世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

「第30回 宇宙科学講演と映画の会」

2011年04月09日 23時07分23秒 | Weblog
昨年6月に、はやぶさが地球に帰還してから宇宙に目覚めた私。それまでは天動説を信じていた。コペルニクスの言っていることは嘘だと思っていた。そんな宇宙とはかけ離れた場所にいた私が、はやぶさの帰還で突然変異した。「何この感動は?」と。
はやぶさの奇跡の軌跡を知るにつれ、宇宙を思うことが多くなった。気付いたら、はやぶさの虜になっていた。

今日は新宿明治安田生命ホールで開催された「第30回 宇宙科学講演と映画の会」に行ってきた。




生憎、整理券は捌けてしまったらしく、ロビーに設置された大型テレビでの視聴になったのだが、大満足。
今回の講演会のもようはネット中継もされていたらしい。


開演前、ロビーでイケメンの人を目撃!どこかで見たことがあるなあと思ってよく見てみたら宇宙航空研究開発機構(JAXA) 宇宙科学研究所の阪本成一さんであった。前、テレビで観たことがある(2010年09月23日 「部屋とハンカチと…はやぶさ」)。あのときも「かっこいいなあ」と思っていたのだが、実物は遥かに素敵であった。今回の講演会の司会をもされていた。


「金星への帰還」(中村正人(宇宙科学研究所 教授))
金星の概要、あかつきのこと。あかつきに搭載されてある5台のカメラが撮影した写真など非常に興味深く拝見した。



「「はやぶさ」が挑んだ人類初の往復の宇宙飛行、その7年間の歩み」(川口淳一郎(宇宙科学研究所 教授))
柔らかい声が耳に心地よかった。
「はやぶさの川口です。本物です」
という自己紹介で会場、爆笑。
はやぶさの出発からイトカワへの着地、地球帰還、カプセル回収までを分かりやすく説明してくださった。所々、ユーモアを取り入れて笑いを取っていた。
「2位じゃダメなんです!」
とか(会場、拍手)。
「隼」っていう漢字が、はやぶさに似ていると力説、とか。(この部分がソーラーで…と、はやぶさの部位と比較していた)

言葉の端々にはやぶさへの愛がこもっていた。
彼は紛れもなく、はやぶさの父親なのだと改めて思った。
著書「はやぶさ、そうまでして君は」に書いてあったことと同じようなことを話していたのだが、生の声で聞くと余計にグッとくる。ちょっと涙目になってしまった。

最後に川口先生が言っていた、
「高い塔を立ててみなければ新しい水平線は見えてこない」
という名言は強く心に響いた。



映画:The ROVER 今、宇宙は、探査ロボットの時代へ!
ローバーとは探査車のこと。地を這ってその星の探査をするのである。
はやぶさプロジェクトは小型ローバーが搭載されていた。ミネルバだ。
遠く離れた過酷な環境で誰にも頼らずにフィールドワークをするなんて、私の精神力では耐えられない。すげー、ローバー。
映像が綺麗だった。


はやぶさオフ会開催中とおぼしき青年たちが「隼」と書かれたTシャツを召している姿を見るのもいとおかし。
「非常食にしようかしら」と、宇宙食のアイスを買いだめするオバチャンも微笑ましい。
私の隣に座っていた母子。知っている単語が出てくると娘は母親を見上げる。母親はそっと見つめ返す。いいな、こういう親子関係。親子で宇宙の話ができるなんて凄く素敵だと思う。

天気が悪くてがっかりな土曜日。
でも最高に素敵な一日だった。

お土産にクリアファイルとはやぶさのパンフレットをいただいた。
嬉しい。


はやぶさ関連の本を2冊購入。
どちらも写真がたくさん載っている。
グラビア誌に食い入るように見る男子中学生のように見てしまう…。
やっぱり大好き。はやぶさ君。


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