ジュビロ磐田

ジュビロのJ2降格が決まり、必然だったJ2降格とかどうしてジュビロは弱くなったのかというコラムがよく出ている。しかし皆さんもお分かりのようにジュビロは昔は強い時期もあったが、ずっと弱いのであって決して強いチームが弱くなったのではない。弱いチームがさらに弱くなったというだけのことだ。


ジュビロのJ1優勝は１９９７、１９９９、２００２の３回である。２００２年から数えても１７年も前のことだ。それ以降の最高位は２００６の５位である。2桁順位が定番で２００４と２００５はJ2であった。常に弱いチームなのである。


それが中山ゴン、高原のイメージが強いせいかジュビロは強かった、鹿島対ジュビロは日本のクラシコだったと懐かしむ人が多い。それだけにジュビロのJ2降格はショックだろうし、強いチームなのにどうして降格なのかという感慨も出てくる。


名波が２０１４年途中から監督になり約６シーズン指揮を取ったが、名波以外は短期が多く監督の交代が多かった。特に今季は４人目の監督となり、迷走が目立った。だいたいシーズン途中で監督が交代して劇的に強くなることはほとんどない。


今季の失敗の原因は昨季１６位でJ2との入れ替えプレーオフにまで出たのに、監督を交代しなかったことだろう。名波本人が辞表を出したのにそれを引き留めたフロントの判断ミス。補強の少なさ、遅さなどなどひどいことばっかり。


果たしてジュビロが１シーズンでJ1に戻って来られるのかかなりの疑問だし、毎年の純利益が１億円を超えない地方クラブで選手への人件費も少ないからJ2から這い上がることは難しいだろう。