世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

紅葉の簪 柘の櫛

2005年12月02日 23時51分31秒 | Weblog
♪小ぎつね こんこん 山の中 山の中
 草の実潰してお化粧したり 紅葉の簪 柘の櫛

紅葉といえば、この曲だ。ドイツ民謡「小ぎつね」。
1番の歌詞のみ、秋がモチーフである。

「まっ赤だな~まっ赤だな~」や「小さな秋み~つけた」に押され、あまりポピュラーな秋ソングではないが、私は紅葉を見ると、小ぎつねこんこん、なんである。
幼稚園のすみれ組の時、お遊技会でこの曲を演奏した。
鼻水垂らし、毛糸のズロースを履いていたあのころの私。
賢くない私はピアニカやハーモニカには触らせてもらえず、ツネカワ先生にカスタネット担当を命じられた。
デタラメだと目立ってしまうと危惧し、周囲の動きを敏感に察知しながら「叩いている振り」をして凌いだ…という苦い思い出が胸を刺す。

だが、しかし。
コスメマニアの小きつねが、秋山の中で自然派化粧品開発に明け暮れる様子は微笑ましい。
紅葉の簪、柘の櫛の響きも綺麗だ。


なかなか本題に入らない…。

今日は残業をそこそこにして、京浜東北線&山の手線を乗り継ぎ、駒込の六義園に行ってきた。
ライトアップされた紅葉を見るために。
500本の紅葉がライトに照らされて幻想的だった。
紅葉のトンネルや池に紅葉が反射する様子、ぼんやりと明かりが燈る茶室は、「にっぽんの心 魂込めて歌わせて頂きます」と、サブちゃんが鼻の穴をフガフガしちゃう様相を呈している。
一つの木に着目してみると、緑の葉が黄色になり、次第に赤に近付く様子が具に観察できる。

秋色のグラデーションが漆黒の闇に溶ける様子は、これから到来する冬を思わせた。



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