晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

桜のころ・・・

2013-03-30 22:04:22 | Weblog
 少しずつ母の遺品を整理しなければと思いながら日を過ごしています。
もう処分してしまおうと思って手にした小さなノートを何気なく開いてみました。
母がデイサービスに通っていた時の家庭と施設の間の連絡ノートです。
 少し認知症が見え始めたころの母でしたから、ちょっとした変化や知っておいてもらいたいことをノートに記していました。

 ある年のこの季節、桜のころの一ページにはお花見弁当のメニューを図解してくださっていました。そして摂取量まで・・・。
 書き足されたコメントにハッとさせられました。
≪屋外の昼食をおいしい・おいしいと食べられ、歌をうたったり踊ったりとまさに桜の下でお花見を満喫されているようでした≫松井 

 これは母の葬儀の際、在りし日の母の思い出を追悼DVDに収めた中の一枚の写真そのものでした。
 大きな麦わら帽子をかぶせてもらった母は施設の桜の木の下でお花見弁当を前に、両手を高く振りながら満面の笑みでした。
お隣には職員さんが同じように笑いながら両手をふり母と同じ目線で同じものを見ているようです。胸元のネームに<松井>の文字が見えます。コメント主さんです。

 なつかしい連絡ノートからこの日のことを確認するようにお別れのDVDの映像を映し出して見るとみごとに情景が一致しました。
あのころの母の事、母を見守ってくださった職員の方を思い出しウルウルしてしまいました。

  < 幸せな 遠いあの日に ありがとう >

 
 

 

最新の画像もっと見る