サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

フロンターレ今季初勝利

2019-03-31 18:11:42 | 日記
今日のJ1第5節の松本山雅戦に勝って、やっと川崎Fが初勝利をあげた。これで5試合でやっと勝ち点6。首位の名古屋が勝ち点12だからまだまだ離されたという段階ではない。しかしリーグ2連覇の王者がスタートダッシュに失敗したことは事実である。その理由を考察してみよう。


昨季のメンバーからさほど変わってはいない。強いてあげれば右SBのエルシーニョが移籍。しかしエルシーニョの穴がいまだに埋まっていない。これが痛かった。それに大島が負傷で長期離脱していること。本当に怪我が多い選手である。


それ以外には積極的に補強したブラジル人選手たちが役に立っていないこと。これが不振の最大の原因だろう。今季の川崎Fには4人のブラジル人がいる。DFのジェジエウ、右SBのマギーニョ、MFのカイオ・セザール、そしてFWのレアンドロ・デミアンである。


コンスタントに試合に出ているのはレアンドロ・デミアンのみ。第3節までは先発していたが第4節は後半途中出場。第5節はベンチのみ。鳴り物入りで加入してスーパーカップで1ゴールしたものの、リーグ戦ではここまで2ゴール。ゴールは少なくとも名古屋のジョーのように相手のDFを引き連れてシュートコースを作るなどの貢献があればいいが、そういうタイプでもない。


レアンドロ・デミアンがもっと機能してくれば楽に勝てるのだろうが、空中戦に強くPA内に張るタイプのレアンドロ・デミアンはショートパスをつなぎ細かいサッカーの川崎Fの攻撃とかみ合っていないように見える。しかしレアンドロ・デミアンをベンチスタートでは宝の持ち腐れである。


今日の勝利で一息ついたわけだから、レアンドロ・デミアンを最大活用できる戦術に切り替えるべきだろう。フロンターレのサッカーはあまりにも細かい。

J1第5節 G大坂対ヴィッセル神戸 3-4

2019-03-30 21:37:00 | 日記
壮絶な打ち合いで神戸がVIPの美技で勝ち切ったということだろうが、実際は神戸の守備のゆるさが目立った試合だった。ガンバもそれに劣らず守備がもろいけれど。


神戸の守備の問題点は3つある。1つ目は4-2-3-1で前線の4人が古橋を除いてあまり守備をしないこと。イニエスタはこの試合ではボールロストも多く、2失点目はイニエスタのボールロストからカウンターをくらったものだ。


2つ目は左SBの初瀬の守備が緩いことだ。簡単に振り切られるか、タックルにいってかわされた場面もあった。ガンバサポからブーイングを浴び続けたから感情的になっていたのか。前節の失点も初瀬のクリアミスからだったので、DFラインの中での穴である。


3つ目はこの試合が初先発のサンペールの守備である。長期間に渡って試合に出ていなかったのでまだリハビリ状態なのかも知れないが、バルサ出身でピケの後継者という割には守備が緩かった。山口が守備的でサンペールが攻撃的という役割なのかも知れない。大騒ぎして加入したが今日の試合だけ見れば期待外れだった。


攻撃は古橋のような推進力のある選手がポドルスキーの代わりに欲しい。3点目と4点目は古橋からのアシストで田中順也のゴールだった。古橋は今や飛ぶ鳥を落とす勢いである。


ガンバは2-0から3-4なんて逆転負けするかねえ。ガンバにとってはひどい試合だった。

ジェイソン・ムリージョ

2019-03-30 13:59:13 | 日記
バルサのコロンビア代表選手のムリージョが半年間の買い取りオプションを行使されることなく、バレンシアに戻ることになるだろうといわれている。バレンシアからバルサにレンタル移籍したのが去年の12月である。その間に出場した試合は国王杯の2試合のみ。ムリージョの買い取りオプションは2500万ユーロ(31億円)といわれていて、出番の少ない選手にそれだけのコストを賭けないだろうということだ。


