一粒万倍日

　五月五日、子どもの日。昨日、今日ずいぶん暑く感じ始めたかと思えば暦によると立夏だとか・・・。
　”チョッとみてよー！”とこのごろわが家にお越しくださる方にはまずストロベリートーチの咲きそろった畑に案内しております。
自慢できるほど細やかに手入れをして育てた花ではないのですが、日ごと花も大きくなりそれはそれは見事です。
　何年か前、数粒の種を播いて以来、毎年こぼれ種が芽を出しこの時期になると畑一面を占領して楽しませてくれます。最初の一粒がもたらした子孫繁栄のうれしい花です。
　よくよく見れば、こどもの日の今日は、一粒万倍日。

　　＜　一粒が 幸せ運び 万倍日　＞

GWそれぞれ

　今日あたりは真鯛に黒鯛（チヌ）が捕れる頃。
柿の芽が開き輝き始めるこの頃はマナガツオが美味しくなるんだそうです。”近頃、マナガツオは高級魚だよ・・”と昨年まで魚屋さんを営んでいた御主人です。
お隣の畑の柿の木の下で御夫婦と魚談義に花が咲くゴールデンウイークのひと時です。わが家の夫は早朝から魚漁に出かけ大漁旗の帰りを待っています。
　いつものことながらピチピチ新鮮な魚は嬉しいのですが、料理の腕前が今ひとつで・・・大漁も重荷であります。
そんなわけで、料理をおねだりして魚屋さんご夫妻をわが家にお迎えしました。もののついで・・せっかくプロの腕前ですから、ずーと仕舞い込んだままの船盛りをこの時こそと引っ張り出してきます。
　裏庭では手際よく鯛の船盛りが職人技で作られ、畑のサラダ菜ゆがんだ大根も見事な桂むきで添えられます。庭のモミジの葉があしらわれゴールデンウイークの食卓をみごとに彩ってくれます。
　”久しぶりの包丁で・・・”とご謙遜のご夫妻に感謝！

　　＜　ゴールデン 食も華やぐ プロの腕　＞　

時代の波

　♪いらかの波と　雲の波　重なる波の中空に～♪
　若葉が映える吉備の中山、吉備津彦神社では数えきれないほどの鯉のぼりが五月の風に元気よく泳いでいます。
　第一日曜日、月に一度の朝市出店の日です。我々のテントにもこのシーズンの飾り付けにと思いつきで作った折り紙の兜と鯉のぼりが暖簾のように風に揺れています。ささやかな五月飾りです。
　私たちおばちゃん数人が郷土の＜食＞を大切にしたい・・・手作りにまごころを込め暮らしを伝えたいとの想いで出店しています。
そんなテントにインタビュー？いつもお世話くださる神社の神主さんの訪問を受けます。
差し出された小さなこれは何ですか？？？
”はは～ん”どうやら現代のツイッターブログのようです。
しばらくすると”あぁここだ！”とツイッターを見てきましたとお客様がお越しくださいます。すばらしい文明の利器に感動いたしました。
　神主様のつぶやきをパソコンで確認し、これが新しい時代の波なんだな・・と波に乗れていないおばさんです

　　＜　世も変わり 泳ぎきれない アナログ人　＞