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3人のクルド女性がパリで射殺された! 謎の事件です

2013年01月12日 | 国際
1月12日 フランス警察は10日、3人のクルド人女性が、パリ市内の「クルド情報センター」のオフィスで何者かに射殺されたと発表しました。この事件はトルコでも注目されています。

 Cumhuriyet
射殺された3人のクルド人女性

フランス警察は3人の検死には1週間はかかると言っています。この殺人には目撃者はなく、3人の1人はテロリスト組織PKKの共同設立者の1人、サキネ・ジャンシズさんと確認されました。
パリ検察のスポークスマンは、3人の犠牲者は処刑されたように、頭部を何度も撃たれていると言っています。他の2人はフィダン・ドーアンさんとレイラ・ソイレメズさんと確認されました。

獄中のPKKのリーダー、アブドゥラ・オジャランとトルコ政府間で武装解除に関する話し合いが行なわれているとき、この殺人は起こりました。
トルコのエルドアン首相は、この殺人は“内部の争い”の結果か、あるいは、トルコ軍とPKKの紛争を終わらせるためのトルコ政府の“善意の努力”を覆えそうとする目的かもしれないと言っています。

PKKとトルコ政府間の紛争では、1984年以来、何千人もの人命が奪われています。
PKKには数派の派閥があり、グループ内での組織間の処刑は珍しいことではないそうです。
PKK(クルド労働者党)はアメリカもヨーロッパもテロリスト集団と認定しています。

・・・この事件、ぜひ解明して欲しいですね。


   トルコ、フランスに外交使節の保安の強化を要請

パリで3人のクルド女性活動家が射殺された後、トルコ政府は外交使節の警備を強化するようフランス当局に要請しました。
言うまでもありませんが、3人の殺害をトルコ政府の仕業と思い、報復にトルコ外交官をねらうオッチョコチョイが現れるのを警戒してのことでしょう。

 Hurriyet

「トルコの外交使節に対する事件が起こらないよう、保安のレベルをアップするようフランス当局に要請した」と当局者は言っています。
PKKの創立メンバーの1人、サキネ・ジャンシズさんと2人の活動家が10日朝、頭部を撃たれた状態で発見されましたが、この事件はトルコ政府とゲリラ間の平和への動きに影を投げかけました。

トルコのクルド系政党「平和民主党」(BDP)は10日、殺人を非難し、クルド人たちに“どこででも”抗議集会を開くよう呼びかけました。


「オジャランの自宅監禁など問題外だ」とエルドアン首相

「トルコ政府はテロリスト集団PKKのリーダー、オジャランを終身刑から自宅監禁に緩和する計画は持っていない」とエルドアン首相は語りました。

 Hurriyet

「オジャランの自宅監禁など問題外だ。オジャランについては、あらゆることがクリアになっている」と、アフリカ3カ国歴訪中の首相は、11日、セネガルの記者会見で語りました。
しかし、首相はひとつ譲歩しました。終身刑でイムラル島で服役しているオジャランの部屋にテレビを置くよう命じたと、首相は言いました。

エルドアン首相は、クルド人に母語で教育することなど、すべて却下し、政府はトルコを分断させる原因となる改革はしないと強調しました。

パリでの3人のクルド女性の殺害事件については、まだコメントするのは早すぎると言いました。


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