晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

お盆前

2015-08-10 22:05:30 | Weblog
 お盆も近く、孫の応援よろしく早朝からお墓掃除です。
暑くならないうちに7時を回った頃より出かけます。頼もしいかな、今年はボクもお墓掃除デビューです。
 意外と心得ていてなかなかの働きぶりに婆はちょっと嬉しく思います。
お墓は要らない、持たないという声も聞かれる昨今ですから・・・。
 「ひい婆、大きくなったねと、ちゃんと見てるよ・・・」とは私のキモチ。
去年は、一昨年はとブログページをめくれば、確かに小さな孫がお手伝いしてます。
ホントに頼もしい墓守隊です。
  < 巡りくる 今年も同じ 迎え盆 >

放任主義

2015-08-09 20:37:57 | Weblog
 放任主義という訳ではないのですが、果物の収穫期は忙しく特に桃などは一日の収穫遅れも許されません。
そんな訳で、とても菜園や子どもにも手は掛けられずしばらく放任しておりました。
 我が子もこうして大きくなり、今はしっかり出荷作業の手助けをしてくれるまでになりました。
時代は繰り返され、今は孫たちが農繁期を何とか乗り越えました。
 親が不憫に思うほど子どもは感じることはなくむしろ干渉されない自由もあったでしょうか。
忙しく家族が働く姿を見ながら育つのも良しとしましょう。

 久しぶりに見まわった放任畑のズッキーニは何に例えればよろしいか・・・。あれまぁ!巨大だわ。
孫たちはズッキーニ号に乗って夢の国へでも向かうのでしょうか?
  < 夢を乗せ のびのび生きる 自由人 >

懐かしい水遊び

2015-08-07 22:45:26 | Weblog
 目の回るような忙しさからやっと解放され、孫たちへの小さな夏休みサービスに出かけました。
夏場は多くの人でにぎわうので、朝も早めのスタートです。
これほど豊かな自然を満喫できるとこもないだろうと懐かしの地≪砂川公園≫車で30分程です。
 子ども達には虫捕りや水遊び、キャンプ場も備わっています。

 我が子が小さい頃、30年も昔にもこの川原でいとこや友達と何度かカレーを作ったり夏の野外遊びの場となりました。
 さらに50数年も昔の私たちは、近所の子供たちでここまで歩いて水遊びにきたものでした。大きな子も小さい子も、男の子も女の子も一緒でした。時にはスイカやまくわ瓜を持ち泳ぎの間は水の中で冷やしていたことを思い出します。今思ってもかなりな長距離、当時の子どもの逞しさを我が事ながら感心させられるものです。あの頃も石畳は焼け付くようだったっけ。
昔々の田舎の夏休みです。今のように整備はされておらず自然そのまんまでとても長閑だったことが懐かしくよみがえりました。

 懐かしい天井川(当時はそう呼んでいました)はすっかり市の公園管理が整い、広い園内は多くの人が楽しめる場となっていました。
 子どもに大人気のウオータースライダーも雨が少なく充分水量がなく、上流では爺がバケツで孫の為に水を流し込むという心温まるサービスです。
 渇水のため水深も浅く、幼児には好都合です。
 木陰で昼寝でもすれば木々の緑に癒されます。
 早めに出かけた我が家は人混みもなくゆっくり楽しめ「さぁ、もうお終い。」のお昼前ともなれば人もどんどん増えてきます。
これも時代ですね。50年前には想像もしなかった宅配バーベキューの車が配達に・・・なんと簡単便利な世の中になったものでしょう。
  < 懐かしく 足に焼け付く 石畳 >

総仕上げ

2015-08-06 21:39:08 | Weblog
 桃の出荷は終えてるものの、加工用に残した桃が畑にはあります。
いくらせがんでも炎天下での収穫に孫を連れて行くわけにはいかず、いよいよ最後になり幼な子にも収穫体験をさせました。もぎ取るのは初めてなので大喜びです。

 残り少ない桃を全て取り尽くすので実は見定める必要もありませんが真剣な眼差し。
 脚立に上っての収穫は農婆顔負け。
 炎天下の作業にも関わらず協力しながらカゴを運ぶ二人。きっと農業の厳しさ知ったことでしょう。
 持ち帰った桃は袋から出しひと並べ。赤い桃も、まだ青い桃、時期を過ぎてくると虫刺され桃が多くなります。でも加工桃なので平気へいき。
 少し手間はかかるけれど<昨年同様>コンポートで保存します。
 ピカピカ保存ビンも大量仕入れしてきました。スタンバイOK!さぁ、ここからが大変です。
  < 猛暑日も くじけず生きて 最終章 >
 

これなぁーんだ?

2015-08-05 22:42:04 | Weblog
 やわらかなミルクティーを思わせる色合い。
熱気が充満した加工場は白桃の香り。
この季節の農婆には白桃の香りは全身に染みついて皆様が声を上げて「いい香り~!」と声を上げるような感動は有りません。
 今日の加工場はあの学校給食センターの様相です。
 特産の清水白桃・白麗の種取りに始まり、皮むきしピューレーに仕上げます。
産地の主婦10名が仕上げた大鍋にいっぱいのピューレーは小太りの農婆の体重を上回る重さです。
密封・殺菌と細心の注意をはらい、産地直売所のイベントの接待用の準備でございます。
どうぞ皆様、冷たい白桃ジュースがお越しをお待ちいたしております。ペコリ
  < 猛暑日の 疲労も超えて 熱意なり > 

