トランスファーマルクト

サッカーのデータサイトで有名なトランスファーマルクトに詳しい人はかなりのオタクだろう。その成り立ち、どのようにデータを集めているのか。移籍金はどのように設定しているのかなどを調べてみた。

 

まずトランスファーマルクトはドイツ人のブレーメンファンの人が個人で始めたサイトである。あくまでも趣味で始めてそれが仕事になり、３０人くらいのスタッフがいる企業に成長した。収益は全面的に広告である。年間に１度のデータ本も販売している。

 

驚いたのはデータはスタッフが収集しているのはもちろんだが、それ以上にウイキペディアのようにこのサイトを読んでいる一般の人からの情報提供にも依存している。もちろん情報の正確性を判断するのは編集スタッフだ。

 

それ以上に驚いたのは選手の移籍金設定である。例えばブライトンの三苫選手は川崎フロンターレからブライトンに移籍した際の移籍金は４億円だった。それが今は８５０万ユーロである。１４０円計算で１２億円である。移籍金は選手の活躍により上下するが、それは誰がどのように決めているのか不思議だった。もちろん移籍する際に買い取るクラブが払う移籍金が相場となる。

 

それでは４億円が１２億円にアップするのは何を根拠に誰が決めているのか。トランスファーマルクトには情報提供以外にファーラムがあり、ファンがいろろ議論する。三苫の４億円は安すぎるから２０億円が妥当だとか誰かが言い出して、議論するわけだ。

 

この議論を編集スタッフが注視して、妥当と判断すればトランスファーマルクトのデータページで変更するというのだ。編集スタッフがクラブや他のメディアの意見を求めているわけでもなく、一般ファンからの口コミに依存しているというのだ。ずいぶんと原始的な方法である。

 

この一般ファンになりすまして選手や代理人が情報提供することもあるそうで、それは注意しているという。

 

ちなみに今注目のカイセドは１年前にブライトンに加入した際の移籍金は、４５０万ユーロだった（６億３千万円）。それがブライトンがアーセナルに吹っかけているのが９０億円である。ブライトンはベン・ホワイト、ククレジャ、トロサールなどを売却して大儲けしている。もしカイセドが９０億円で売れれば今季はトロサールとカイセドの二人の売却益でウハウハだろう。恐るべしブライトン。

 

ラリーガ レアルマドリード対レアルソシエダ ０－０

両方ともレアルがつくのでマドリード、ソシエダと呼ぼう。アウエーのマドリード戦で久保はトップ下で先発。これはダビド・シウバが負傷離脱しているためだ。おまけにメリーノまで負傷中でベストメンバーが揃わない。

 

マドリードは強かった。スコアは０－０でソシエダが守り切って何とか勝ち点１を拾ったが、マドリードは攻撃も守備もレベルが違うし、異次元である。まずベンゼマ、ヴィ二シウス、ロドリゴの３トップは強烈。３人だけで攻撃を完結できる。これだけ強いのに今季はリーグ戦でバルサに勝ち点５も離されて２位というのが不思議だ。

 

そしてマドリードは守備も強い。これほど完璧に見えるチームがどうして首位にいないのか。この３トップがいればアザールなんて出番は来ないだろう。それでもマドリードは後半になるとギアダウンしてきた。ソシエダも久保の２回を含めて４回ほど決定機があったので、そのうち１回でも決まっていれば勝ち点３を取れた。まあ失点しなかったし、ドローで御の字かも知れない。

 

マドリード寄りのメディアでは久保を買い戻すべきという記事を出しているが、マドリードの今季の攻撃陣の中に久保が入っても出番はほとんどないだろう。久保がヴィ二シウス、ロドリゴとポジション争いをしても勝てるとは思えない。

 

それにマドリードは個が強烈な選手が多く、周囲との連携で強みを発揮できるタイプの久保にはあっていない。久保はソシエダで３シーズンくらい修行してそれからビッグクラブに行くのがいいくらいだろう。

 

どうして急におでこに吹き出物ができたのか。

香川がセレッソ大阪復帰へ

香川真司がシントトロイデンからセレッソ大阪へ復帰するようだ。まだ正式発表はないが、どのメディアで断定的な記事なのでそうなるのだろう。もうすぐ３４才の香川に対して誰もが２つの思いを持っている。

 

①２０１０/２０１２のドルトムントで大活躍したころの香川真司はどこに行ってしまったのか。
たった２シーズンの輝きだったがあまりにもまぶしかった。日本人選手でビッグクラブで最大の活躍だった。香川がマンUに行かずに、あのままドルトムントにいればどうなったのだろうか。

 

しかし年俸も関係していただろうし、何よりもミーハーな香川がマンUからのオファーを断れなかったのだろう。ルーニーと２トップを組むはずが、ファンペルシーが来てしまい、そこからおかしくなった。そしてファーガソンの引退。運もなかった。

 

