世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

解き放たれる時

2006年03月28日 23時05分27秒 | Weblog
残業に目処をつけ、タイムカードを押す。

「ガチャン」

仕事という名の南京錠が外される音…ともいうべきだろうか。
この一瞬、けっこう好き。

退社時のタイムカードの打刻に拘わらず、何かに解き放たれる瞬間は、気持良さを感じる。

しかし、退社時の私の心身は、労働時間という搾乳機によって吸い取られた乳よろしく、すっかり抜け殻になっている。

帰宅して一服。
一回腰を下ろしてしまうと、臀部から床にかけて、まるで根が張っているんでは?と錯覚してしまうぐらい身動きがとれない。

メイクを落とすのも、
シャワーを浴びるのも、
明日の用意をするのも、
全てについて、億劫を感じる。

ブログ更新を障害物と感じることはない。
私にとってブログ更新とは、雁字搦めになっている自分を本当の自分に戻す、大切な鍵のような存在なのである。

数々の障害物を乗り越え、マイスリーを飲み込み、布団というゴールに着く一瞬、私は「一日」という名の南京錠から解き放たれる。


今宵も、もうすぐ最後の南京錠が外される時刻が近づいている。





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