世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

山梨 桜紀行2

2024年04月07日 23時15分05秒 | Weblog
7時に起床。よく眠れた。すっきり。
まずは朝風呂。ラッキーなことに貸切風呂が空いていたので入ることに。
程よく冷たい空気と青い空、そしてかけ流しの湯。
至福とはまさにこのこと。



大浴場にも入り、さっぱりしたところでお化粧タイム。
温泉効果でファンデーションのノリが良い。ご機嫌♪
飲湯もある。白湯のような味わい。




8時20分頃に1Fの朝食会場へ。
ほうとう、鳥もつ煮などの山梨の郷土料理を堪能。
ほうとうは好きすぎて2回もお代わりをしてしまう。


部屋に帰ってパッキングと一服。
道を挟んだ場所にある廃墟が気になる!


10時、チェックアウト。
ビジネスホテルの気軽さと源泉かけ流しの温泉が融合した良い施設だった。

10時12分のバスで甲府駅に向かう。
ロッカーに荷物を預けて信玄公にご挨拶。


そこからまたバスに揺られて武田神社へ。


躑躅ヶ崎館の跡地(武田氏館跡)に建てられており、武田信玄を祭神とする神社である。


入ってすぐに作家・太宰治先生が愛した桜を発見。

噂では聞いていたけど、ここにあったのか!
なんとも可憐な花だった。

神社でお参り。




信玄公ご息女誕生の際、産湯に使用された「姫の井戸」。
なんとなく心が浄化された。


「武田水琴窟」では竹の筒に耳を押し当ててキラキラした音色を楽しんだ。


ここで暑さを感じる。スプリングコートを着てきたことを後悔した。さっそく脱いでエコバッグに入れて持ち歩くことに。

「宝物殿」に潜入。
兜や扇、書物などの品々が展示されており、戦国時代好きにはたまらないのだろうなと思う。


信虎が妻・大井婦人に贈った懐刀が一番印象的だった。
キレ味がすごいので痛くなく死ねるという。
何かあったら苦痛なく死ねる刀というところに愛を感じた。

「円光院」方面に歩みを進める。

「山梨縣護國神社」をお参り。



「牛塚」なるものを発見。馬塚は聞いたことがあるけど、牛の鎮魂を祈る塚は初めて知った。



武田神社に来たのだから、信玄公のお墓にも行ってみようかなと思い立つ。


小さな堀と桜の木々に囲まれたお墓らしきものを発見!
ただのお墓ではなく、ちょっとした一軒家ほどの敷地があることに英雄っぷりが窺える。






そんな立派な武田信玄の墓地だというのに誰もいないのが不思議だった。
地元の人と思しき人とすれ違う際、必ず「こんにちは」と挨拶されてほっこり。

青い空、薄紅の桜、そして雨女には似つかわしくない強烈な日差し。
「暑い!」
思わずカーディガンを脱ぐ。そしてエコバッグに仕舞う。
日焼け止めを塗っていないが、ま、いーか。


「円光院」に到着。

誰もいない駐車場で桜を独り占め。






さっそくお参り。


武田信玄公の正室、三条夫人のお墓をお参り。
どんな人だったんだろうなあ。


高台から甲府駅の方を見る。THE盆地って感じ。



武田神社前に戻り、門の前にあるお土産屋さんで信玄アイスを食べた。
暑かったので生き返った気分。
黒蜜ときなこのハーモニーに昇天。


バスで甲府駅に戻り、甲府城跡を散策。
城跡と桜と青空に「あっぱれ」と言いたい、そんな景色だ。







「暑いし、お腹が空いたし、駅前に戻るか」と思いつつふらふらしていたところ、「綺麗な建物!」と山梨県庁別館に吸い込まれた。





2Fにある「山梨近代人物館」で山梨にちなんだ英雄たちの功績を見学。


旧知事室も見ることができた。
重みのあるシックな感じでうっとり。


暑いけど「小作」でほうとうを食べないと!
本当は林真理子先生のエッセイに出てきた「奥藤本店」の鳥もつ煮も気になったんだけど。
やっぱり小作っしょ!!


吉熊「熊肉ほうとう?」


吉熊「…意味がよくわからないね」


いつも通り、かぼちゃほうとうにした。

かぼちゃのみならず、ジャガイモも人参も山菜もたくさん入っている。
麺もいい塩梅にくたっとしている。勿論、もちもち。
美味しい。
すごく美味しい。

信玄公の銅像前の喫煙所で一服をし、甲府駅でお土産を買って17時少し前の鈍行に揺られて帰京。

途中、「勝沼ぶどう郷駅」を通過。

…去年、勝沼のワインの試飲カーヴで飲みすぎて盛大に吐き、施設の人の宿直室で寝せてもらった記憶が生々しく蘇ってくる。あの時はごめんなさい。
あれから1滴もワインを飲めなくなった。
ワインのボトルを見ただけで胃がムカムカする。

高尾駅で乗り換える。
このオレンジ色の車両を見ると順天堂への通院を思い出す。


桜、温泉、ほうとう。
私の好きなものだけかき集めた私オリジナルの良い旅だった。


来年も桜なんて当たり前に見られるはずって思っていたけど実はそうでないってことに去年、病気になって実感した。
だから見られるときにきちんと見ておこう、胸に刻もうと思ったので今年の桜は一層美しく感じた。