サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

エリクセン

2019-12-27 18:38:56 | 日記
トットナムのエリクセンは契約が2020年6月で切れるので、契約延長がなければいわゆるボスマンプレーヤーになるか今冬の移籍市場で放出されるかになる。モウリーニョになってから出番がますます減少して、ベンチ要員になっている。


しかしちょっと前までは世界最高峰の司令塔とかケインのゴール量産はエリクセンのおかげと言われていた。今季の直前までにはレアルマドリードへの移籍が噂されていたが、100-120億円ともいわれるエリクセンの移籍金がネックとなって成立しなかった。その理由は何か。


エリクセンはFWに近いトップ下の選手である。パサーとしては超一流である。レアルマドリードでもモドリッチの代役となりえる。しかしフィジカルが弱く守備に難がある。ドリブルが速いわけでもなく攻守ともできるモドリッチにはなりえない。だからレアルマドリードは100億円も払う価値を見出せなかった。


トットナムのモドリッチに近いタイプの選手はデルアリである。エリクセンはいい選手だが序列としてはやはりデルアリのほうが上で、エリクセンはあくまでもバックアップである。世界最高峰の司令塔がバックアップ要員ではもったいない。


それではエリクセンはどこに行くべきか。答えは神戸である。来年6月に移籍金なしで獲得できる。トットナムでの年俸は6億円前後だから10億円も出せば獲得できるだろう。ポドルスキーが退団すればその後釜にできる。イニエスタとタイプがかぶるような気もするが、エリクセンほどのビッグネームがくれば神戸の名前は世界中にとどろくことでしょう。

南野のリバプールでのポジション

2019-12-26 08:28:37 | 日記
イングランドのメデイアを中心に南野のリバプール加入後のポジションがどうなるかがよく記事に出ている。クロップが決めることだし、試してみないと分からないわけですべての記事は憶測である。だからあくまでもクロップの発言から予測するしかない。


12月25日の会見でクロップは南野について以下のように発言。
「タクミについて我々が知っていることは、多くの面で我々のチームにフィットするということだ」

「彼のフットボールスキルが何よりも高く、狭いエリアでの判断力、スピード、ボール奪取に対する気持ちもある。ザルツブルクは我々と似たような哲学を持っているからカウンタープレッシングにも慣れている。これらすべてにおいて本当に良い。しかし、彼がどのように適応できるか見ていく必要がある。短期的にどのように彼をチームに加えていこうか?ただ、長期的な視点で見れば、彼がチームを助けられる存在であることは明らかだ」

「彼と一緒に働けることを楽しみにしている。ただし、タクミのメルウッドでの初日まで我々は3試合を戦う必要がある。だから、どこでタクミを起用するか考える時間が少ししかない」



年末年始の過密日程を念頭のおいてのコメントであるが、1月1日からリバプールで始動できるとしてもすぐに試合にでられるわけでもない。1月5日のFAカップのエバートン戦でデビューする可能性が高いと言われているが、そんなに簡単ではないだろう。


そもそもチームメイトとの連携を確認しなければならないし、チームの戦術を理解する必要がある。チームに加入して4,5日間でできるわけがない。それにそもそもリバプールには各国の代表クラスの選手がたくさんいるので、主力選手との競争だけでなく控えになるのも簡単ではないだろう。


クロップの発言にあるように短期的にどのように南野をチームに加えていくのかは未定、つまり現段階では起用できないということだ。長期的、つまり来季以降には南野の活躍に期待したいということだろう。


年末年始が終われば1月中は毎週末のEPLだけになるので、怪我人がでなければ先発もないだろうし、ベンチ入りも簡単ではない。CLの決勝Tは2月18日から始まるが、決勝Tだから試合数はたかが知れている。


噂される南野のトップ下起用でもない限り、今季の出番はほとんどないと予想できる。

クリスマス

2019-12-25 09:02:23 | 日記
今日はクリスマス。こちらの風習を薀蓄してみよう。日本では24日のクリスマスイブにデートをしたり、家庭ではKFCのフライドチキンを食べたり、イブを祝う傾向があるがこれはおかしい。イブとは前日という意味で前日はあくまでも前日である。


こちらでは12月25、26日、1月1日が祝日でそれ以外は普通の平日である。それ以外に休暇をとって1週間以上休める人もいるが、それは仕事の内容にも左右される。銀行も公的機関も祝日以外は平常業務である。ただし学校はクリスマス前から6週間くらいの夏休みに入っている。


