堂安、伊藤、久保建英

ワールドカップメンバーに若手を入れて経験をつませるというアイデアが出ている。誰が出したのかは知らないが、話としては面白い。しかし２３人に入れるのであれば若いというだけではなく、実力が伴っていなければ意味がない。


堂安と伊藤達哉は確かに上り調子だし、特徴がありジョーカーとしては面白いかも知れない。しかしこの二人を入れるのであれば右ウイング（または右サイドハーフ）になるだろうし、久保裕也、小林などの誰かをはずすことになるし、今まで呼んだことのない選手を新たに二人も呼ぶとは考えにくい。


堂安はぜひ入れて欲しい。オランダで結果を出しているし伊藤達哉のように単なるドリブルだけではない。先発は無理かも知れないがジョーカーとして期待したい。


伊藤達哉と久保建英は帯同メンバーとすればいい。だけどこの帯同メンバーで参加してその後に大きく化けた選手はいるのだろうか。２０１０年の香川は帯同ではなく２３人に含めるべきだったろうし、試合に出られないのに１か月も帯同するのはあまりにも酷である。

ケルン降格

ケルンの降格が３２節で決まった。ケルンの降格はかなり前から決まったようなものだったが昨季の活躍からは嘘のようだ。メンバーもモデストが抜けただけだったが、その穴がいかに大きかったかということか。


さて過去５シーズンのブンデスリーガの降格圏内の勝ち点を調べてみた。１８チームで争い１７，１８位が自動降格、１６位が２部との入れ替え戦だから、１６位に入っていれば半分足をつっこんでいるものの入れ替え戦には回れるので、１６位の勝ち点をみてみた。


２０１２/２０１３　勝ち点３１
２０１３/２０１４　勝ち点２７
２０１４/２０１５　勝ち点３５
２０１５/２０１６　勝ち点３６
２０１６/２０１７　勝ち点３７


シーズンによってでこぼこはあるものの、勝ち点３５－３７というのが一応の目安にはなる。ハンブルガーはまだ降格したことがないというのがとりえだが、昨季も降格争いしたし今季も残り２試合で降格圏内の１７位。１６位とは勝ち点２差である。


残留できるとしも１６位に滑り込むのがやっとだろうし、それもかなり怪しい。1年前は残留決定で男泣きをした酒井高徳は今年はどんな涙をみせるのか。

ハリル記者会見

ハリルの記者会見は場所は日本記者クラブ、通訳もこれまでJFAが手配してきた人とは違う人でハリルがもうJFAとは無関係だということがそれで認識できた。


さて会見全体を通じて感じたことは、JFAがハリルと話し合っていなかったこと、そのために突然の解任に対してハリルが怒り、このような非常識な会見を開いたということである。クラブでも代表でも監督がわざわざ記者会見を開くことなどめったにない。せいぜい恨み言をコメントするくらいだ。


コミュニケーション不足を理由にJFAはハリルを解任したわけだが、根本的な原因はワールドカップ本番での真骨頂が信用できないからだろう。疑問なのは、それならば解任する前に本番でどのような選手起用、戦術を駆使するのか技術委員会と話し合いをしなかったのかどうかということだ。


アジア予選終了からこれまでの親善試合の結果が満足いくものではないので、本番ではどうするのかを説明しろ、それによっては解任もありえると通告するべきだった。それは３月のヨーロッパ遠征の前にすべきことで、結果、内容は３月の２試合で判断するものとしておけばよかった。


それならばたとえ解任されたとしてもハリルも納得できたことでしょう。また本田と香川がスポンサーに泣きついたとか言われているが彼らをはずしていたとしても、結果が伴ってさえいればよかったのである。


そべては結果である。それをコミュニケーション不足とかわけの分からないことで言いくるめようとしたからハリルも怒った。


しかしハリルが本番用にどんな戦術を用意していたのか分からないが、これまでの親善試合とさほど大差ないように思えるが。

肘うちは厳罰にされる

長谷部が前節の試合で肘うちファールで一発レッドとなり、最大４試合の出場停止となった。普通、イエロー２枚の退場では１試合の出場停止、一発レッドで退場の場合は２試合の出場停止が基準である。


ところが悪質なファールと判断された場合は今回のようにさらに厳しくなる。最大４試合はかなり厳しい。クラブも長谷部も異議を申し立てなかったので自分でも悪質という自覚があるのでしょう。


さてイングランド２部のミルウオールでプレーしているテイム・ケーヒルも肘うちファールで３試合の出場停止をくらった。ケーヒルの場合はドリブルをしている相手にタックルの代わりにエルボーをくらわせたので、３試合で済んだのはラッキーだった。


スライディング・タックルでボールではなく直接相手の足に蹴りを入れるような悪質ファールもあるが、たいていのファールは相手がボールを速く話してしまい、タックルが遅くなりボールではなく相手の足を蹴ってしまう場合が多い。


そのようなファールはイエロー１枚で勘弁してもらえるが、エルボータックルは非常に見栄えが悪いので勘弁してもらえない。長谷部も肘うちではなく、蹴りを入れるべきだった。

追悼、衣笠祥雄

元広島カープの衣笠祥雄が死去した。享年７１才。ずいぶんと早い死である。８０才、９０才まで生きる人がおおいのに７１才は早すぎる。


大学生のころ広島県出身でもないのに広島カープのファンだった。後楽園、神宮、横浜スタジアムによく足を運んだ。後楽園の巨人戦は混んでいたので神宮にはよく行った。


そのころのカープは衣笠、山本、水谷のクリーンアップでピッチャーは北別府、山根、抑えのエースが江夏。昭和５４、５５年と日本シリーズを連覇した。球界の至宝の山本コージ、鉄人衣笠、いぶし銀の水谷の強力打線はすごかった。


そういえば神宮球場の外野は芝生だったがそのうちにスタンドが整備された。選手たちも若かったし、みんな若かった。まさか衣笠が７１才足らずで死ぬとは思わなかった。