アメリカ戦、エクアドル戦で旗手が全く起用されなかったことに非難ごうごうである。まあもっともな意見である。せっかくセルティックで活躍している選手を2試合もあったのに全くピッチに立たせなかったのだから、何のために召集したのか分からない。しかし30人も呼んだのだから全員を起用できないことは初めからわかっていたし、呼んだからには起用してあげたいという気持ちなのかテストしたかったからか、とにかくできるだけ多くの選手を起用できた。
旗手はいい選手だと思うし、これからの代表の主力になれる選手だろう。しかしセルティックでの今季は印象ほど活躍できていない。まずリーグ戦では8試合のうち、先発が3試合、途中出場が2試合。ゴールなし、シュートもなし。CL2試合で先発。いずれも後半25分くらいで交代。主力ではなく準主力、いわばカップ戦要員である。
CLのレアルマドリード戦で自分が通用できたことが自信につながったとコメントしているが、そのレアルマドリード戦は0-3で完敗。これがセルティックの実力であるし、旗手の現在位置である。チームでは4-3-3のインサイドハーフの左で起用されている。
さて突然4-3-3から4-2-3-1というか、4-4-2に変更されたが、旗手を起用するとすればどこが適正配置になるのか。4-3-3のボランチあるいはインサイドハーフならば遠藤、守田、田中碧が鉄板だし、バックアップに原口、柴崎が森保さんのお気に入り。前線が4人になる関係から鎌田、久保などもインサイドハーフに回されるだろう。
すると旗手の序列は下がる。では4-2-3-1ではどうかといえば、ボランチは本職が4人もいるので、ここのバックアップにはしないだろう。前線の左のサイドハーフには久保と三苫、あるいは南野もいる。右には伊東、堂安がいる。トップ下には鎌田、南野か。これらのポジションに旗手を起用という意識は森保さんには出てこないだろう。
ではフロンターレ時代のように左SBでは、長友、中山がいるし、伊藤もできる。ここもだめ。レオ君は旗手のSBを推しているが、代表では試されたこともない。
ポジションごとに見ていくと、森保さんが監督であるかぎり旗手の召集はないだろう。あるいは柴崎、南野をメンバーからはずして旗手を加えるという選択肢もできるが、この二人はお気に入りだから外さない。
結論からして11月1日発表の大会メンバーに旗手が呼ばれることはないと断言できる。
まだまだセルティックでの活躍が足りない。マウスピースだけ目立ってもだめ。