世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

クマ医師のこと

2013年10月06日 22時17分17秒 | Weblog
現在飲んでいるパキシル。
5ミリの錠剤を4分の1にしたもの。
小さくて、ほとんど欠片。

慎重なクマ医師の処方で、半年間で10ミリからここまで減らすことができた。
この夏は全店の制服一斉チェンジやら秘書検定、台湾旅行などけっこうハードだったのだが、そんな中で減薬できた事実に自分でも驚く。少々イライラするのと、生理前のシャンビリがきついが、なんとかここまで減らすことができた。


私とクマ医師との出会いは2006年の7月だった。
最初に行った精神科の医師は高圧的な人だったので、行かなくなってしまった。

当時はマイスリーを処方されていたのだが、在庫が底を尽き、「どうしましょう」と思っていたときに、偶然近所に心療内科ができた事を発見。

そこで私はクマ医師に遭遇したのである。
あの時着用していたスーツもくっきりと思い浮かべることができる。

あの頃の私は、仕事の人間関係に疲弊していた。
また認知と感情が入り乱れてて、事実をそのまま受け入れられず、随分とマイナスな感情で歪ませて捉えていた。
身体的なものでは、胃炎と逆流性食道炎に苦しめられていて、すぐに吐いていた。

カチコチの身と心をクマ医師は上手に解きほぐしていった。


クマ医師に
「採血は怖いので嫌です」
と我がままを言って
「…え…?」
と困らせたこともあった。

心理療法なのに「基本問題を中心にしてみては?」「試験前日は覚えた事の復習にしましょう。そしてよく寝ましょう」と受験指導と化していたこともあった。
検定試験の合格を我がことのように喜んでくれ、握手してもらえた。

また最重要課題である認知行動療法が上手くいっていると、彼は嬉しそうに褒めてくれた。

結果、今の私がいる。

クマ医師の手腕には感謝してもし尽くせない。


「考え方は、その人の財産になります」

以前、彼はそう言ったことがある。
本当にその通りだと思う。

あの日、勇気を振り絞ってあの病院に訪れたのは間違いじゃなかった。

クマ(ツキノワグマ)に似ていて、クールなのに笑うと顔がくしゃくしゃになるクマ医師。
「先生。勉強していると眠くなりませんか?」
と訊く私の問いかけに、爆笑していた様子とか、忘れられない。


クマ医師に会えてよかった。

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2 コメント

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Unknown (ノアかか)
2013-10-07 13:31:38
この先生なら・・・と信頼できる先生というのは、なかなか少ないですね。
私が10年来、通院している内科@糖尿病専門医のN先生は、大らかで、こちらの質問にもきちんと答えてくれ、豪快で、先生自ら骨折して回復するまでの経過を病院の待合室に貼るというなんとも奇特な先生です。
もともと胃腸科の先生に紹介していただいたのもあり、胃腸科の先生とも仲良しで「丸丸先生元気してる?」と私に尋ねるおちゃめな先生です。
こういう先生もいれば、すぐ大げさに発言して患者をドキッとさせる先生もいますね、医者としては器が小さいなと思ったりもします。
薬の説明・・・これは案外難しいかもしれません。
素人の私たちにもわかりやすく説明するのは、なかなか骨が折れることと思います。
クマ医師・・・とっても素敵な先生ですね。出会えたことに本当に感謝ですね。
私もN医師と胃腸科のK医師には感謝しています。
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 (亮子&吉熊)
2013-10-07 23:24:06
ノアかか殿

なかなか良い先生には会えませんよね。

>先生自ら骨折して回復するまでの経過を病院の待合室に貼るというなんとも奇特な先生です。

N先生、素敵過ぎますね★
回復までの軌跡を貼りだすだなんて!!笑ってしまいました。

>すぐ大げさに発言して患者をドキッとさせる先生もいますね

いますね。たしかに。胃が痛くて診察してもらったら「良ガンかも」と言われた時は超ブルーになりました・・・。ノアかか殿の仰る通り、やはり器が小さいのかもしれません。

>素人の私たちにもわかりやすく説明するのは、なかなか骨が折れることと思います。

本当、そう思います。
素人への説明・・・きっと大変だと思います。

>私もN医師と胃腸科のK医師には感謝しています。

縁ですよね。
お互い、良い先生に出会えて良かったです!!
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