リバプールのGKカリウスが1年間レンタルでウ二オンベルリンに移籍することになった。カリウスを一躍有名にしたのは、2017/2018のCL決勝のレアルマドリード対リバプールの2失点だろう。リバプールはこの試合を1-3で負けてレアルマドリードはCL3連覇を飾った。このうちの2失点は信じられないようなカリウスの失態が原因だったので戦犯になり、その後2シーズンはベシクタシュにレンタル。そしてリバプールに戻ったが、当然出番はないので、今回のレンタル移籍となった。
ウニオンベルリンでの年俸はリバプール払いという報道もあるので、厄介払いということになる。2020年4月のGOALに対するインタビューの中で、カリウスはレアルマドリードとのCL決勝は失点の前にセルヒオ・ラモスと接触プレーがあり、脳震盪状態にあったと答えている。以下がカリウスからの話である。
「僕はセルヒオ・ラモスとの接触の後に脳震盪を起こし、空間的な視覚に影響が及ぼされていた。このことは世界を代表する脳の専門医により明らかにされた。あの試合で何があったか知ることができて良かったし、公にするつもりはなかった。でも、結果がリリースされた後、本当に多くの脅迫や侮辱とか卑怯な攻撃が続いた。僕はこのことをミスの言い訳にはしていない。でも、頭の負傷を面白おかしくする人間がいることに理解できない」
筆者はこの脳震盪の話を聞いたのは初めてだったので驚いたし、疑問も残った。本当にカリウスが脳震盪状態であったのであれば、プレーを中止して交代すべきだった。そうであればリバプールは失点を防げていた。それがプロ選手の取るべき行動だろう。自分がプレーの続行を希望し、チームドクター、スタッフもそれを許可したのだから、ミスの言い訳にはならない。
この試合ではセルヒオ・ラモスはサラーの肩も壊しているので、レアルマドリードにとってはラモス様様ということになる。恐るべしセルヒオ・ラモス。
情けない表情のカリウス。