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地中海はプラスティックの海になると、WWFが警告

2018年06月09日 | 文化
6月10日 地中海は“プラスティックの海”になると、6月8日、WWF(世界自然保護基金)が報告書を発表し、世界でも最悪に汚染された水域を浄化する対策を呼びかけました。

 Hurriyet

地中海では5ミリ以下の小さなプラスティック片が発見され、それが食物連鎖で次第に人間の健康を脅かすだろうと、WWFは警告しています。極小プラスティックの濃度は、地中海は世界の他の水域の4倍になっていると、「地中海をプラスティック汚染から救う」と題した報告書は言っています。

プラスティックが私たちの日常生活で欠かせないものになり、ヨーロッパではリサイクルされているプラスティックは、捨てられるプラスティックの3分の1に過ぎないことが、問題なのです。地中海に浮いていたり、ビーチに転がっているプラスティックの95%は、トルコとスペインから来たもので、次いでイタリア、エジプト、フランスから来たものだと、報告書は言っています。

この問題に取り組むには、プラスティックの投棄を減らし、海の浄化に助力する国際的合意が必要だと、WWFは言っています。地中海周辺諸国は、リサイクル活動と、プラスティックの袋やボトルの使い捨て禁止、2025年までに洗剤や化粧品内の極小プラスティックの段階的使用廃止などに努めていかなければなりません。

プラスティック産業そのものも、再生できる原料を使い、リサイクルできて、堆肥になる製品の開発に努めるべきです。


「トルコ軍はまもなくカンディルに入るだろう」ソイル内相

トルコ軍は対テロ作戦の一環として、北イラク内30キロまで配備されたと、6月8日、ビナリ・ユルドゥルム首相が言いました。

 Hurriyet

「わが軍は北イラク内30キロまで配備された。次のステップはカンディル、マフムル、シンジャルだ。わが国はシリアとイラクの領土保全権は尊重している」と、ユルドゥルム首相はNTVテレビのライブ・インタビューで語りました。

北イラクのクルド労働者党(PKK)を目標にしたトルコ軍の空爆は、PKKが武力作戦を開始した2015年7月以来、定期的に行なわれています。カンディル作戦でイランやイラクの協力はあるかという質問に答えてユルドゥルム首相は、「わが国は対テロ作戦の構想を変えた。テロはもはや、国家的な最重要問題ではなくなったが、ユーフラテスの東のシリアとイラクでは、まだ問題はつづいている。PKKはあらゆる人々を傷つけている」と、語りました。

シュレイマン・ソイル内相も、カンディル山を“近い目標”と言っています。「カンディル山はPKKが世界と連絡を取っている場所だ」と、内相は6月9日、CNNトルコのインタビューで言いました。「わが軍はいつでもカンディルを落とせる。わが軍はまもなくカンディルに入るだろう」


トルコはシリア国境に764キロの防壁を築いた

トルコ当局によると、政府はシリアとの国境に、764キロのコンクリートの防壁の建設を終えました。国営の住宅開発会社TOKIが764キロの壁を建設しました。

 Hurriyet

トルコ政府は2015年に、国境の安全を強化し、密輸と不法越境を防ぐ対策として、シリア国境に826キロの壁を築くプロジェクトを始めました。

Hurriyet

トルコは、2011年以来、内戦がつづいているシリアと、911キロの国境を共有しています。防壁は国境を接しているシャンルウルファ、ガジアンテプ、キリス、ハタイ、マルディン、シュルナク各県を守っています。

Hurriyet

イラン国境の144キロの防壁建設はほぼ終わったと、当局は言っています。


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