子供のいる家庭では12月初旬からクリスマスツリーを飾り、家族どうしのプレゼントを交換する。そのプレゼントをツリーの元に飾っておいて25日までは開けてはいけない。サンタクロースを信じている小さい子供がいれば、24日の夜中に枕元に置いておくという親の苦労もいる。


25日は親族などが集い、朝から料理を作ってランチをする。料理は家庭によって様々だろうが誰もKFCは食べない。25、26日はデパートや一般の小売店は閉まっているので、どこにも行けない。ビーチに行けるが、たいてい混んでいる。


酔っぱらって車を運転しないように、クリスマス時期、今年でいえば12月20日から1月1日の13日間はダブル・デメリット・ポイントといって交通違反の罰金、減点が2倍になる。他の時期の連休でも同じようになる。信号無視は普通でも3万円くらいの罰金だがダブルになると6万円である。黄色信号で無理して突っ込むと途中で赤信号に変わり、カメラに撮影されればアウトである。


どうして日本人はクリスマスイブにKFCのフライドチキンを食べたがるのか不思議でならない。


ソンフンミン

2019-12-24 13:20:15 | 日記
ソンフンミンがチェルシー戦でまたやらかした。チェルシーDFアントニオ・リュディガーに対して足を振り上げ、一発レッドの判定を受けた。相手ともつれて倒れたところを腹に蹴りを入れたように見えた。本当に蹴ったのか、足が触れただけなのかは分からないが、主審にはレッドカードにふさわしい行為に見えた。


レッドカードを提示された直後のソンフンミンのしぐさがあまりにも大げさだ。顔を両手でふさいで「俺は無罪だあ」と訴えているようだ。あれは見苦しい。おそらく1試合だけではなく、2~3試合の出場停止処分が出るだろう。


どうしてこの選手はいつも感情をコントロールできずに、レッドカードの対象となるような行動をするのだろうか。そしてレッドカードを提示されたあとのいつもの大げさなしぐさである。2019年はレッドカードを3枚ももらっている。EPLでは9年ぶりの記録である。


ソンフンミンは2010年にハンブルガーに加入して3シーズンで20ゴール。彼がハンブルガーにいたなんて覚えている人は少ないだろう。2013年にレバークーゼンに移籍して2シーズンで29ゴール。そして2015年からトットナムでプレーしている。10代からドイツに移籍して、着実にステップアップしているがレバークーゼン時代はさほど評価が高くなかった。


たしか当時の監督がソンフンミンをレバークーゼンから3000万ゆユーロという高値でトットナムに売却できて、その移籍金でレバークーゼンがいい補強をできたとというコメントを出した。どこかソンフンミンを厄介払いできたよかったようなニュアンスだった。


トットナムでの活躍は言わずもがなで、今や歴代のアジア人選手の中でも最優秀選手であろう。縦への推進力があり、スピードもある。とにかく強いというイメージである。同じウイングとしてもリバプールのマネと似たようなタイプだ。


しかし感情をコントロールできない。11月4日のエバートン戦でアンドレ・ゴメスに大怪我をさせてしまった原因を作ったことがトラウマになっている。だから今後も頻繁に同じような愚行を繰り返す可能性が高い。いい選手なのに実にもったいない。

ガスペリー二のマンマーク

2019-12-23 16:12:13 | 日記
アタランタのガスペリー二監督の戦術は尋常ではないとか、異次元とか言われている。いろいろなコラム、動画を見たがガスペリー二の戦術、特に守備の特徴が面白かったので考察してみよう。


①フォームは3-4-2-1。

②マンツーマン、マンマーク。All court man markに近い。

③守備は1対1が原点。自分がマークする場合はリトリート、ディレイ、囲むではなく、ファーストタッチでボールを取り切る守備。かわされたら即ピンチになるリスクもある。そのためアタランタは失点も多い。

④攻守の切り替えが早い。CBが1対1でボールを取り切るのでそこから即縦パスで前線にボールを運ぶ。だからショートカウンターも多い。

⑤マンマークだから連携が重要で誰が誰にマンマークに付くのかの判断が早い。

⑥相手の戦術に合わせてマンマークも変える。


などなど、かなり特徴のある戦術である。マンマークだから1対1に弱い選手は使えない。これが基本である。今季はセリアAでは現在5位、得点は1位。失点は中位である。マンマーク戦術で得点力を上げているが、その分失点も多い。見ていて面白い戦術である。


このガスペリー二の戦術を同じ3-4-3を取るチームが真似した場合にどうなるのか。森保五輪代表にぜひ試してもらいたい。どうせパッとしないのだから試して欲しい。成功すれば世界中から注目されるでしょう。