サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

オーストラリア優勝、正義は守られた

2015-01-31 23:31:50 | 日記
日本がQFで負けてなおかつ韓国が優勝するなんて最悪の事態は絶対に避けたい。オーストラリアにはとにかく勝ってほしかった。というわけで娘と二人で決勝を見てきた。

フルハウスで8万人はいるスタジアムには76300人入った。VIP席とメデイア席はカウントされていないから超満員である。筆者の席はメインスタンドのほぼ真ん中で前から8列目。今回も前過ぎてスポンサーの看板がじゃまになり、サイドラインが見えない。

メインスタンドには多少しかいなかったが、ゴール裏の韓国サポーター席は何人いたのか知らないが、韓国人サポの大群。多分1000人以上いたのかも知れない。この韓国サポ軍団がとにかく統率がとれていて、いつもの「大韓民国」コールと「オー、コリア」を歌う。オージーの応援は「オージー、オージー、オージー、オイ、オイ、オイ」という掛け声と「オーレー、オレ、オレ、オレ、オージー、オージー」の2種類しかなく、こと応援に関してはオージーには芸がない。

シドニーFCとかウエスタン・シドニー・ワンダラーズなどのチアはなかなか趣向をこらしているが、代表は昔から田舎くさい応援しかない。

筆者の席から2列前に4人の韓国人の若者がいて、韓国の国旗を背負って各々が50cm四方くらいの手書きのプラカードを持っていて、韓国が攻撃するたびにそれを高く掲げるために、後の席の観客は見えなくなってしまう。看板を下げろと何回も怒鳴りながらの観戦であった。

試合は延長戦までもつれてオーストラリアが2-1で接戦を制した。ただし、どちらも守備が堅く、かつ効果的な攻撃が少なく、少ないチャンスをものにしたオーストラリアが逃げ切ったという印象である。

前半終了間際にオーストラリアが先制。これを守りそのまま逃げ切るかに見えた後半ロスタイムにフン・ソンミンがオーストアリアのCBのクリアミスからのこぼれ玉を押し込み同点ゴール。やっぱり現在のアジアNO.1選手はソン・フンミンだろう。

延長になってからどちらも決定機を作れなかったが前半終了間際にオーストラリアが右サイドからジュリッチがマッチアップを制して一瞬ファールに取られてもいいような倒れこんだ状況になり、それがオンプレーになってシュートまで持ち込み、こぼれ玉をトロイーシーが押し込んで勝ち越し。韓国にとっては一瞬のすきをつかれたミスとなった。

延長になった段階でまたこの試合もPKかと心配したが、オーストラリアのゴールで試合が決まったのはよかった。PK合戦はもう見たくない。

ケーヒルは後半に途中交代となったが、この試合では動きがにぶかった。やはりベテランには連戦はきついか。34才という年齢から考えてもこれが代表での最後の試合かも知れない。

残念だったのはロビー・クルーズである。後半に負傷交代したが、どうしてこの選手がレヴァークーゼンでポジションを取れないのか、怪我が多いのかがよくわかった。フィジカルが弱くて、ころころ転び、そのために怪我しやすいのである。同じクラブで同じようなポジションのソン・フンミンが起死回生の同点ゴールを上げたのに、一方ロビー・クルーズは転げ回っての負傷交代。

たしか26才だし代表でも若手が伸びてきているので、追い抜かれるのは時間の問題。

今日の決勝戦をもって、筆者のアジアカップ観戦も終わってしまった。長いような短いような3週間であった。

3決、点の取り合いでUAEが競り勝つ

2015-01-30 21:55:31 | 日記
無意味な3位決定戦になると見るほうも興味がわかないものだが、ニューキャッスルでUAEvsイラクの3決があった。両方ともノーガードの点の取り合いで後半にはイラクに退場者を出してUAEが3-2で競り勝った。地元の人を中心に13000人くらい入り、FIFAのブラッター会長も観戦。

イラクもUAEも若手が中心になっており、この2つの国はWC予選でも手ごわいだろう。特にUAEはオマールからのスルーパスを経由した高速カウンターが脅威。仮に日本がWC予選で対戦すると6月ごろの猛暑のアウエーでは勝てないかも知れない。厄介な相手は日本には勝てないというイメージを与えることが大切だったが、逆に手ごわいとイメージを植えつけられてしまった。

しかしUAEは前掛かりになると守備にほころびを見せるので完璧なチームではない。あくまでも日本戦のようにべたっと引いてコンパクトに守ったときに厄介になる。

イラクはユーニスがまだスタメンで出ているようでは、前線にいい若手がいないということか。アテネ五輪のころからの主力選手である。


日程が不公平だったアジアカップ

2015-01-29 11:37:34 | 日記
あるコラムで今回のアジアカップは日程が不公平で、その恩恵でオーストラリアと韓国が勝ち進んだと出ていたのでその検証をしてみよう。日数は1次リーグの第3節からSFまである。


A組1位の韓国は4日→3日→4日
A組2位のオーストラリアは4日→3日→4日

B組1位の中国は3日→1日長いオーストラリアに敗退
B組2位のウズベクは3日→1日長い韓国に敗退

C組1位のイランは3日→1日短いイラクに敗退
C組2位のUAEは3日→2日→1日長いオーストラリアに敗退

D組1位の日本は2日→1日長いUAEに敗退
D組2位のイラクは2日→2日→1日長い韓国に敗退

こう見ると休息日(移動日も含めて)が長いほうが勝っている。例外はQFのイランvsイラク。ただしイランは前半に退場者を出していたのでそれで不利になった。

特にD組は第3節から中2日だったので、これは一番不利。日程を見越しての選手起用が下手といえばそれまでだが、ここまで不公平だと日程のせいにしてもいいのだはないか。

ちなみにブラジルWCの場合をみてみよう。

6月24日に第3節があったA,B組は中4日か5日でラウンド16。
6月25日に第3節があったC,D組は中3日か4日でラウンド16。
6月26日に第3節があったE,F組は中4日か5日でラウンド16。
6月27日に第3節があったG,H組は中3日か4日でラウンド16。

