サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

ホラーのJリーグ優勝争い

2019-11-30 10:55:00 | 日記
SBSのサッカー解説者のクレイグ・フォスターは2007年に浦和で優勝を逃したオシェクが、ポステコグルーにホラー体験を話してやれるというコラムを書いている。オシェクはオーストラリア代表監督もしていたので、オージーではないがオシェクとポステコはオーストラリア繋がりだそうだ。


さて2007年のJ1は、残り5節で浦和が2位に10ポイント差をつけて首位を走っていた。ところが浦和は失速してしまい、第33節には浦和が勝ち点70、鹿島が勝ち点69と1ポイント差まで詰められてしまった。第33節で浦和対鹿島の直接対決で鹿島に負けたことが響いた。


最終節では横浜FC対浦和、鹿島対清水が対戦して、浦和は横浜FCに負けて鹿島は清水に勝ち、鹿島が勝ち点72となり大逆転で優勝した。こんな形で優勝を逃したオシェクの心情は容易に推察できる。誰だってこういう負け方はしたくない。


さて2007年のホラーをポステコは避けられるだろうか。今日、マリノスは川崎フロンターレと対戦し、FC東京は浦和と対戦。勝ち点は1差だから、マリノスが勝ち、FC東京が負けるとマリノスの優勝が決まる。しかしそれでは面白くない。両方勝つか負けるかしてもらい、最終節の直接対決で決めてもらいたい。

鎌田ついに覚醒か

2019-11-29 12:09:24 | 日記
フランクフルトで先発を重ねているものの、ゴールはカップ戦で1ゴールのみという鎌田だったが今朝のEL第5節アーセナル戦で見事な2ゴールでMOMに選出された。鎌田の2ゴールでフランクフルトはアーセナルに逆転勝ちして決勝T進出に希望が出てきた。


前半からアーセナルのほうが決定機が多く、フランクフルトはポゼッションも40%くらいで押し込まれた時間のほうが多かった。前半終了間際にオーバーメヤンのゴールでアーセナルが先制。しかし後半54分に右サイドからのグランダーのパスを鎌田が中央で受けて、自分の前にDFが2人いたがうまくかわしてシュートコースを作り、左足でゴールを決めた。利き足でない左足からのゴールはすごい。それもかなり難しいシュートだった。


後半63分にはCKからのこぼれ玉が鎌田の前に文字どうりこぼれてきて、それをこんどは右足でミドルシュート。これが決まりフランクフルトが逆転。そのまま1-2で勝ち切った。この2点目のゴールはこぼれ玉を蹴ったらたまたま入った感が強い。しかし簡単なシュートではなかった。


今季の鎌田はシュートよりもパスを狙うシーンが多い。2トップがいてその下のトップ下というかインサイドハーフだからそうなるんだろうが、もっと積極的にシュートが欲しかった。しかしシュートを打っても決まらない。かなりストレスが溜まっていたはずである。


この試合の2ゴールでドイツで覚醒してフランクフルトの順位を上げられるだろうか。代表では2トップに起用されるがやはり鎌田は2列目の選手だと思った。

J1優勝争いと来季のACL

2019-11-28 11:22:48 | 日記
J1も残り2節だが、マリノスの勢い、FC東京のもたつきからすれば33節でマリノスが優勝するかも知れない。1位はマリノス、2位はFC東京、3位は鹿島となるだろう。FC東京の初優勝は夢に終わる可能性が高い。


さて来季のACLにどのチームが出るのか。鹿島はACLに強いのだが、マリノス、FC東京は出場しても1次リーグ突破はできないだろう。マリノスがACLの現行のフォーマットになってから出場したのは2004、2005、2014の3回。すべて1次リーグ敗退である。2014年は全北現代、広州恒大、メルボルン・ヴィクトリーと同じ組になり、アウエーは3敗。ホームで2勝1分で勝ち点7だった。


何故アウエーで弱かったかと言えば、遠征メンバーを控え組中心で組んだからだ。選手層が薄かったからだが、そもそもクラブとしてACLを勝ち抜くという意識が薄かった。これは広島、セレッソ大阪などが出場する場合も同じ。


本当はACL慣れしている鹿島、浦和、柏などが出るのが望ましい。選手層の薄いクラブが出てもほとんど罰ゲームになってしまい、最初の3か月の過密日程でぼろぼろに疲弊してしまう。それに広島などの地方都市から海外に遠征する場合は、国内移動だけでも時間がかかり負荷が多い。


マリノスが優勝するとして来季のACL参戦に向けて、どういう補強をしていくのかが興味だ。

長友の守備

2019-11-27 10:34:49 | 日記
今朝のCL第5節、ガラタサライ対クラブブルッヘの試合でガラタサライは後半ATに失点して1-0を守り切れずにドローとしてしまった。その失点場面は長友の左サイドを相手のディアッタがサイドから中央に切り込んでカットインシュート。これが見事に決まったものだが、守備のほうとしては、ドリブルで突っかけてきた選手にスピードで振り切られてシュートを許すという情けないシーンだった。


まだPAの外だったので、あの場面はファール覚悟でもっと体を寄せるべきだった。身長の低い長友が空中戦で競り負けたというのであれば仕方がないかも知れないが、この失点は単にスピード負けしたことが原因。これはあまりにも印象が悪い。


長友はガラタサライからの放出も噂されているのでこの失点でフロントが決断するかも知れない。そのくらいイメージの悪い、立場を悪くする失点だった。インテル時代にもクリアしたボールが相手へのパスになってしまい、そこから失点して批判を浴びてインテルを去る遠因ともなった。


身長の低いサイドバックはそれだけで不利だが、それを補うスピードとポジショニングがあれば何とかなる。年齢とともにスピードが落ちてしまい一生懸命走っているつもりでも相手に追いつけない。それが現在の長友だろう。


今年33才の長友もそろそろ引退を考える時期かも知れない。

タガートとポステコグルーの功績

2019-11-26 11:10:54 | 日記
SBSサイトにアダム・タガートとポステコグルーに関する記事が出ていた。タガートはブリスベン・ロアーから水原三星に今季から移籍して現在得点ランキングのトップに立っている。昨季はブリスベンで11ゴール、その前のシーズンはパースで20ゴールとAリーグでは活躍していた。


2014/2015のシーズンにフルハムに移籍したが、出場なし。翌シーズンにスコットランドのダンデイーにレンタルに出されてほとんど出番なし。そのために2016年にAリーグに復帰。それが今年はKリーグで大活躍である。過去6シーズンのうち、4シーズンのKリーグの得点王は中国のクラブに引き抜かれているので、多分タガートも来季は中国に行くかも知れない。


ポステコはマリノスで2シーズン目にしてJリーグ優勝目前。ポステコのハイラインの極端な戦術で優勝できるとは驚きだが(まだ優勝は確定ではないが)、タガートのKリーグでの活躍とともにオージー選手、監督の価値を高めることになった。それは引いては次からの日本、韓国からのオファーを引き出すことにつながる。


以前は中国リーグには一番多いシーズンには9人もオージー選手がいたが、今季はゼロ。これは外国人選手枠が減ったことも影響している。同じ外国人選手でもオージー選手から切られていたわけだ。


中国でも中東でもそうだが、日本、韓国で活躍した選手にいいオファーが来る。そのために両国で活躍することはステップアップにつながる大切なことだそうだ。


Aリーグは11クラブしかないために監督、コーチの仕事をオーストラリアで探すことは容易ではない。ポステコがオージー監督の名声を高めてくれれば、オーストラリア人指導者の就職先を広げることになるのだ。