世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

ドレスデン国立美術館展[世界の鏡]

2005年09月04日 22時51分48秒 | Weblog
昼下がり、国立西洋美術館へ。
ドレスデン国立美術館展[世界の鏡]を鑑賞。
ドイツの芸術都市であり、ドイツ・ロマン主義誕生の地であるドレスデン。
本展は16世紀から19世紀のドレスデンにおける芸術潮流に焦点を合わせ、ドレスデン国立美術館のコレクションから選りすぐられた作品を展示してある。

国際交流を通じて、世界各国の文化を上手く取り入れた作品が「世界の鏡」のように美しく浮彫りになっていた。

最初のコーナーは、理科の実験室のような雰囲気。
地球儀や集光鏡、測量機。…しかし、それらは唐草などの模様があしらわれていて、まるで芸術作品。当時、科学と芸術が近い位置にあったことを知った。
実用至上主義ではなく、取っ手などに散りばめられた装飾を見ていると、文化の余裕を感じる。
それらのことは、日常生活に於いても言えることなのではないか。
真剣さの中に存在する「遊び心」や「余裕」は、そのものや使用者に「潤い」を与えるのだと思う。
「絶対大切!!」とまでいかなくても「あったらいいよね」という許容を持った潤い。
そういうモノを欲していた自分に気付く。

他の品々では、日本の文化もふんだんに取り入れられていた。長持の漆の技術が机や時計に生き、エキゾチックだった。また、伊万里焼の文化がドレスデンに流れていたことを知って、日本文化に対する誇りを再確認できた。

一番印象的だったのは、フェルメールの「窓辺で手紙を読む若い女」という絵画。
フェルメールは映画で話題になった「真珠の耳飾りの少女」の作者。

「窓辺で手紙を読む若い女」…薄暗い部屋で若い女が窓辺の光を頼りに手紙を読んでいる絵。読むという静かな行為が、写実的な部屋の雰囲気に溶け込んでいて、私は絵の中に引き込まれた。
とっても静かな絵。
観ている自分が「盗み見しているんじゃないか」と勘違いしてしまう、少しエロティシズムな絵。

外に出ると「弓をひくヘラクレス」という像があった。今まで素通りしていたが、この庭には「考える人」等の素敵な像が置かれている。
吉熊が駆け寄り、「僕、こんな勇者になりたいんだ!」と、ヘラクレスの像の前でポーズをとった。

勇者になって、私を守ってね☆

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2 コメント

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ドレスデン! (yumimbow)
2005-09-07 01:19:56
おぉー。ドレスデン。

渋いの見に行ってますね~。



私は行こうかどうしようか悩み中のまま

9月になってしまいました。

どちらかというと、博物館的な内容と聞いています。亮子&吉熊レポートでも、そんな雰囲気ですね。



やっぱり行ってこようかな。

フェルメールだけでも見に。。。
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ドレドレドレスデン (亮子&吉熊)
2005-09-08 22:33:48
yumimbow殿



カキコ、ありがとうございます。

私も行くか否か、正直迷いました、ドレスデン。

地味ですものね…。

しかし、9/19(月)までなので悔いを残さないようにと思い、行ってきました。

やはりフェルメールの前は人だかりができていました。

「どちらかというと、博物館的な内容と聞いています。」

→入り口から「科学室」っていう面持ちでした。

しかし、絵画も沢山ありましたよ。

見ごたえは充分ありますた!!





うさぎぶちょうの新作、楽しみにしております!!



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