トルコのトピックス

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オーストリアのトルコ人が人種差別的レゴを告発

2013年01月27日 | 文化
1月27日 オーストリアで最近発売された「スターウオーズ」のレゴが人種差別的だとして、オーストリアのトルコ人コミュニティが告発したと、英国の「ザ・テレグラフ」紙が報じました。「スターウオーズ」の邪悪なキャラクター、ジャッバ・ザ・ハットの宮殿がイスタンブールのアヤソフィア博物館に似ていると、彼らは言っています。

 Hurriyet
アヤソフィアに似ているというレゴ


オーストリアの「トルコ文化コミュニティ」は、このレゴはアジア人と東洋人に“犯罪者的人格”というレッテルを貼っていると主張する声明を発表し、宗教的文化的な侮辱を与えたとして、発売元に謝罪を要求しているそうです。

声明文はまた、レゴのジャッバの家のドームと監視塔がアヤソフィアに似ていると指摘しています。
大きなナメクジみたいなエイリアン、ジャッバ・ザ・ハットは、ジョージ・ルーカスの映画「スターウオーズ」で悪のボスとして描かれています。

アヤソフィアは言うまでもなく、かつてはギリシア正教の総主教座だった教会で、いまはイスタンブールの博物館になっています。

・・・人種差別はもちろんよくないけど、このレゴの写真、私にはあまりアヤソフィアに似てるようには見えないけど。アヤソフィアはもっと堂々たる建物で、ほっそりしたミナレットが4本立ってるでしょ。似てませんよ、気にしすぎじゃないの。


   新内務相、前任者からポスト引継ぎ

内閣改造のことは昨日書きましたけど、26日、新しい内務相ムアムメル・ギュレルが、前任者イドリス・ナイム・シャーヒンからポストを引き継ぎました。

 Cumhuriyet

職務引継ぎ式が内務省で行なわれたそうです。ムアムメル・ギュレル新内相はマルディン選出のAKP(公正発展党)議員。

・・・こんなニュースなぜ載せたの?とお思いかもですが、日本では大臣の引継ぎのとき、こんなふうに互いの目を見つめあって抱き合ったりしないでしょ。それがちょっと、おもしろかったので・・・。


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前代未聞、弁護士が法廷でスカーフを被っていた

2013年01月27日 | 国内
1月26日 これ、トルコ国内では大問題、大ニュースです。日本人にはたかがスカーフと思われるかもしれませんが、トルコ国内では与党AKP(公正発展党)のイスラム政策、ついにここまで来たか、ということです。なので、ちょっと長くなりますが・・・。

 Hurriyet
スカーフ被って法廷に現れた弁護士シュレ・ダール・ギョククルチさん


政教分離が憲法に定められているトルコでは、公的な場ではスカーフを被ることは禁じられてきたのはご承知の通り。大学生も大学内でのヘッドスカーフの着用は禁じられていたのですが、いまや現実は被っている学生がいっぱい。
親イスラムの現政権AKPがじわじわとイスラム化を推進し、アタチュルクの精神を守れとする世俗派と激しく対立しているのもご存知と思いますが・・・。

ところが、このほど国家評議会がヘッドスカーフを規制する法律を廃止してしまったのです。そのとたん、昨日、女性弁護士シュレ・ダール・ギョククリチさんが、イスタンブール・カドキョイの刑事法廷にスカーフを被って登場、ある名誉毀損の訴訟の審問中、スカーフを被っていたというのです。
裁判官は法廷記録に、ギョククルチさんが審問中、スカーフを被っていたことを記録しました。

ギョククルチさんの言い分
「もちろん私はびくついていました」とギョククルチさん。「裁判官は私に“あなたはその姿で審問をするのですか?”と尋ねました。なので、私は国家評議会で決議されたはずだと言いました。裁判官は、“その決定に関する正式の通告をまだ受けていない。だから、記録しておく”と言いました・・・わが国の憲法は、基本的な権利が法によって制限されています。スカーフ禁止の規則は法律でも法令でもありません」

「何年もまえからヘッドスカーフ規制廃止の運動が行なわれてきました。私は国家評議会の今度の決定は正しいと思います」と審問後、ギョククルチさんは語りました。

裁判官はこの件の記録をイスタンブールの法曹協会に送りました。
いままで、「トルコ法曹協会」の規制では、「弁護士および弁護士研修生は、被り物は着用せず、職業にふさわしい服装で執務することとされていました。しかし、いま、「被り物なし」という表現が除外されたのです。

新しい規則は法廷だけでなく、書記のオフィス、廷吏の詰め所、検事のオフィスなど、法的な仕事が行なわれるすべてのオフィスでも適用されるそうです。

この新ルール決定は、咋9月、「公的な場でもスカーフを被る自由を守りたい」という与党・公正発展党の提議から始まったそうです。

・・・トルコでは今年から小学校の制服がなくなりました。「なにを着てもよい自由」というと、よいことのような気がしますが・・・たちまち、スカーフを被った先生が現れたという話をイスタンブール在住の友人から聞きました。
子供たちがなにを着てもよいのだから、先生だって、どんな服装でもいいでしょという論理・・・狡猾なのはだれでしょう。


パトリオット・ミサイルが配備された

1月26日 今日、トルコ南部のアダナ県に配備されたパトリオット対空ミサイル装置が操作探知可能な状態になったと、トルコ空軍のチェンギス・アラバジャック少佐が発表しました。

 Cumhuriyet

アラバジャック少佐は記者会見で、パトリオット・ミサイルはいま、いかなる脅威も探知し、その脅威を阻止することが可能になったと言いました。

NATOのスポークスマンは、パトリオット・ミサイルは、アダナ県、ガジアンテップ県、カフラマンマラシュ県に住む3500万人の人々を守るために、ここに運ばれてきたのだとスピーチしました。
「このシステムの主要な目的は防御であって、攻撃ではない」とNATO代表は強調しています。

・・・フツーの住民が暮らしているところに、故意か過失か、隣国から流れ弾が飛んでくるなんてとんでもないことですものね。これが抑止力になれば・・・。


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