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反サイバー犯罪部が4500万のユーザーを監視している

2018年06月16日 | 国内
6月17日 トルコ国家警察の「反サイバー犯罪部」が、インタネットによる犯罪活動を見つけるために、全国の4500万人のソシアルメディアのユーザーを監視しています。

 Hurriyet

反サイバー犯罪部は、ネット上の売春、ドラグ、賭博がソシアルメディアによる最も多い犯罪で、次が国家権威侮辱だと、Hurriyet 紙に語りました。「近年、エルドアン大統領侮辱のケースが論議を呼んでいる中で、同部に、国家権威侮辱のための特別デスクが設けられました」

「トルコには約4000万人のインタネット・ユーザーがいて、4500万人が少なくともひとつのソシアルメディアを使っています。最も使われているソシアルメディアはツイッターで、次がフェースブックとインスタグラムです。反サイバー犯罪部は、1997年、“コンピュータ犯罪部”という名で設立され、2000年代に、“反-情報・技術犯罪部”になり、2013年に現在の名になりました」と反サイバー犯罪部は言っています。

同部は全国81県の中の76県で活動し2万7000人の職員が働いています。その中の562人は情報科学と資料審査の専門家です。

「2016年の未遂クーデター後、約150万件の資料を、私たちは検査してきました。その中には、FETO(フェトフラー・テロリスト組織)の暗号化された通信ソフト“バイロク”と“イーグル”もありました。私たちは約80万件の資料に関する報告書をつくり、関連当局に送りました。私たちは来年までに、またべつの80万件の資料調べるのを目標にしています。私たちは毎週1万件の資料を受け取り、2万件の資料を検査しています」と、反サイバー犯罪部のエルダル・チェティン部長は言いました


クーデターの重要容疑者がドイツで警察の保護下にある

ドイツ法務省はトルコのクーデターの重要容疑者アディル・オクスズの逮捕を承認していません。彼は警察の保護下にあると、6月15日、地元メディアが報じました。

 Hurriyet
アディル・オクスズが住んでいたというノイケルン区のアパート


2016年7月15日の未遂クーデターを企てたとして告発されている神学講師オクスズ(51)は、ほぼ2年間逃亡をつづけています。アナドル通信は、昨年、オクスズは在米説教師フェトフラー・ギュレンの信奉者たちの助力で、ベルリンのノイケルン区の小さなアパートに、しばらく滞在していたと報じました。

フランクフルター・ルントシャウ紙は、6月15日、オクスズがこのアパートに住んでいたことを確認したが、彼は最近ベルリン警察の保護下にあると報じました。ベルリナー・ツァイトゥング紙に匿名希望で語った警官は、オクスズはこのアパートに住んでいたが、居場所が知られたため、安全な場所に移されたと言いました。

ターゲスシュピーゲル紙は、6月15日、ドイツ法務省はオクスズの逮捕を認めず、彼をトルコに引き渡すことにも反対していると報じました。地元メディアによると、未遂クーデター以来、約4000人のFETO容疑者が、トルコからドイツその他の国々に逃げ込んだそうです。また、元軍人や外交官を含む数人のFETO容疑者が、ドイツ各地で亡命を申請しているということです。


トルコで104人の不法移民が捕まった

少なくとも104人の不法移民が、西部トルコで捕まったと、6月15日、治安ソースが報じました。

 Hurriyet

チャナッカレ県アイワジュク地区では、憲兵隊が、女性や子供を含む41人の不法移民を捕らえました。彼らはアフガン人、エリトレア人、セネガル人らで、ギリシャへ渡ろうとしていました。

エーゲ海地方アイドゥン県のディディムでは、9人の子供を含む33人の不法移民が、不法にヨーロッパへ行こうとして治安部隊に捕まりました。移民たちはすべて、県の移民局へ送られました。金曜には、ゴムボートでギリシャに渡ろうとしていた30人の不法移民が、アイドゥン県で捕まったと、トルコの沿岸警備隊が発表しました。移民のほとんどはソマリア国籍でした。

とくにシリア内戦が始まった2011年以来、トルコはヨーロッパへ行こうとする難民たちの主要なルートになってしまいました。2017年、トルコで捕まった不法移民の大多数はパキスタン人で15,000人、次がアフガン人で12,000人、シリア人10,000人です。


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