ずっと前。
某役員さんに「見合いをしないか」、と言われたことがあった。
当時、私は今よりも非婚主義を爆走中であった。
なのに30歳を目前に控えていたころ、周囲から「誰かいい人いないの?」「結婚は?」と言われまくっていた。そのことに対し、一種のヒステリーを起こしていた。軽く殺意も抱いていた。
普段から人とぶつかるのは好きではない。だからその都度「(結婚しないのは)宗教で…」とか「(そういう話題は)事務所を通してください」とか、挙げ句、視線を斜め30度下に向けながら「私にはクマがいるんで…」と返答していた。そのような直向きな努力をした結果、今では誰も私に結婚を推奨してこなくなった。努力は報われた。明けない夜はない。…まあ、きっと年齢的なこともあるんだろうが。
結婚は絶対に自分の人生ではあり得ないと幼稚園生の時から悟っている。幼稚園生の時からずっと、結婚したくない、するんだったらしんだ方がマシと親にも豪語していた。
遠く離れたイスカンダルとかで開催されていることぐらいにしか思えない。どうでもいい。超他人事。私には関係のないことなんである。
見合いを提唱された当時は認知がかなり歪んでいて、見合いをさせて寿退社に追い込む…これは新手のリストラか?と思い悩むほど落ち込んだ。
毎日不安で息苦しくてソラナックスが手放せなくなった。
心療内科の先生は「あなたが魅力的だから」と言っていたが自分にはそう思えなかった。
そんなときに頭を流れた歌が、小室哲哉作曲の「kimono beat」だ。松田聖子に楽曲を提供し、そして歌詞を変えて小室さん自ら歌っていた。小室さんの作った曲で三つの指に入るぐらい好き。Bメロからサビに移行するときの転調で昇天できる。
出だしは「紫陽花の花の色 ぼんやりと霞む雨」
毎年、紫陽花を鑑賞するときは必ずこの歌が脳内を巡回する。
お見合いさせられる女の様子が気になってやってきた男。
彼女の晴れやかな着物姿が綺麗で目を細める。
ついには彼女を見合いの席から奪う。
指と指を絡め、細い小路を走り抜ける。
今まで互いに意識はしていたけれど見合いを切っ掛けに本当の思いを知る男女。
ようやく着いた浜辺。
雨上がりの光を受け、彼女の振り袖の牡丹柄が風に舞う。
爽やかな間奏は、雨上がりの光の粒が舞いながら二人を包み込む、そんな情景を私に思い描かせる。
そんなこんなで、今日は王子の飛鳥山に紫陽花を見てきた。
すぐ隣は電車が走っている。
ビビットなピンクが麗しい。
なんて愛らしいのだろう。
暫し見とれてしまった。
青い紫陽花も好き。
凛とした佇まいが素敵。
紫陽花って下から見ると幾何学的だ。
吉熊、かくれんぼ。
吉熊、アフロヘア。
坂沿いの紫陽花。
飛鳥山の麓にある「さくら新道」
ドラマ「女王の教室」のロケ地にもなった飲み屋横町。
鬱蒼としたこの雰囲気、大好き!
見合い、「kimono beat」、紫陽花…これらは私の中でワンセットで位置付けられている。
そして、紫陽花を見ていると、将来のことを考えさせられる。
非婚主義を押し通した結果、私はどうなっているんだろう、とか。
同時に、紫陽花の花を見ながら、移り気しない確固たる自分を再確認するのであった。
これからも非婚街道まっしぐらだぜ!!
kimono beat
某役員さんに「見合いをしないか」、と言われたことがあった。
当時、私は今よりも非婚主義を爆走中であった。
なのに30歳を目前に控えていたころ、周囲から「誰かいい人いないの?」「結婚は?」と言われまくっていた。そのことに対し、一種のヒステリーを起こしていた。軽く殺意も抱いていた。
普段から人とぶつかるのは好きではない。だからその都度「(結婚しないのは)宗教で…」とか「(そういう話題は)事務所を通してください」とか、挙げ句、視線を斜め30度下に向けながら「私にはクマがいるんで…」と返答していた。そのような直向きな努力をした結果、今では誰も私に結婚を推奨してこなくなった。努力は報われた。明けない夜はない。…まあ、きっと年齢的なこともあるんだろうが。
結婚は絶対に自分の人生ではあり得ないと幼稚園生の時から悟っている。幼稚園生の時からずっと、結婚したくない、するんだったらしんだ方がマシと親にも豪語していた。
遠く離れたイスカンダルとかで開催されていることぐらいにしか思えない。どうでもいい。超他人事。私には関係のないことなんである。
見合いを提唱された当時は認知がかなり歪んでいて、見合いをさせて寿退社に追い込む…これは新手のリストラか?と思い悩むほど落ち込んだ。
毎日不安で息苦しくてソラナックスが手放せなくなった。
心療内科の先生は「あなたが魅力的だから」と言っていたが自分にはそう思えなかった。
そんなときに頭を流れた歌が、小室哲哉作曲の「kimono beat」だ。松田聖子に楽曲を提供し、そして歌詞を変えて小室さん自ら歌っていた。小室さんの作った曲で三つの指に入るぐらい好き。Bメロからサビに移行するときの転調で昇天できる。
出だしは「紫陽花の花の色 ぼんやりと霞む雨」
毎年、紫陽花を鑑賞するときは必ずこの歌が脳内を巡回する。
お見合いさせられる女の様子が気になってやってきた男。
彼女の晴れやかな着物姿が綺麗で目を細める。
ついには彼女を見合いの席から奪う。
指と指を絡め、細い小路を走り抜ける。
今まで互いに意識はしていたけれど見合いを切っ掛けに本当の思いを知る男女。
ようやく着いた浜辺。
雨上がりの光を受け、彼女の振り袖の牡丹柄が風に舞う。
爽やかな間奏は、雨上がりの光の粒が舞いながら二人を包み込む、そんな情景を私に思い描かせる。
そんなこんなで、今日は王子の飛鳥山に紫陽花を見てきた。
すぐ隣は電車が走っている。
ビビットなピンクが麗しい。
なんて愛らしいのだろう。
暫し見とれてしまった。
青い紫陽花も好き。
凛とした佇まいが素敵。
紫陽花って下から見ると幾何学的だ。
吉熊、かくれんぼ。
吉熊、アフロヘア。
坂沿いの紫陽花。
飛鳥山の麓にある「さくら新道」
ドラマ「女王の教室」のロケ地にもなった飲み屋横町。
鬱蒼としたこの雰囲気、大好き!
見合い、「kimono beat」、紫陽花…これらは私の中でワンセットで位置付けられている。
そして、紫陽花を見ていると、将来のことを考えさせられる。
非婚主義を押し通した結果、私はどうなっているんだろう、とか。
同時に、紫陽花の花を見ながら、移り気しない確固たる自分を再確認するのであった。
これからも非婚街道まっしぐらだぜ!!
kimono beat