高校選手権開幕

昨日開幕した高校選手権の東福岡ｖｓ三鷹をみた。インターハイを制して２冠を狙う東福岡は異次元の強さである。三鷹くらいのチームと比べると高校生と大学生くらいのレベルの差がある。

ただ攻撃力はスーパーだが、中盤のDFが薄い印象を受けた。まあ１００％完成されたチームなどないわけだが、あれでボランチにスーパーな選手がいれば完璧だ。

攻撃はマリノスに内定しているMFの中島とヴィッセル神戸に内定しているＭＦ増山が中心。中島は司令塔タイプだが、１８２センチの長身でCKからのクロスにヘッドで先制点をたたきだした。増山は和製ロナウドと呼ばれているようでドリブルが得意。このふたりはとにかくフィジカルが強い。この年代の代表に呼ばれているのかどうか知らないが、これまでの日本人のMFとは違うフィジカルの強い選手として、将来期待したいふたりだ。

CBもでかくてフィジカルが強い。２－０で勝った２点目はCBの選手がやはりCKからのヘッドに合わせたゴールで、相手のDFが体を寄せてはいたが、その上をいく打点からのヘッドだからフリーのようなものだった。東福岡はCKからいいボールさえくればゴールできる。

はたして東福岡を止められるチームがあるのか疑問だが、中島と増山をみているだけで面白い。

栃乃若

栃乃若が突然引退してしまった。来場所から十両に落ちるということが契機かも知れないが、ここまで期待されながら思うように出世できなかったからだろう。勝負の世界は厳しい。

筆者はこの力士が高校生のころから知っている。春日部屋のサイトによると身長１９５センチ、体重１７７キロ。身長の割りには軽量といえる。本名は李大源。兵庫県の報徳学園出身で高校横綱。

報徳学園が修学旅行でオーストラリアに来た時に李少年も参加していて、２－３日間だったがオージー家庭にホームステイした。あの大きな体で何を食べたのだろうか。

高校生のころから李少年はおとなしくて心優しい少年だった。ハングリー精神がなければ出世できないプロでやっていけるのかと李少年がプロ入りした際に思ったが、やっぱり長くは続かなかった。初土俵は２００７年１月だからほぼ８年間である。長かったのか短かったのか。まだ２６才だから彼の人生はこれからである。

力士として大成できなかった原因は腰が高かったことにつきる。足が長すぎた。大きい力士にありがちで動きがにぶい。そのくせ腰が高いためにすぐに胸を合わせてしまって棒立ちになってしまう。

体が大きくて足が長くても強い力士もいる。たとえば旭天鵬や栃乃心。しかし李の場合はあまりにも腰高だった。

親方の指導についていけなかったなどなど問題はあったようだが、強ければよかったのだ。最高位は前頭筆頭。あと少しで三役だし、大関までなれる可能性もあっただけに残念。

李君の今後の活躍を祈ります。

迷惑でしかないアジアカップ

1月９日開幕のアジアカップは見る方としては待ち遠しいが、参加する選手には迷惑このうえない。仮にベスト４まで進むと３決までいくので合宿の始まる１２月２９日から１ヶ月拘束される。ワールドカップでもあるまいし、１ヶ月は長い。迷惑な理由は以下のとうり。

①国内組は2月からクラブの合宿が始まるだろうから、オフが完全になくなる。

②本田と長友はリーグ戦を全て出場できないので、ポジションを失うこと間違いなし。

③吉田はやっとサザンプトンで試合に出られる機会が増えてきたのに、１ヶ月も不在でベンチ要員に逆戻り。

④ドイツ組はウインターブレークが長いのでさほど影響を受けないように見えるが、どのクラブも１月１０日前後から温暖な国で合宿を張る。ウインターブレークはそのままオフではないのだ。ポジションを確保している清武、内田は大丈夫かも知れないが、それ以外の選手はポジションを失う可能性が高い。

特に降格圏のドルトムントは1月の合宿で後半の巻き返しを必死になるだろうから、不在の選手は間違いなくポジションを失う。１２月に入って出番がほとんどない香川は後半はベンチ入りも難しくなるかも知れない。攻撃の選手ともっとも不振の選手は間違いなく香川だった。

ここまでに香川がせめて５ゴールくらいあげていれば、少なくとも勝ち点で４から５くらいは上積みできていただろう。期待が大きかっただけに失望も大きい。ドルトムントの不振を香川一人に押し付けるのは酷かも知れないが、原因の３０％くらいはある。

日本の試合をできるだけ長くみていたいサポーターの一人としては、１次リーグで敗退してほしいとは言えない。しかしインザーキ、クロップ、マンチーニはそれを多いに期待していることでしょう。

そういえばアフリカ・ネーションズ・カップも１月１７日からあるので、アフリカ人選手もいなくなる。こちらのほうが影響が大きいかも知れない。アフリカ人と日本人選手が主力のクラブ、たとえばシャルケなんて３－４人いなくなるので死活問題だろうね。

ロイスの無免許運転

ドルトムントのロイスが無免許運転で罰金刑を受けた。５４万ユーロという巨額の罰金にも驚いたが、これまで免許を取得したことがなく、偽造免許まで持っていて車を乗り回していたにもかかわらず罰金だけで済んだという甘い処分にも驚いた。

日本で同様のケースならば逮捕されるかどうかはともかくとして、罰金だけの略式犯ではなく確実に立件されるだろう。なにせ免許を更新していないとか失効していたというのでもなく、これまで取ったことがないからだ。これは非常に悪質である。

クラブもドイツ協会も処分を決めていないようだが、クラブを解雇されてもおかしくない。普通の会社ならば確実に解雇される。ロイスほどの優秀な選手ならば許されるのだろうか。

クロップはロイスを擁護しているが、それは間違いだ。子供たちに夢を与える立場にあるサッカー選手が、こともあろうに悪質な犯罪を犯していたのだから、せめてノーコメントであるべきだった。

遅ればせながらの天皇杯決勝

12月７日から日本に滞在していて、やっと今朝シドニーに戻りました。日本は寒かった。あまりにも寒かった。シドニーにもどってみると多少蒸し暑いもののTシャツと短パンで十分。生き返った。

さて12月１３日の天皇杯決勝を生観戦した。日産スタジアムはメインスタンドの２階席の真ん中あたりのけっこうみやすい席だった。周囲にも親父の一人観戦がけっこういて、やっぱり日本でのサッカー観戦はいい。

それにしてもスタジアムは寒かった。日が落ちて自分の席が日陰になると余計に寒い。12月中旬の関東でもこんなかんじだから、秋春シーズンなんてとても無理。

代表はアギーレでもめているけれど、次はアジアカップです。娘が代表のユニをプレゼントしてくれたのでそれを着て頑張って見に行きます。