②ベシクタシュ、サラゴサ、PAOK、シントトロイデンと移籍を繰り返してもどうしてどこでも活躍できなかったのか。
怪我が多い選手であるし、そこから出番が減少してコンデイションを落とす。その繰り返しである。しかしそれだけなのだろうか。

 

筆者は２０１５年１月のアジアカップで香川のプレーをみたことがある。２０１４年８月にマンUからドルトムントへ復帰したシーズンである。ドルトムントは大不調で一時最下位まで落ちた。そんなころに１月だから香川も不調だった。チームが不調だから香川も不調なのか。それを生で見たかったが、アジアカップでの香川はキレがなく、パスミスの連続だった。

 

日本は１次リーグを３連勝して遠藤ヤットの１５０キャップなどもあって大いに盛り上がっていたが、QFでUAEにPK戦負け。筆者は決勝までチケットを買っていたので、大ショックだった。UAE戦では日本の最後のキッカーとなった香川がPK外して敗戦。香川不調の象徴のような試合だった。

 

マンU後からは怪我も多かったのだろうが、もう２０１０年前後の全盛期は失われていた。そこから８年たっても昔のイメージが強烈すぎて、失望も大きい。セレッソ大阪に復帰しても大した活躍はできないだろうし、現在の香川にそれを求めるのは酷である。

 

年齢的な衰えもあるだろうし、清武、乾など長期に渡ってヨーロッパで活躍した選手がJリーグに復帰しても、昔のキレが戻った選手はいない。香川には晩節を汚してほしくない。セレッソ大阪に戻るのではなく、現役引退を勧めます。

このころの香川には戻れない。

鎌田のバルサ行き

鎌田大地が今夏にバルサに移籍するという記事が目立つ。スペインのメディアからの引用ばかりだが、フランクフルトからバルサへの移籍はステップアップだがポジションだけを考えればステップダウンである。鎌田のポジションはインサイドハーフかトップ下であるが、バルサにはガビとペドリという若いスターがいる。

 

選手補強に金をかけたくないバルサは、フリートランスファーとなるから鎌田に興味を示しているわけで、またあくまでもガビとペドリのバックアッパーである。もちろん適正なポジション争いがあえばいいだろうし、それに勝って生き残ればいうことはない。

 

しかし鎌田は好不調の波が激しい選手だし、カタールＷＣを見ても鎌田は期待を裏切った。今後はどうなるのか未知数だが、今季の鎌田は昨季よりもキレがないし、フランクフルトがＥＬ優勝したころよりも劣っているように見える。

 

それでも今季のリーグ戦ではほとんどの試合で先発して、７ゴールを決めている。まずまずの成績だし、チームも４位でCL圏内にいる。しかしかといってバルサにいってレギュラーをとれるほどのレベルではない。バルサではあくまでもカップ戦要員だろう。

 

バルサにいけば年俸が跳ね上がるのかも知れない。今季のフランクフルトでの年俸は２００万ユーロ、２億８千万円らしい。これがバルサにいけば４億か５億円にアップするのならば、カップ戦要員でもいいのだろう。

 

フランクフルトでは王様のように振舞えるだろう。来季のCLも狙える位置にいる。フランクフルトと年俸交渉してある程度までアップすれば、フランクフルトに残留したほうがいい。バルサに行っても成功するようには思えない。

 

 

鎌田の発言からはフランクフルトへの愛着は感じられない。

FA CUP

１５０年以上の歴史を持つ世界最古のカップ戦であるFAカップは、週末に開催される。これは１回戦でも同じである。今週末に４回戦が行われるが、これがラウンド３２なので４回戦に勝てばベスト１６になる。５回戦に勝てばQF進出である。優勝するまでには８回勝たなければいけない。なかなかの長丁場である。

 

特徴というか伝統がある。まず引き分けの場合は再試合となる。再試合の場合は週の半ばの火曜日などになる。再試合でも引き分けならば再々試合になるのだが、両チームの了解があれば延長戦、PKでもいい。

 

２つ目の特徴は週末開催である。FAカップのある週末はEPLは試合が設定されていない。FAカップを優先するのだ。これはなかなかの優先度である。他の国では普通カップ戦は平日開催である。そしてFAカップ優勝チームはEL本大会の出場権が得られる。これはスペイン国王杯、ドイツカップ、イタリアカップなどの優勝チームも同じである。

 

さて今週末、日曜日の夜にはFAカップ４回戦、ブライトン対リバプールがある。４回戦ではまだ２部、３部のチームも残っているので４回戦でEPLどうしの対戦があるのはもったいない。ちなみに今日の夜にはマンCITY対アーセナルというカードもある。これも面白そうだ。

 

１月１４日のEPL第２０節ではブライトンは３－０でリバプールに圧勝した。ゴールこそなかったが三苫が大活躍した試合である。FAカップでもリバプールキラーと呼ばれるような活躍を見せて欲しい。