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海底トンネル・プロジェクトで、またまた8500年昔の村が出土

2013年01月11日 | 国内
1月11日 大陸間海底トンネル建設のマルマライ・プロジェクトは、開通は近いといわれながら、遺跡や遺物の出土でなかなか進行しませんが、またまたイスタンブールのペンディク地区で、なんと8500年昔の村が出土してしまいました。

 Hurriyet

このプロジェクトは「イスタンブール考古学博物館」の管理下で行なわれていますが、ゲブセとペンディク間の鉄道を拡張する工事中に、新石器時代の村の家々や墓、ゴミ捨て場が出てきたのです。
新石器時代の村は海岸から50メートル、地区のセンターから1500メートルに位置しています。

ゴミ捨て場で見つかった貝殻から、新石器時代、この地域に住んでいた人々が魚介類を食べていたことがわかりました。手斧や針、骨でつくられたスプーンなどの他、ビザンティン時代の鍋も発見されました。

考古学博物館の研究者たちは、この時代、ペンディクに住んでいた人々とイエニカプに住んでいた人々の間に関係があったかどうかを調べています。

・・・すごい遺跡が出てきて、考古学者たちはわくわくでしょうが、またまたトンネル開通が遅れると渋い顔の関係者もいるでしょうね。


ギュル大統領もPKKに武装解除を呼びかけ

先日、トルコの諜報機関の職員と、獄中のPKK(クルド労働者党)リーダー、オジャランと、PKKを武装解除させるための話し合いが持たれましたが(9日の頁参照)、アブドゥラ・ギュル大統領もPKKに武器を放棄するよう促しました。

 Cumhuriyet

「わが国とその国民に危害をおよぼさないためには、どんな政策でもとる。しかし、なによりも、武器を手にしている人々と、彼らに指示を与えている人々が、なすべきことをなすべきではないか」と、ギュル大統領は11日、訪問中の中部のアフィヨンカラヒサル県で語りました。

大統領は、PKKが武装解除しなければ、PKKに対する作戦をやめるわけにはいかないと言い、「テロリストに対して頭を下げる国家はない。そんなことはだれでも知っている」とも言いました。
エルドアン首相も10日、PKKに同様の呼びかけを行い、PKKにトルコから出て行くよう促しました。

PKKはアメリカもヨーロッパもテロリスト集団と認定しています。PKKとの紛争で、ここ30年間に何千人もの人々が命を落としています。


「トルコがシリアの工場を略奪した」とシリアが国連に訴えた

あらら、ホントなら大変な事件ですけど・・・。昨日、シリア外務省が、トルコがシリアの工業都市アレッポーの工場を略奪し、盗品を国境を越えてトルコに持ち去ったと、国連の潘基文事務総長宛て手紙で訴えたというのです。
「これこそ海賊行為に等しい侵略的不法行為だ、シリア国民の生活を脅かすものだ、トルコ政府はこれを知りながら容認している」と訴えているそうです。

 Hurriyet
雪に覆われた山を背景にしたダマスカスの中心部


シリア外務省は国連安保理に、この訴えに対する回答を求め、またトルコに対して「略奪した財産を持ち主に返却し、賠償金を支払え」と要求しています。

この訴えの根拠は、シリア商工会議所のファレス・シハビ所長が1月8日、「武装集団がアレッポーから機械、設備、車両、クレーン、原料を盗んでいった」と外務省に訴えたことにあります。
シハビ所長は「集団は盗んだ品物を、穴だらけの国境を越えてトルコに持ち去った」と言っています。

・・・この話、トルコ人がやったとは限りませんね。トルコの肩を持つわけではありませんが、ひょっとしてトルコに逃げ込んでる何万人のシリア人が、勝手知ったる故国でやったことかもしれない。第3国の窃盗団かもしれない。まあ、どこの国にも悪い人はいますからね。トルコがどう反応するか・・・ほんとの話なら、とりあえず犯人調査ですね。


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