もらい水

2015-08-04 22:01:33 | Weblog
 猛暑日の続く今年の夏、人間だけでなく植物もさぞ住みにくかろうと思います。
 あれから3週間<あの日の瓢箪>も何とか息をつないでおります。
 今年の緑のカーテンは、西陽避けのゴーヤだけではなく東には沖縄スズメウリを育ててみました。
朝顔フウセンカズラも夏を楽しませる一員。
我が家の庭先、このところ夕方には打ち水でささやかな涼を求めなかなか情緒がありますね。

 夏休みとともに訪れた台風、そして孫たちの手足口病に振り回された7月でした。
手足口病も回復すると我が家の小さなビニールプール開きとなりました。
猛暑の毎日、使用済みプールの水は夕方には撒き水・打ち水・もらい水・・・と活かされております。
  < 猛暑日に 命をつなぐ もらい水 >

気は心

2015-08-03 21:49:47 | Weblog
 <気は心>とは実母から伝わり今も私の中に残る言葉です。
 農作業の手伝いに来たくれた母は初めての袋掛けで充分できないけれど<気は心>と娘を想い手伝ってくれました。そんな事からこの言葉がいつも心の隅に生きています。
 気が利く、気働きが出来るそんなことで気忙しい農家も和らぎがあるんです。

 やんちゃ盛りの孫たちは時にはTVやDVDに子守りしてもらいながらの出荷作業でした。
 まぁ、その孫たちも日常生活をよく見ているものです。桃出荷で慌ただしい生活の中の幼い孫たちのひとコマに爆笑。
家の中の様子は何となく感じながら作業場で娘と桃の箱詰めをしておりました。
 廊下を走る音・・・これは女児が洗濯物をたたみそれぞれの箇所に運んでいるんだと母親が言います。仕上がりはともかく気持ちは涙が出るほど嬉しいのです。
 また、お昼前の時刻、ゴトゴトと台所からの物音に母親は慌て行ってみると・・・案の定、2歳の孫が仏様にご飯をお供えするんだと御膳を運んでいたと言います。
ピピピーの炊飯器の炊きあがり音に反応し、いつも母親がやっていたことを真似たようですが、何とオムツは脱ぎ捨てスッポンポン男児のお給仕です。

カメ・メダカ・鈴虫と生きもののお世話も思いつきでやってくれます。
 
 夏野菜もふんだんにある農家なので、孫たちが振る舞う餌は半端でない量です。
忙しさの中で鈴虫とともに幼児も育っていきました。
  < 気遣いに 心ほっこり 笑みも湧き >

桃取り物語

2015-08-02 21:08:31 | Weblog
 五月半ばに袋掛けした桃、早生品種だと6月末には出荷が始まり、晩生の出荷が終わるのは9月になります。
多品種栽培だとそれだけ収穫期の労働も長くなるわけです。産地の農家はまだまだ忙しくされてます。
 わが家は清水白桃の出荷のみなので、ほんの2週間ほどの作業で「イチ抜けたー」と少しゆったりとした日が過ごせています。

 我が家では収穫は夫と二人作業、収穫後の夫はぶどうの手入れがあり箱詰めなどの出荷作業は娘との共同作業となります。
そんな収穫しながらの会話と言えば、やはりこれまでの30年余りの思い出話となります。
 二足草鞋は子ども達にもずいぶん負担をかけたこと。しかし、その仕事のお蔭で娘たちの学費や仕送りが出来ていたこと。
 私たちの仕事のやる気は子ども達がくれていたのかもしれません。

 忙しさの中で育つ子どもはやはり思いやりが育ち年齢に応じた家事手伝いをしてくれたものです。させていたのか・・・。
 とりあえず取り込んだ洗濯物、たたむこともアイロン掛けも時には子どもの仕事です。
父親の制服のアイロン掛けもやらせたこともありました。

 アイロンの掛かったシャツを着ることもなく作業服さえあればいい第二人生。
忙しいばかりの年月だったけど、農作業も子育ても悪くはないなと今思えるのです。
  < ふり返る ただひたすらな 物語り >

桃娘

2015-08-01 20:46:52 | Weblog
 わが家の清水白桃の出荷は終了しましたが、桃の木にはまだいくつかの実が残っています。
そんな名残桃を今朝は30個ほど持ち帰りました。
名残の桃は小さく商品価値もなくなりますが、どうしたことか今年は最後までプクプクと立派に成長しています。

 岡山の白桃はとてもジューシーで、熟したものは薄皮を指先でスルーっと剥くことが出来ます。
桃好きに言わせれば、桃は流し台で食すべし。
ジャーッと水で洗い、指先で皮を剥きガブリとかじるのがよろしいとか・・・。
手にした瑞々しい白桃の果汁は手先から肘へと伝い、これはどうでも流し台の前に立ち食すべし・・・なんですって。
 正しくは食する30分ほど前に氷水、若しくは冷蔵庫で冷やすのが最高の味わいでしょう。

桃の季節になると、昔から岡山では駅で≪桃娘≫さんが白桃のPRに登場するのが風物詩のように報道されたものです。歴史は古く私の生まれた頃からあったようです。
キャンペンガールはミスコンテストで選ばれたピチピチのお嬢さんでした。
 
 わが家にも桃娘が・・・桃好きの5歳の孫娘、流し台の前で上手に皮を剥き「おいしい~っ!」の連発で丸かじりしています。
「あぁ、もう食べきれない。」「これはまた後で・・・残しておいてよ」と半かじり桃を大切にお皿にのせます。
 桃なんて山ほどある桃農家の孫ですが、粗末にしないのがちょっと嬉しい婆でございます。
  < ちっぽけな 喜びズシリと 伝い来る >