中3日と5日ではかなり差があるが、最低3日は空けている。

次にラウンド16からQFまではそれぞれ中5日、中4日、中5日、中4日である。

QFからSFまではそれぞれ中3日。

SFから決勝は中3日と中4日である。


参加国が2倍のWCでさえ中2日という日程はなかった。アジアカップの場合は結論からいえばせめて1次リーグ第3節からQFまではせめて中3日は空けるべきだったのだ。

SF オーストラリア快勝

2015-01-27 21:53:26 | 日記
オーストラリアがUAEとのSFに2-0で快勝した。前半3分にCKからCBのセインズベリーがヘッドで先制。ボールへのプレスが厳しいオーストラリアはUAEが失点して多少前にでてきたところを押し込んで、PA内でのルーズボールを日系のデビッドソンがゴールして前半14分で早くも2点のリード。

前半はオーストラリアが追加点を狙ったがそのままハーフタイム。後半はUAEが押し込んだが、フィニッシュまでいけない場面が目立ちそのまま2-0でオーストラリアが勝った。これで2大会連続で決勝進出。

UAEのような相手にはまず先制して引かせないようにすることが鉄則。それを見事に実践したオーストラリアは立派。そして前半15分までに2ゴールできる攻撃力も立派。日本との違いに思わずため息。

仮に日本が相手だったらオーストラリアはどのように戦ったのだろうか。やっぱり前半からガンガン飛ばしてきただろう。アギーレだったら多分先発メンバーも同じだろうから、後半にガス欠するのは目に見えている。

こんな意味の無い想像しても仕方がないことは分かりきっているけど、こんな攻撃力のないUAEにどうして日本は負けたんだろうね。UAEで怖い選手はFWのハリルと司令塔のアフロ君のオマールだけ。DFがしっかりと守っていれば失点しなかったんだと思うけど。

オマールはマンCが興味を示しているらしいけど、この選手は自分のスキルに酔っている。ドリブルで抜きたがるが、その後が続かない。スルーパスも多いが難しいパスを通したがる。すげーと思うようなプレーを見せてくれるが、それが決してゴールに直結しない。それにフィジカルに弱い。とてもEPLで通用するとは思えない。

さて金曜日の3決はイラクvsUAEになった。どちらも3決なんかせずに早く帰りたいだろうな。

土曜日の決勝はオーストラリアvs韓国という1次リーグの再戦となった。ここまでの5試合を見ていて地力は五分五分とみた。あとはどちらの気持ちが強いかだろう。

決勝は娘といっしょにスタジアムに行きます。本当は日本が出るはずだったのに。

SF 韓国決勝進出

2015-01-26 22:06:59 | 日記
シドニーはここ1週間ほど毎日30度以上で夜も蒸し暑い日が続いていたが、今日は雨も降り気温も20度ほどで夜は肌寒いくらい。そして今日はオーストラリア・デイという建国記念日である。夜も雨だが21時ごろに花火もあがる。

さてSF第1試合の韓国vsイラクはシドニーのスタジアム・オーストラリアで行われた。日本が勝ち進んでいたら、韓国をみるためにこのゲームを見に行くつもりだった。しかし日本が敗退したために一挙に興味も薄れて、テレビ観戦した。雨がかなり降っていたので生観戦していたら結構大変だったかも知れない。

韓国はイラクよりも休息日が1日長い。それにイラクはQFでイランと延長+PKの死闘だったので、イラクのコンデイションが悪いのは予想できた。

イラクとUAEが勝って、中東対決の決勝も面白いと思ったが、イラクは思ったよりも弱かった。試合は2-0で韓国がスコア以上にイラクを圧倒した。

韓国はボール奪取でのフィジカルが強い。これはルーズボールでの取り合いに大変有利。そしてかなり目に付いたのがイラクの選手のトラップの下手さである。コンデイションが悪い影響かどうかわからないが、そこでうまくトラップして最後のパスをつなげばビッグチャンスという場面でことごとくトラップを失敗。自分でボールをロストするパターンばかり。

そのためにフィニッシュまでいけない。韓国は後半の早い時間帯に2点目を取り、そのあとはかなり引き気味でイラクがボールを支配したが、イラクの攻撃はあまりにも雑だった。韓国のDFももろさを見せる場面も多いが、イラクの攻撃の雑さがそれを上回るひどさ。あれでは韓国には勝てない。

イラクは日本戦であまり攻めてこなかったが、あの試合よりも攻めてきたが全てが雑だったと思ってほしい。

韓国はなんだかんだといっても決勝まで1988年以来の進出。仮に日本が決勝にでていたとしても今日のような韓国には勝てないと思う。ひとつひとつのボール奪取に見せる韓国の選手の気迫に恐れ入った。

明日のニューキャッスルでのSFのチケットを買っていたが、オーストラリアvsUAEなんて見たくもないので、ネットで出して売りました。ああ、最後の柴崎のFKが決まっていたら、雨が降ろうがニューキャッスルまで行ったのに。