ムリージョは今月の日本と韓国へのコロンビア代表の遠征にも召集されていて、今年27才の働き盛りである。ウデイネーゼ、グラナダ、カデイス、ラスパルマスなどをローンで移籍。2015~2017の2シーズンをインテルでプレー。インテルには完全移籍だった。


2017~2018のシーズンはバレンシアにレンタル。そして2018年12月にバルサにレンタル。インテルを除けばほとんどがレンタルである。バレンシアとは2022年まで契約があるらしいのでバルサの後にはバレンシアに戻るだろうが、ポジションが埋まっているようだから、またどこかにレンタルされるだろう。


バルサはCBに怪我人がでたためにバックアップとしてムリージョを獲得したんだろうが、ほとんど起用しないのだから何のために獲得したんだろうか。同じような半年のレンタル要員はケビン・プリンス・ボアテングである。ボアテングもおそらくレンタルバックされるだろう。


いくらバルサに加入できるとしても、冬の移籍市場でのレンタル加入は使い捨てにされることがほとんどである。よほどの活躍ができなければ買い取りオプションが行使されることはない。レンタルバックで戻ってもまたどこかにレンタルされる可能性もあるのだから、ムリージョのバルサへのレンタル移籍は失敗だった。


コロンビア代表選手でも目立たない選手はこんなに苦労するんだから、レンタル移籍で放浪する選手は厳しい運命にある。

追悼、ショーケン

2019-03-29 16:10:40 | 日記
ショーケンが68才で死んだというニュースを聞いてショックを受けた。ショーケンと言えば「傷だらけの天使」である。あのドラマはいつも見ていた。ショーケンと水谷豊の掛け合いが面白く、探偵ドラマであるが訳の分からないストーリーが微妙に面白かった。オープニングでショーケンがトマト、ソーセージを食べて牛乳を飲むシーンが大好きだった。


しかし俳優としてのショーケンは演技が下手だった。滑舌が悪く何を言っているのか注意深く聞かなければいけない。特に「影武者」の武田勝頼役はひどかった。あの滑舌の悪さでよく黒澤映画に出演できたのか不思議でならない。


寿命が80才を超える時代に68才で死ぬのは早死と言えるが、68才くらい死ねるのもいいかも知れない。ショーケンの場合は不治の病を患い、長年闘病生活をしていたのだろうが、健康寿命と言える年齢のうちに死ねるのは羨ましいと思う。


合掌。

カタールワールドカップ

2019-03-28 10:02:56 | 日記
2022年のカタールワールドカップが48か国に拡大しそうな雰囲気になってきた。もしそうなった場合のアジアの出場枠がどうなるかを考察してみよう。


48か国になった場合のアジア枠は8になる。ホスト国枠がなくなるのでカタールが単独で開催できないだろうから周辺諸国2カ国との共催になるだろう。その場合のホスト国枠は3となり、これがアジア枠から引かれるのでアジア枠は5となる。


カタールとの共催国はオマーン、クウエートと予想されるのでこれまでのアジアのワールドカップ常連国ではない国である。つまり日本、韓国、オーストラリア、イラン、サウジの5カ国にはアジア枠が増えても全く恩恵がないということになる。サウジがホスト国になれば多少は違ってくる。


さてワールドカップを48か国に拡大する案は中国を救済することが目的である。しかしカタールワールドカップ予選に関しては中国が常連の5カ国に割り込んで来られるとはとても思えない。


アジア枠は実際は8.5なのだが、この0.5枠はかなりの曲者である。プレーオフ枠が2枠設定されているが、ヨーロッパを除いた5大陸連盟から1チームずつ、それにプラスホスト国のある大陸連盟からさらにもう1チームの合計6チームで2枠を争う。2022年の場合はアジアから2チームがプレーオフに参加できる。


だとしてもアジアで6位と7位となったチームが南米の7位あたりと勝負できるとは思えないし、そもそも中国はアジアで6位くらいまでに入れるのだろうか。アジアカップの決勝Tでイランのロングボールで簡単に振り切られていたCBの中国の守備を思い出して欲しい。