サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

ヘスス・バジェホ

2019-12-31 09:59:52 | 日記
バジェホと聞いてあの選手かと覚えている人はかなりのサッカーオタクである。フランクフルトで長谷部と3バックを形成していた若いスペイン人である。このバジェホはレアルマドリード所属ながらレンタルを繰り返している。ビッグクラブに入団したはいいが、レンタルで使いまわしにされる典型である。


バジェホはサラゴサの下部組織出身で、トップチームに昇格してから主力選手になった。その当時のサラゴサの監督は日本でも選手、監督経験のあるポポビッチである。2014/2015シーズンでサラゴサのCBとして活躍して、レアルマドリードに移籍。その時に18才だからレアルでポジション取れるわけもなく、レンタルが始まった。


まず最初の1シーズンは元々いたサラゴサでプレー。次のシーズンはフランクフルトにレンタル。この時に長谷部といっしょだった。フランクフルトでは25試合に出場したので、主力選手の一人だった。しかしフランクフルトはレアルとのレンタル延長はしなかった。


2017年7月に2シーズンのレンタル生活が終わり、レアルに復帰。この時にやっとレアルでの入団発表が行われて、背番号もペペが付けていた3番をもらい、レアルの期待度がわかる。それだけ優秀なDF選手だったわけだ。


しかしレアルではほとんど出番がなく、2シーズン後の2019年7月にEPLのウルブスにまたしてもレンタル移籍。しかし半年間で出番が少なく、11月、12月は全くピッチに立てず。レアルもバジェホ本人も出番の少なさを危惧して、次のレンタル先を探してこの冬にまたしてもレンタル移籍する可能性大である。バジェホは五輪世代でもあるので、東京五輪に出たいがために出場機会のあるクラブへの移籍を希望している。


こうしてバジェホの経歴を見ていくと2015年7月にサラゴサからレアルに移籍したことが間違いだと分かる。当時18才で2部のサラゴサからいきなりレアルマドリードに移籍となれば本人も周囲も舞い上がる。これから俺の天下だくらいの気分だっただろう。


その時点でスペインでもどこでも中堅クラブに移籍してキャリアを積んでいけば、そのクラブの主力として定着できていただろうし、レアルでもなくともビッグクラブに主力として移籍できたかも知れない。ビッグクラブに行ければそれでいいというわけではないのだ。