でもさすがに、今日のお客様のようなエピソードはなかなかないと思います。
一時は生死を彷徨ったと言いますから、食あたり程度ではなくO157のように危険な中毒だったんでしょう。
旅も良い想い出だけだとイイんですが‥。

先月オーダー草履をお送りした滋賀県の奥様から、昨日一枚の葉書が届きました。
『学会で初めて秋田を訪れ、そして一度行きたかった角館へ。いい想い出をありがとうございました。今度は桜の頃、ゆっくり訪ねたいと思います』。
こちらの奥様は、「良い想い出」でほんとに良かったです。ぜひ二度目もお立ち寄りください。

角館が「悪い想い出」だった方も、ぜひまたお越しください。最後はきっと「良い想い出」で締めくくれると思いますから。

コメント
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